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魂のジュリエッタ (1965/)

Giuletta Degli Spiriti

[Drama]
監督フェデリコ・フェリーニ
脚本フェデリコ・フェリーニ / トゥリオ・ピネッリ / ブルネロ・ロンディ
原作フェデリコ・フェリーニ
撮影ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
音楽ニーノ・ロータ
出演ジュリエッタ・マシーナ / サンドラ・ミーロ / マリオ・ピスー
あらすじ結婚記念日に夫の帰りを待つジュリエッタ(ジュリエッタ・マシーナ)だが、夫は記念日を忘れ去れているどころか寝言で女性の名前まで呟く始末。やがて夫の浮気の疑念に苛まれていく彼女は真相を探ろうとするが・・・。とは言えストーリーを追う映画ではない。『8 1/2』の女性版とも言われ、初のカラー映像で綴った、現実と妄想が錯綜しながらも女性の心理に迫る(?)作品。(私ごときがフェリーニ御大のプロットなどとは畏れ多いけれど、あらすじ募集中も寂しいと思ったのでご容赦を) (アルシュ)[投票]
Comments
全25 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5プロットは単純だがこれだけ豊饒なイメージで語られるともうグゥの根も出ません。浜辺でのサーカス、カルト教祖の緑と赤、樹の上の家、膝に被せた帽子と鏡の中の笑顔など映画的福音テンコ盛。 [review] (町田)[投票(7)]
★5艶やかに美しく、滑稽な喧騒に満ちた色トリドリの奇形的な世界が、そこにしっかりと屹立する白黒のコントラスト劇によって、祝祭的空間として際立たせられる。 [review] (crossage)[投票(5)]
★5幻想と現実が交差する不思議な世界。何処までが真実で、何処までが偽り。耳を掠めるのは生の声?それとも嘘の声?目の前にあるものは全て夢なのだろうか・・・。そんな映像と設定の「美」にやられた。夫の浮気と妻の疑惑でここまで魅せる根性がアッパレ! (かっきー)[投票(2)]
★5本筋はさておき、登場人物たちのキッチュな服装やマイケル・ジャクソンもびっくり!の奇天烈な隣家、バイセクシャルな宗教者等々ワクワクするものや人がてんこもり。しかも、カラー。 (tredair)[投票(1)]
★4相変わらず脈絡のないストーリー展開に、不可思議な登場人物、色彩美豊かなコスチュームなど我々がフェリーニ監督に期待するすべてのものが詰まっている。『8 1/2』をカラーで観られない不満もこれで解消。それにしても、ジュリエッタ・マシーナは年取らないね (モモ★ラッチ)[投票(4)]
★4マシーナの言い訳のための、マシーナに愛を訴えるために、マシーナ主演で作った、マシーナへの大サービスの映画です。そのため、観客の気持ちは一切考えてはおりません。悪しからず。 (セント)[投票(2)]
★4私は単純に夫の浮気を知って涙するジュリエッタに胸がうたれた。映像美うんぬんよりもフェリーニの女性の細やかな心理描写の描き方に好感度大。ただし、多少少女趣味が強いですが・・・ (picolax)[投票(1)]
★4 よく見てよく聴き、感じたら、触ってごらんよ、魂に。 [review] (にくじゃが)[投票(1)]
★4思い出の中のシーンの流れ。サーカス場の音楽と映像から草原みたいな所をロングショットの所、走る人物の止まった(ふりをする) ところから動くタイミング、作り物って感じが好き。 その個人的な思い出が他者には伝わらない、滑稽な饒舌さも好きだけど、そこは演出的に 81/2とあんまかわらんかも。 (モノリス砥石)[投票]
★4ワンショットごとに込められたイマジネーションの純度の高さに圧倒され、ひと時も息を抜くことが許されない緊張感が心地よい。美と醜、善と悪、寛容と嫉妬の意識の狭間を揺れ動くうちに「映画=ジュリエッタ=観客」という三位一体がいつの間にか完成している。 (ぽんしゅう)[投票]
★4色彩を手に入れたフェリーニ監督の本領発揮作です。 [review] (甘崎庵)[投票]
★4騒がしいくらいに色やイメージが押し寄せる。 (ドド)[投票]
★3実はフェリーニの総てが詰まっているのはこの映画のような気がする。だけど恋愛に関してはフランス人の方がはるかに上手(うわて)だ。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(5)]
★3なんという色遣い。なんという造形力。赤い蝋燭、朱色のカツラ、黄色い水着の女、白髪の霊媒師、白いレースのカーテン、赤い酒、炎の色。原色だけでなく柔らかなメロウな色調も実に美しい画面だ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★3巨匠は初カラーを扱い損ねておりまだ練習中の印象。顔に影の落ちる連続技は大したことがなく、モノクロなら超絶に決まっただろう技は決まらず、ジュリエッタ・マシーナの顔色の悪さばかりが目立つ。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★38 1/2』と裏表の関係、というのはよく分かるが、極彩色という手段を得て、退廃は乱痴気の気配を帯びる。 [review] (緑雨)[投票(1)]
★3セットの意匠や色彩設計など、美術面での美しさはさすがフェリーニ。しかしいささか退屈に感じた。 (ころ阿弥)[投票(1)]
★3祝祭的でカラフルな色彩が、ジュリエッタの魂に侵入する他者の多様さ、ひいてはジュリエッタの混乱を現出し、登場人物の顔が影に隠されるショットの頻出は、自他の境界が曖昧になり、自分の魂の声を見失いそうになるジュリエッタの暗中模索を表象する。 [review] (煽尼采)[投票]
★3ニーノ・ロータの音楽が非常に素晴らしいです(サントラが欲しくなりました。) [review] (TM(H19.1加入))[投票]
★3木のエレベーターがファンタスティック! デヴィ夫人がわんさか集まったような映画である。 [review] (氷野晴郎)[投票]
★3理解不能なカーマスートラの世界。計算され尽くしたカットに酔いそうになるけど、女性心理が分らない私には過ぎたごちそうだったのかも。ジュリエッタ・マシーナとの絆が見え隠れするように感じました。 (トシ)[投票]
★38 1/2』への返し歌だが、分身の映画監督に託せば恥も見栄も曝け出せたって、女房の心の深層はフェリーニだって解る筈無い。イマジネーションが2番煎じの感じがするのはそのせいだろう。一方女の性に依拠しないジュリエッタの母親の描写などは痺れる。 (けにろん)[投票]
★3ここまで女性の視点(多分)に立てるフェリーニは凄い。『』では素朴だが魅力的だったジュリエッタ・マシーナがサッチーのようなメイクになったのが残念。 (アルシュ)[投票]
★2サンドラ・ミーロ最高! だが、フェリーニをもってしても、『8 1/2』の奇跡に「ダ・カーポ(もう一度)!」はない。  (若尾好き)[投票(3)]
★2最後まで巨匠の虚構世界に入りきれず、残ったのは疲労と虚無感。ジュリエッタ・マシーナのかわいらしさが救い。 (AKINDO)[投票]
Ratings
5点8人********
4点26人**************************
3点18人******************
2点4人****
1点1人*
57人平均 ★3.6(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
欧州映画のスゝメ (tredair)[投票(16)]ヴィスコンティとフェリーニ (モモ★ラッチ)[投票(10)]
イタリアの至宝ニーノ・ロータ (ルッコラ)[投票(9)]マボロシの世界〜サーカスのある風景 (町田)[投票(8)]
世界の国の“地下室”からコンニチワ(ATG映画:洋画編) (リーダー)[投票(7)]
Links
IMDBThe Internet Movie Database
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