★5 | 頭の中に充満する強烈な臭いの映画であり、明確な階級間断絶を描いた映画でもある。普通の2D上映で、鼻には何も感じないが、それでも「これか」という臭いがある。これこそが映画の力だろう。 [review] (シーチキン) | [投票(11)] |
★5 | この展開を予想できた人って世界に誰もいないのでは? [review] (おーい粗茶) | [投票(7)] |
★5 | 人物を型通りに造形したことでストーリーのエンジンとして使いやすくし、加速もコーナリングも思いのままに操った運転能力に賛嘆のほかない。舞台となる豪邸の造形もすごいが、この豪邸から寄生家族の自宅に戻る道への下降感覚が強烈で、消えゆく中間層へのレクイエムとしてのこの作品の性格が実に露わだ。 (ジェリー) | [投票(5)] |
★5 | 類型化寸前の寄生劇を頭抜けた美術と撮影で乗り切って大きくドライブする展開。そして隠匿ドタバタの裏側から暗部が頭をもたげる。匂いの指摘が着火した導火線は止むに止まれぬ怒りを伴って明後日方向に爆裂した。大水害の避難所の一夜が全てを変えたのだ。 (けにろん) | [投票(4)] |
★5 | これほどまでにジャンルのつけ難い作品も久しぶり。ただ、楽しもうがハラハラしようが根本的に意識しているのは格差社会の問題。 [review] (deenity) | [投票(4)] |
★5 | 例によって酷い話なのに見終わった時にはほっこりしてるポン・ジュノマジック。 [review] (月魚) | [投票(3)] |
★4 | これは寄生だろうか。ドブ鼠がそうするようにキム一家はパク社長の家族と“共生”しようとしただけではないのか。世の中の富を吸い上げる巧妙なシステムに安住する金持ちこそ貧者に寄生しているのではないか。確かなのは貧者はドブ鼠ではなく人間だということだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(9)] |
★4 | 階級差を土地の高低で示すクロサワ『どん底』ばりの視覚表現はじめ、この天才詐欺師噺は本邦60年代の重喜劇を大いに想起させるのだが、鑑賞後の感想はまるで違うのだった。 [review] (寒山拾得) | [投票(8)] |
★4 | 事が進むという充足をもたらしつづけるガンホ一家の有能さが社会時評を無効にしている。あまりにも有能であるから、彼らの窮乏は一時的なミスマッチであって、遠からず旧態に復すると思わせる。事実、劇中ではそうなってしまう。 [review] (disjunctive) | [投票(5)] |
★4 | アカデミー受賞の翌日、ミーハー心に背中を押されて観に行った。
久々に見る満員の客席。でも、観終わったときに最初に思ったのが「『万引き家族』観なきゃ」だった。 [review] (tkcrows) | [投票(5)] |
★4 | 「金」というフィクションが人類を苦しめる [review] (ペンクロフ) | [投票(5)] |
★4 | 「時計回りで」ってセリフ思いついた人、天才じゃないかな。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★4 | 徹底的に真面目に作ったB級作品。 [review] (甘崎庵) | [投票(3)] |
★4 | 『ジョーカー』で『シャイニング』な映画。資本主義も民主主義も行き詰まっておりますね。 [review] (もがみがわ) | [投票(3)] |
★4 | 雨が降らなきゃ良かったのか、家庭教師を引き受けなきゃ良かったのか。身の丈の生活を受け入れることはできなかったのか。 [review] (K-Flex) | [投票(2)] |
★4 | 時に韓国映画は日本映画の先を行っている事があり、この映画もテンポの良さが退屈を感じさせない。二転三転する予想外の結末に感心したが、描写があけすけに汚いのはちょっと残念だし、それが原因でこの映画を好きになれない人も一定いると思う。 [review] (サイモン64) | [投票(2)] |
★4 | どうにも星ひとつ減点したいのは、笑えない現実が笑えなさ過ぎることと、コメディ仕立てが夢物語のように見えるところか。狂気の向こう側に涙が見えないのが不満だけど、本当に笑えない現実の中ではもう笑い飛ばすしかないのかもしれない。 (るぱぱ) | [投票(1)] |
★4 | 大雨からの洪水、半地下の家では便器から汚水が逆流・噴出する。また、何度も出てくる台詞、臭い(におい)。加齢臭でもなく、雑巾でもなく、それはもう半地下に住む者に染み付いた「貧困層の臭い」なのだろう。 [review] (IN4MATION) | [投票(1)] |
★3 | 「リスペクト」できない。どうも私はポン・ジュノの「匂い」が苦手のようだ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(16)] |
★3 | パラサイトする過程が流麗とも呼べるほどで楽しめるのだが、それを可能にする半地下一家の連携の見事さは、合理性に徹しており、全篇通して、どこか疑似家族的に見えるのは意図的なのか何なのか。そして「計画」の後は失速。 [review] (煽尼采) | [投票(6)] |
★3 | 落っことされた細部が魅力的過ぎてむしろ不可解な出来。「pretend(〜フリをする)」の主題が、なぜ「豊かな家族」側でも語りが貫徹されなかったのか。「豊かな家族」という「みたされた生活」「円満な家族」という「幻想」への「寄生」。その幻想を補完するためのツールとしての「半地下」だったとしたら?「寄生」を試みたのは「金満家族」側も同じだったことをもっと明らかにし、深彫りすべきだったのではないか? [review] (DSCH) | [投票(4)] |
★2 | 中盤までは間違いなく面白い。しかしそれ以降の展開が粗っぽく、前半と後半がうまく噛み合っていないように感じた。 [review] (薪) | [投票(8)] |
★2 | 最終的には「どうだ。まさかこんな展開は想像できなかっただろ?」の方向に行ってしまった。そういう映画が楽しめる場合もある気はするが。 [review] (G31) | [投票(2)] |