★5 | 傑作。聞きしに勝る素晴らしいオープニング。大俯瞰の馬車。右手に雲の影。馬車を御するのは主人公バリー・サリヴァン。停止する馬車の前から40頭の騎馬が走り抜けていく。一番前は女主人のバーバラ・スタンウィックだ。何が良いって馬車の馬の驚いて慌てる様がいい。ここまでがアヴァン・タイトル。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | ジョセフ・バイロック! 構図や光の加減が非の打ち所なく完璧というわけではないが、しかし黒白のシネスコにおいてこれを超えるのは難しいと感じさせる力感溢れる画面群だ。驚愕の長回し。最高に壮観な風景撮影。竜巻のシーンなんてどうやって撮ったのだろう! 演出家の無茶に応えるのが撮影者の仕事だ。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★5 | 小粒ながらぴりりと辛い、まさにサミュエル・フラーの映画!冒頭とクライマックスの決闘シーンの迫力や、竜巻のスペクタクル、非情に展開するストーリー、バーバラ・スタンウィックの「鉄火女」ぶり…と盛り沢山!挿入歌の効果的な使い方も魅力。 (ガブリエルアン・カットグラ) | [投票] |
★4 | 時間経過が驚くべき速度で描かれる。最初の対決といい、本作でもフラーのアップショットはいささかも心理的でない。「顔そのものの露呈」(塩田明彦の「映画術」)とはこのようなアップのことを指すのだろう。監督自身がプロデュースしたことによって、西部劇という縛られた枠組みの中ではあまり見られない、自由度の高い演出も多い。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | ボスの弟があまりにもボンクラなためやや緊迫感に欠ける。だが終盤の急展開は素晴らしかった。叙情的な挿入歌と暗黒な雰囲気のギャップがいい。 (ハム) | [投票] |
★4 | 冒頭シーンが有名だが、確かに圧倒される。フラーといえば、「裸のキッス」でも度肝を抜かれたものだが。女王スタンウィックは依然美しいが、貫禄も出てきている。 (丹下左膳) | [投票] |
★3 | タンブルウィードをコロコロ飛ばしながら、竜巻がやって来た!…アッという間にその竜巻が去る頃にはもう、ヒーローとヒロインがくっついていました。何じゃコリャ? (黒魔羅) | [投票(1)] |
★3 | 男たちの能天気な入浴シーンや何故かの歌曲挿入の何も考えてなさ気の天然の一方、棄てられ男の顛末やラストガンファイトの容赦の無い残虐嗜好。その混在にどうにも性格分裂気味の居心地の悪さがある。40挺の拳銃に出番もなくも否応なしに訪れる常套的団円。 (けにろん) | [投票] |