★5 | 社会派でありながら娯楽としても一級品。サスペンスでありながら何度観ても楽しめる。原作を読んでいればまた別の愉しみ方が出来るという、殆ど奇跡みたいな映画。→映画版・TV版(旧)キャストを比較採点 [review] (町田) | [投票(14)] |
★5 | 病院を舞台にしたヤクザ映画。 [review] (シーチキン) | [投票(4)] |
★5 | 橋本脚本のどうしようもなく生(なま)で魅力的な人物群を、嬉々として演じる俳優たち。山本薩夫は彼らを冷静かつ巧妙に物語に配置する。次のシーンや台詞で事態がどう変わるか予測できない緊張感。そんな先行きが読めない醍醐味が2時間半途切れない幸福。
(ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★5 | そうか、俗物としてそれぞれが動く人物たちがぶつかると、まったく俗でない人間のドラマになるんだ、と思った。私の心の奥にもいる小さな悪魔が、ぴく、ぴく、と反応しちゃうのね。人間の俗な部分を直視しないと、非凡なものはできないんだなー。 (エピキュリアン) | [投票(2)] |
★5 | 唐沢版も良いが何といっても田宮二郎のは迫力が違う。手術のグロテスクな場面とか石山健二郎の料亭での品の無さとか白黒だと抵抗感も少ない。滝沢修の存在感はなかなかのもの。裁判で勝てたのも納得してしまう。 (英樹) | [投票(1)] |
★4 | 原作を上手く纏めて実にスピーディかつスリリング。この面白さは人物の性格付けの判り易さにも拠っている。多くはある意味類型的だ。田宮二郎の鬼気迫る演技。強烈な視線。小川真由美の悪女っぷり。舅役・石山健二郎の汚らしさ。加藤嘉の融通の利かない高潔さ。田村高廣と藤村志保の正義感。そんな中で滝沢修だけが際立って複雑であり、この映画に幅と奥行きを与えている。
[review] (ゑぎ) | [投票(11)] |
★4 | 最後の滝沢演じる船尾教授が証人に立つシーンは原作では違う教授だがあえて教授選に敗れた船尾をもってくるところに橋本忍のうまさを感じる。 (斎藤勘解由) | [投票(6)] |
★4 | アクションに頼らないでも面白いものが作れる、邦画はもっともっと誇っていい。主人公とその周辺の自己中心的な行動に、誰が正義で誰が悪かなんて興味はなく、どんな行動が勝ち組として成功できるかに興味を絞り込んで、緊張感が削がれない。長尺な原作は相当削られたと見るが、こんな風に想像力を喚起させられることは嫌いじゃない。 (モモ★ラッチ) | [投票(5)] |
★4 | 邦画不世出のインテリジェンス溢れるダンディ、田宮二郎面目躍如のピカレスク・フィクション。ただしその活躍の場所は病院よりも料亭・バーに比重が傾くが…。清純に揺れる野の花よりも鮮やかな毒花・小川真由美が視線を奪う。社会派・山本薩夫の手腕による迫真のドラマは長尺を感じさせない上手さだ。 (水那岐) | [投票(4)] |
★4 | 紋切り口調のセリフが多くどうなることかと思ったが、こんなに面白いドラマを見せてもらえるとは。→再見&review赤化 [review] (G31) | [投票(3)] |
★4 | 登場人物の行動が須らく政治的動機に理由づけられる。その潔いまでの割り切りが観賞者を惹きつけて止まない。田村高廣にしたって「政治には与しない」という態度を徹底的にとることがまた「政治的」なのだ。複雑なようで実にシンプル。そしてハードボイルド。だから娯楽として楽しめる。 (緑雨) | [投票(2)] |
★4 | 捌き裁かれ塔の中 [review] (はしぼそがらす) | [投票(2)] |
★4 | 原作を読んで、ドラマをみて、最後に映画をみた。映画の短い枠に収めるのが難しいスケールの作品だと思うが、必要最小限のエピソード・セリフを有効活用してうまくまとまった映画になっている。ただ・・・ [review] (worianne) | [投票(2)] |
★4 | 自信過剰な傲慢男の矯正物語と思いきや、本人はちぃとも反省してないのが面白い。腹黒いおいちゃん(下條正巳)が新鮮。 (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | 重厚な原作を優雅にも見せたTV(田宮)版も見事だが、同じ話を2時間ほどの息をもつかせない映画に纏める、まさに<バイパス手術>は圧巻。田宮二郎の目ヂカラは、X線以上のパワー(誤診してるけど)。 (chilidog) | [投票(1)] |
★4 | 田宮二郎はテレビの時ヒゲをはやしていなかったと思いますが。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★4 | 教授戦の陰に女(小川真由美(財前の愛人)、藤村志保(東の娘)、岸輝子(東の妻))あり!こっちの戦いも面白い。 [review] (jollyjoker) | [投票] |
★3 | 「なんぼや、あっちが権力ならこっちは金や」関西弁がおりなす最大のきな臭さ、もう最高、かなわないよ (マツーラ) | [投票(3)] |
★3 | 「どんな手段を講じてでも、僕は教授になってみせる」。ジャーン、ドドドドドドドーン。「そ、そんな馬鹿な!」の繰り返しが2時間半。告発として優れているが、サスペンス仕立てのマンガ以上のものではない。ボースン石山健二郎の快演が嬉しい。ともあれ合掌。 (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 橋本忍の包丁捌きには感嘆するが、尺の必然とは言え、政争にかかりっきりではさすがに飽きる。上の椅子を渇望してもそこで何がしたいのか、財前はただのエリート意識と出世欲の塊に過ぎないのか?告発としての機能は確かだが、ドラマを感じたのは東教授の娘が里見教授を称え医療の病巣を嘆くシーンのみ。 (kiona) | [投票(1)] |
★3 | 「病院」と「陰謀」の組み合わせに衝撃を感じる時代であることが前提の社会派娯楽。今じゃ6時のニュース見る方がよほど衝撃的だ。従ってラストの「余韻」も、それが現代まで続いている事を知る俺としては、素直に浸る余裕はない。どうしたもんかね。 (隼) | [投票(1)] |