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剣鬼 (1965/)

[Drama]
製作田辺満
監督三隅研次
脚本星川清司
原作柴田錬三郎
撮影牧浦地志
美術下石坂成典
音楽鏑木創
出演市川雷蔵 / 佐藤慶 / 姿美千子 / 睦五郎 / 工藤堅太郎 / 戸浦六宏 / 五味龍太郎 / 内田朝雄
あらすじ異常な出生(犬との人獣交婚によって生まれた)の噂から「犬ッ子」と蔑まれてきた斑平(市川雷蔵)は、花造りの才能を認められて城勤めを許され、驚異的な俊足から馬役下役にまで取り立てられた。謎の浪人(内田朝雄)の居合い抜きに魅せられた斑平は、その極意の手ほどきを受けることに。その頃、藩主・海野正信(戸浦六宏)の乱心ぶりが際立ち、幕府の公儀隠密や藩内の反体制派の動きが活発になっていた。人間離れした斑平の能力を見抜いた小姓頭・神部菊馬(佐藤慶)は、彼を藩の刺客に仕上げ、不穏分子の抹殺を命じていく。(大映/83分) [more] (AONI)[投票(2)]
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全13 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★4設定はすこぶる荒唐無稽、演出も奔放かつ大胆だが決めるところは端整に決める三隅研次らしい作品。特に居合いの達人内田朝雄のシーン。前半と後半で雷蔵と2度絡むが、いずれも構図・カッティングとも完璧だ。また雷蔵と佐藤慶との関係性も面白い。花と死体の対比は青臭い気もするがしかしこのラストの演出のテンションは凄い。 (ゑぎ)[投票(3)]
★4草花に注がれる愛情や、ずば抜けた健脚よりも、どこまでも主君に対して忠実であるということにおいて斑平(市川雷蔵)は犬なのだ。飼いならされた犬にも、一瞬にして相手を倒そうとする闘争心は潜んでいる。忠実なる者の本能的闘争心とは悲しさでもある。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
★4斑平の心情が映った殺陣は、時代劇のセオリーにのっとり、悲壮で美しい。 [review] ()[投票(1)]
★4通常の時代劇の枠をはみ出ているような設定だが殺陣が素晴らしく、そこで楽しませてしまう。剣の映し方だけでもお腹一杯。 [review] (t3b)[投票]
★4馬を走って追いかけちゃう荒唐無稽さがまるでキートン。花の色鮮やかさも良い。 (赤い戦車)[投票]
★4斬ってよし、走ってよし、(女を)守ってよし、ってお前はイチローかっ (TOMIMORI)[投票]
★4なんだよ、トンデモ映画じゃないか、これは! ☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票]
★4ユージさんとまったく同意見。「犬ッ子」とさげすまれ権力によって暗殺道具に仕立てられ最後は殺されていく主人公の暗くも屈折した内面性が描ききれていないことに面映ゆさが残る。 (捨聖)[投票]
★4市川雷蔵主演「剣三部作」の第三作だが、三作の中では僕は一番好きだ。スピード感あふれる殺陣シーンが素晴らしい。 (ユージ)[投票]
★3前半と後半でタイムスケールが異なっている。前半で立身出世を叙述しえた時間がやがて滞留して雷蔵の凡庸な外貌が凡庸のまま殺戮を開始すると、雷蔵の操行で物語を構成することが不可能となり、操縦者である佐藤慶の教化力に主導権が移る。 (disjunctive)[投票]
★3「抜いて、斬って、収めるだけ」の居合抜きを最期まで律儀に貫徹する班平。内実の欠落したキャラクターが、花と韋駄天と居合抜きだけで映画を支えきる。十分人間的なはずなのに、奇妙に動機と過程が抜け落ちたその肖像。 ()[投票]
★3時代劇としてはまっとうだと思うが、斑平市川雷蔵の造形に凝り過ぎた感じがする。居合い抜きを中心とした殺陣は素晴らしい出来栄え。 [review] (シーチキン)[投票]
★3「花」を愛しながら平気で「人殺し」を行う班平。相反する二つのキーワードを、花一面の川原で繰り広げられるラストの死闘によって、映像的に見事に消化させている。呪われた妖刀「あざ丸」を手にした雷蔵が、今宵も屍の山を築く! (AONI)[投票]
Ratings
5点0人
4点17人*****************
3点10人**********
2点0人
1点0人
27人平均 ★3.6(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
ベスト・オブ「日本の映画音楽」(巻の一) (町田)[投票(9)]−チャンバラ映画の浮世絵師−三隅研次 (AONI)[投票(8)]
壮烈!ハードアクション時代劇 (パピヨン)[投票(4)]
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