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縮図 (1953/)

[Drama]
製作吉村公三郎
監督新藤兼人
脚本新藤兼人
原作徳田秋声
撮影伊藤武夫
音楽伊福部昭
出演乙羽信子 / 山田五十鈴 / 日高澄子 / 宇野重吉 / 山村聰 / 山内明 / 沼田曜一
あらすじ靴職人の家から芸者置き場に売られた銀子(乙羽信子)は牡丹という名で呼ばれた。主人の磯貝(菅井一郎)はおかみ(沢村貞子)には頭が上がらなかったが、おかみの死後銀子に露骨に手を出すようになった。だが、彼女が愛する医者・来栖(沼田曜一)に身請けして貰おうにも無理な話だ。磯貝のものにはなりたくなかった銀子は、父に買い戻してもらうものの、家のために再び寿々龍という名で芸者をすることになる。そこで地元の御曹司である倉持(山内明)に見初められた彼女だったが、その母親(英百合子)は息子との結婚を家名が穢れる、と嫌い、息子を富豪令嬢と結婚させてしまう。〔近代映画協会/131分/モノクロ/スタンダード〕 (水那岐)[投票]
Comments
全9 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★4映像にすると嘘になる文章、文章にすると嘘になる映像という境界は確かにある。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★4風俗をよく勉強していると感心した。脚本としては『どぶ』と『裸の十九才』を足して2で割ったような映画。 (氷野晴郎)[投票(1)]
★3女としての幸せを手に入れる事が出来ない芸者の切なさは伝わってきたけれども、人身売買の非道さは残念ながら伝わってきませんでした。 [review] (づん)[投票(2)]
★3フレームぎりぎりまで被写体に寄り添い、細かく割られ積み重ねられる人物カットが、乙羽信子の愛嬌ともあいまって、ひょうきんとも言えるリズムを生む。溝口や成瀬へのアンチテーゼにも見えるが、その分、女を描くのか「この世界」を描くのかの焦点がぼける。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★3純情だった娘が段々ふてぶてしくなって行くのが面白いが、少々長い。乙羽信子北林谷栄が好演。出番は少ないが、口喧しいヤリ手女将を演じる山田五十鈴が痛快&汚い(笑)ラストがシビアで良いが、冒頭の乙羽の脇毛と歯並びにはビックリ。['04.9.7DVD] (直人)[投票(1)]
★3前借金を返すために若い女が無給で働く図式は今でも社会に現存する。こうした社会で強くなっていく姿を、乙羽信子が堅実に演じる。その姿が仕事場と家との往還、すっぴんと化粧の往還の運動としてそれこそ「縮図」のように活写されている。ふと忠臣蔵のお軽を思い出した。 (ジェリー)[投票]
★3戦前の芸者の世界が斯くも過酷な世界であったとは・・・ [review] (RED DANCER)[投票]
★2人身売買の非人道性を描きたいなら、甘すぎる。これでは逆境にめげず芸者道に頑張る女の半生にしか見えてこない。苦界の苦しさを語る術はもっとほかにあったろう。…この話を見るかぎり、一番悪いのはいい格好をしながら結局最後には娘に頼る父親だ。 (水那岐)[投票(1)]
★2貧乏って辛いね、人身売買はいけないね、ってただそれだけの話。 [review] (Aさの)[投票]
Ratings
5点0人
4点4人****
3点6人******
2点2人**
1点0人
12人平均 ★3.2(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
映画で見る石川県 (づん)[投票(7)]明治、大正の文学 (リーダー)[投票(7)]
むかし殿山、いま柄本。 (ぽんしゅう)[投票(4)]
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