★5 | 実にゆったりと寸分の違いのない大作家風の演出ぶりである。是枝の研ぎ澄まされた気持ちが映像の隅々にまで入り込んでいて、彼も随分老成してきたなあと思わせるほどだ。 [review] (セント) | [投票(1)] |
★5 | なんかとってもサバサバした親子関係が新鮮好感だった。特にカトリーヌ・ドヌーヴ、また周りの人間の機微がとてもよく伝わってくるいい映画だったなぁ。是枝監督映画の中で一番好きかも。 (リア) | [投票] |
★5 | 『歩いても歩いても』を連想させる、「言わずもがな」の家族の姿を描いた映画。その姿は日本的なものだと思っていたが、どうもそうではないらしい。 [review] (シーチキン) | [投票] |
★4 | 母娘の確執をベルイマンのように深刻に掘り下げるのではなく、是枝裕和は煮詰まった対象からまるでズームアウトしてゆくように、成長という“留まらぬ時間”と“変転する記憶”を視座に取り込むことで「真実」と「虚構」の幸福な相互扶助関係を醒めた目で俯瞰する。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |
★4 | カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークはさすがに横綱大関の取り口。この難易度の役柄を御するのは造作もないとばかりの綽々芝居で、観客にもリラクゼーション効果が波及する。劇中劇でドヌーヴの向こうを張る「大器」役をどうにか全うしたマノン・クラヴェルが敢闘賞を受賞。 [review] (3819695) | [投票(4)] |
★4 | 母娘の確執は散々描かれてきたバリエーションに過ぎないのだが、取り巻く幾人かを混じえたコミューンの空気が理解と信頼を醸し出し膨よかとしか言えない。伝説の域に入ったドヌーヴの重心が世界を揺るぎないものする一方で入れ子のSFが安定を阻害する。 (けにろん) | [投票(4)] |
★4 | またもや家族。大女優に丁々発止の演技をさせつつ、皮肉と哀感が香水のように香る手練と、後味の爽やかさを楽しんだ。紅茶は見事な象徴。その温度が常に絶妙でないように、絶妙な人生などないことを知る。それにしても毎度のことだが是枝の子供使いのうまさには神が宿る。
(ジェリー) | [投票] |
★4 | 是枝初のSF映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |
★4 | 良いお話だし、細かな人物描写もさすがに上手い。ただ前作『万引き家族』が強烈すぎただけに、少し肩透かしにも感じ、悪く言えば「置きに行った」印象は否めなかった。子どもには相変わらず優しい。 (薪) | [投票] |
★3 | 映画製作を舞台とする映画で、映画の真実性(それは人生の真実性とも云える)についての映画。真実と嘘。陸亀・ピエールは、ジュリエット・ビノシュの父親ピエール(カトリーヌ・ドヌーヴの前夫)が来た時点でいなくなる。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] |
★3 | ご多分に漏れず『歩いても 歩いても』を想起してしまったが、カトリーヌ・ドヌーヴ繋がりでは『クリスマス・ストーリー』も連想される。オープニングの風に揺れる樹木は、ロメールを彷彿とさせるなど、是枝のフランス映画への傾倒を感じられたり。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★3 | 「産んだら誰でも母親になれるの?」 「生まなきゃなれないでしょう」。前作で掲げたクエスチョンの回答に、是枝は近づけたのだろうか。 [review] (jollyjoker) | [投票(3)] |
★3 | 悪い訳じゃないんだけど、もう少し配役を考えてほしかったな。豪華な俳優陣の割にアンサンブルのパワーが出せてない。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★3 | 記憶違いの主題を是枝は多用するが、彼が評価されたのはここじゃないと思う。相変わらずの子役使いと中盤の路上のダンスシーンがいい。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |