コメンテータ
ランキング
HELP

ガブリエルアン・カットグラさんのあらすじ: 更新順

★4ファイブ・イージー・ピーセス(1970/米)舞台は現代アメリカ。名門音楽一家に生まれながら、そのことに反撥して家を出た青年ボビー(ジャック・ニコルソン)。石油採掘会社の日雇いで働きながらも、低俗な友人や単調な暮らしに漠然とした苛立ちを感じていた。…ある日、姉から父親が病気であることを知らされたボビーは、恋人のレイ(カレン・ブラック)と共に数年ぶりに実家を訪れるのだが…。アメリカン・ニューシネマの流れを汲む、傑作青春ドラマ。「Five Easy Pieces」とは「簡単な5つのピアノ練習曲」の意。(本篇98分:1970年アカデミー作品賞・主演男優賞(ジャック・ニコルソン)・助演女優賞(カレン・ブラック)・脚本賞ノミネート作品)[投票]
★4ボビー・フィッシャーを探して(1993/米)1972年。チェスの世界選手権で、ボビー・フィッシャーはアメリカ人として史上初の世界チャンピオンに輝きながらもその後姿を消した。…そして現在のアメリカ。7歳の少年ジョシュ(マックス・ポメランツ)は、公園で賭けのチェス試合をするヴィニー(ローレンス・フィッシュバーン)と出会い、チェスに魅せられる。やがて非凡な才能を開花させていくジョシュにかつてのフィッシャーの面影を見たチェスクラブの指導者ブルース(ベン・キングスレー)は、彼のコーチを申し出る…。同名ノンフィクション小説を映画化した、ヒューマンドラマの秀作。(本篇110分:1993年アカデミー撮影賞(コンラッド・L・ホール)ノミネート作品)[投票]
★3ドアをノックするのは誰?(1968/米)舞台は現代のニューヨーク。カトリックの青年J.R.(ハーベイ・カイテル)は、ひょんなことから知り合ったプロテスタントの若い女性(ジーナ・ビートゥン:作中に役名は登場しない)と恋に落ちる。宗教上の理由から、肉体関係を持たずに付き合い続けるふたりであったが…ある日、彼女は自らの秘められた過去をJ.R.に語り出す…。名匠マーティン・スコセッシ監督の処女長編。彼の大学の卒業製作作品がベースになっている。(本篇90分:日本劇場未公開・R指定相当作品)[投票]
★3エンジェル・ダスト(1994/日)舞台は現代の東京。夕方の満員電車内で若い女性が殺される事件が連続して発生した。捜査を開始した異常犯罪性格分析官(自分の意識を物証の細部に滑り込ませ、犯人の考えや感情と同化する手法をとる)の須磨節子(南果歩)は、最初の犠牲者が宗教集団からの脱退に精神科医の阿久(若松武)から「逆洗脳」の治療を受けていたことに注目する。阿久にはマインドコントロールの研究に没頭し、学会から異端者として追放されていた過去があった。…だが彼は、節子のかつての恋人であり、そして節子の夫・智雄(豊川悦司)の先輩でもあった…。鬼才・石井聰亙監督が手掛けた異色サスペンス。(本篇116分)[投票]
★4毎日が夏休み(1994/日)舞台は現代日本。一流女子中学に通うスギナ(佐伯日菜子)は、いじめのため家族に内緒で登校拒否をしていた。…ある日彼女は、平日の公園で義父の成雪(佐野史郎)と出会う。エリートサラリーマンであるはずの彼は、これまたなんと家族に内緒で会社を辞めていたのだ!…娘の登校拒否を知った成雪は、彼女と共になんでも屋…もとい、会社を始めることを決意する。優雅な現実を一瞬にして剥奪されうろたえる妻・良子(風吹ジュン)を尻目に…。大島弓子の同名コミックを映画化。毎日が夏休みになっちゃった親子の姿をほのぼのと描いたコメディ。(本篇94分:1994年日本アカデミー賞新人俳優賞(佐伯日菜子)受賞作品・キネ旬10位)[投票(1)]
★5どついたるねん(1989/日)現代の大阪。世界タイトル挑戦を目前にしながら、試合で瀕死の重傷を負い、引退を余儀なくされたボクサーの安達(赤井英和)は、自らボクシングジムを興す。元ウェルター級のチャンプ左島(原田芳雄)をトレーナーに迎え、有望な新人清田(大和武士)を擁した安達だったが、その破天荒な性格ゆえ、練習生からは愛想を尽かされ、程なくジムは閉鎖されてしまう。…古巣である、幼馴染の貴子(相楽晴子)とその父大介(麿赤児)のジムに戻って来た安達は、再びリングを目指すことを決意する…。“浪花のロッキー”・赤井英和を迎えておくる、痛快ボクシング映画。(本篇110分:1989年ブルーリボン賞作品賞受賞作品・キネ旬2位)[投票]
★3トゥルー・ブルース(1990/米)舞台は現代アメリカ・オクラホマ州。殺人容疑で15歳の少女アマンダ(ジュリエット・ルイス)が逮捕された。いったい彼女に何が起こったのか…1年程前、継父に繰り返し犯され、そのことをふしだらな母に相談しても取り合ってもらえず…勢いで18歳のボーイフレンドと結婚するもすぐに破綻…そしてその頃には母も失踪していたアマンダ。帰る場所もなく、ひとりぼっちで食べ物と寝るところを探していた彼女は、やがてチンピラのビリー(ブラッド・ピット)と知り合うのだが…。愛を求めながらも堕ちてゆくひとりの少女の姿を描いたTVムービー。(本篇95分)[投票]
★5ミラーズ・クロッシング(1990/米)1929年・禁酒法下のアメリカ東部。縄張りの賭場を荒らすノミ屋のバーニー(ジョン・タトゥーロ)に業を煮やしたイタリア系ギャング・キャスパー(ジョン・ポリト)は、街のボスでアイリッシュのレオ(アルバート・フィニー)に相談する。だがレオの情婦ヴァーナ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)はバーニーの姉。ゆえにレオはバーニーの排除を是としない。このため対立の色を日増しに濃くする両者に対し、レオの右腕で、帽子にこだわりを持つインテリギャングのトム(ガブリエル・バーン)が乗り出すのだが…やがてトムとヴァーナは…。「『ゴッドファーザー』以来」とまで賞賛された傑作ギャング映画。(本篇115分)[投票(3)]
★3NO EXIT 海上の惨劇(1996/米)1992年の西アフリカ・ガーナ。アメリカ行きの貨物船が寄港する港で荷おろしを手伝う黒人青年キングズリー(オマー・エップス)は、新天地での成功を夢見て密かに船への密航を企てていた。ある日宝クジに当選したキングズリーは、「これで残った家族の金の心配はいらない」と考え、仲間達と共についに密航を決行する。だが貨物船の船長は、最近頻発している密航者への対応を上層部から厳しく叱責されたばかりだった。密航者をのせた船会社は、多額の罰金を支払わなければならないからだ。…やがて洋上の貨物船で起こった惨劇とは…。実話を映画化した衝撃のサスペンス。製作総指揮にダニー・グローバーが参加している。(本篇92分)[投票]
★3キャット・ピープル(1942/米)舞台は現代アメリカ。建築会社に勤める男・オリバー(ケント・スミス)は、動物園で黒ヒョウをスケッチするセルビア人の若い女性・イレーナ(シモーヌ・シモン)と出会う。その美しさに惹かれたオリバーはたちまち恋に落ち、彼女と結婚する。だが何故ゆえかイレーナはオリバーに好意を寄せつつも愛そうとしない。彼女は自分が「猫女」と呼ばれた魔女一族の末裔であり、自分が人を愛すると恐ろしいことが起こる…と信じていたのだ。そんなイレーナをなんとか助けようとするオリバーであったが…やがて悲劇がふたりを襲う…。ホラー映画の古典的名作。(本篇73分)[投票]
★3黄昏のチャイナタウン(1990/米)1948年・LA。私立探偵のジェイク(ジャック・ニコルソン)は、同名の依頼人ジェイク・バーマン(ハーベイ・カイテル)から妻の浮気調査を頼まれる。だが浮気現場を押さえた時、バーマンは浮気相手を射殺してしまう。当初は激情にかられた突発的な犯行と見られていたが…殺された男はバーマンの会社の共同経営者で、この事件は実は利益独占のための計画的な殺人ではないか…との疑いが浮上する。共犯を疑われたジェイクは調査を開始するのだが、意外にもそこで彼は忘れられないあの名前と再び出会う。…「キャサリン・モウレー」…。ニコルソンが監督も務めた、傑作ハードボイルド『チャイナタウン』の16年ぶりの続編。(本篇138分)[投票]
★4スター・トレック2 カーンの逆襲(1982/米)時は23世紀。惑星単位で無機物から生命を生み出す夢の計画「ジェネシス」を進める人類は、事前調査(ジェネシスを起動すると既存の生命体は全て死滅してしまうから)のため宇宙戦艦USS「リライアント」を惑星アルファ6へ派遣する。だがそこには、かつてUSS「エンタープライズ」のカーク艦長(ウィリアム・シャトナー)との戦いに敗れ放逐されていた、優生人類カーン(リカルド・モンタルバン)が待ち構えていた。カークへの復讐に燃えるカーンは、リライアントを乗っ取り、さらにはジェネシスの悪用を企てるのだった…。TV版第1シリーズ第15話「宇宙の帝王(ネタバレ有のあらすじを解説に収録)」の続編。(本篇113分) [more][投票]
★3勝負をつけろ(1961/仏=伊)舞台は現代フランス。暗黒街で殺人事件が発生…チンピラのアデ(ピエール・バネック)が逮捕される。身の潔白を主張するアデに、彼の兄貴分で早撃ちの名手ラ・ロッカ(ジャン・ポール・ベルモンド)が立ち上がる。アデの相棒が経営する賭場を乗っ取り、アデの美しい妹ジュヌビエーブ(クリスチーネ・カウフマン)を励ましつつ事件の調査をするラ・ロッカであったが…裁判の結果アデは有罪となり、刑務所へと送られてしまう。アデを追い、ラ・ロッカは刑務所へワザと投獄される…。名監督ジャック・ベッケルの息子ジャン・ベッケルが手掛けた、ハードボイルド・ドラマ。(本篇102分)[投票]
★4特急二十世紀(1934/米)舞台は現代アメリカ。劇作家のジャフィ(ジョン・バリモア)は、自らの新作に元下着モデルの新人リリー(キャロル・ロンバード)を主役として抜擢する。全くの大根役者ぶりで周囲を失望させる彼女だったが、ジャフィの情熱的な指導が実り、ついにリリーはその才能を開花させる。…それから3年後…女優として成功したリリーだが、嫉妬深いジャフィに愛想を尽かして彼の元を去ってしまう。…さらに2年後…度重なる失敗で借金だらけのジャフィ一味は、シカゴからニューヨーク行きの特急「二十世紀」号に乗るのだが、そこで偶然リリーと再会する…。ハワード・ホークス監督が、スクリューボール・コメディに初挑戦した作品。(本篇91分)[投票(1)]
★3ベティ・ルーは犯罪者〈クリミナル〉?(1992/米)舞台は現代アメリカ。図書館の司書を務めるベディ・ルー(ペネロープ・アン・ミラー)は、引っ込み思案で自分を主張できないちょっぴりカワイソーな若い女性であった。ある日、愛犬と川原を散歩していた彼女は、偶然拳銃が落ちているのを見つけてしまう。旦那サマで熱血刑事のアレックス(エリック・タール)や、やたら騒がしい姉エリノア(ジュリアン・ムーア)に相談するベティ・ルーだったが、みんな彼女の言うことをまともに聞こうとしない。とうとうキレちゃった彼女は、「(現在旦那が捜査中の殺人事件を)自分がこの拳銃で殺りましたっ!」とウソをついてしまう…。ほのぼのとしたタッチで綴る、コメディの小品。(本篇89分)[投票]
★3フランケンシュタインの花嫁(1935/米)村人達に追い詰められた風車小屋で息絶えたかにみえた怪物(ボリス・カーロフ)は、まだ死んではいなかった。森に潜んでいるところを目撃され、村は再びパニック状態に陥る。…その頃、怪物に襲われながらもかろうじで一命をとりとめていたフランケンシュタイン博士(コリン・クライブ)の元へ奇妙な来訪者・プレトリアス博士が現れる。自らもまた生命創造に取り組む者と名乗るプレトリアスは、「共にもう一度新しい人間を創り出さないか」…とフランケンシュタインにもちかけるのだが…。怪奇映画の金字塔『フランケンシュタイン』の続編。(本篇75分:1935年アカデミー録音賞ノミネート作品)[投票]
★5夕陽の群盗(1972/米)南北戦争下のアメリカ。軍隊による徴兵を逃れるため、親元を離れて町へとやってきた青年ドリュー(バリー・ブラウン)。荷馬車に乗って西部へと向かう予定にしていたのだが、同じような境遇で泥棒のジェイク(ジェフ・ブリッジズ)に有り金をすられてしまう。やがてジェイクと再会したドリューは、「町で馬車を待っていれば軍隊にすぐ捕まってしまう」と諭され、彼の仲間達と共に西部を目指すことになる。生きるため、強盗を繰り返しながら…。『クレイマー、クレイマー』の名匠、ロバート・ベントン監督がベトナム戦争を下敷きに描いた、アメリカン・ニューシネマの流れを汲む異色の西部劇ドラマ。(本篇93分)[投票(1)]
★3ジャグラー ニューヨーク25時(1980/米)舞台は現代アメリカ・ニューヨーク。元警官で今はトラック運転手の男・ボイド(ジェームズ・ブローリン)の一人娘が誘拐された。犯人のソルティック(クリフ・ゴーマン)は富裕層に恨みを持つ低所得労働者で、ボイドの娘を富豪の娘と勘違いしたのだ。…富豪からの通報で捜査を開始するトネリ警部(リチャード・S・カステラーノ)ら警察陣であったが、かつて仲間の不正を内部告発したせいで恨みを持たれているボイドは、警察に頼らず単独で娘を救出しようとニューヨークの街を駆け巡る…。ニューヨークの様子がいきいきと描かれたポリス・アクションの佳作。(本篇101分)[投票]
★3アンフォゲタブル(1996/米)舞台は現代アメリカ。検事補の妻を何者かに殺され、そのショックから未だ立ち直れずにいる検死医のデビッド(レイ・リオッタ)は、ある日立ち会った殺人現場で妻殺しの犯人が残したと思われる紙マッチを発見する。そして時を同じくして、「他人の脳髄液と、特殊な誘発剤を投与することで、記憶の移植は可能である」と説く学者マーサ(リンダ・フィオレンティーノ)と知り合ったデビッドは、その研究を利用して犯人を探し出そうとする。…だがまだ未完成の誘発剤には深刻な副作用があった…。殺された被害者の死ぬ直前の出来事を追体験できる男の執念の捜査を描いた、医学サスペンス。(本篇117分)[投票(1)]
★3ミュート・ウィットネス(1994/英=独=米=露)時は現代。生まれつき口のきけない女性特殊メイクアーチストのビリー(マリナ・ズディナ)は、B級ホラー映画撮影のため仲間達と共にモスクワを訪れる。…ある日、彼女は深夜の撮影所でスナッフ・フィルム(実写の殺人映画)が撮影されているのを偶然目撃してしまう。命からがらその場から逃げ出した彼女は皆に事情を説明するが、「映画の撮影だった」という犯人の説明を鵜呑みにする警察はビリーを信用しない。…やがて彼女にも危険が迫る…。カルトホラー『血を吸うカメラ』を下敷きにした、ホラー・サスペンス。名優アレック・ギネスの遺作でもある。(本篇98分:1996年ジュラルメール・ファンタスティック映画祭審査員特別賞受賞)[投票(1)]