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水那岐さんのあらすじ: 更新順

★3バブル(2022/日)宇宙の彼方から飛来した、謎の膨大な「泡」。東京はそれに覆われるとともに重力が作用しなくなり、避難する人々に見捨てられて大都市であることを放棄した。いま、そこにいるのは廃墟を飛び回ってパルクールの遊戯に興じる命知らずの少年たちだけだった。そして物語は、パルクールの強力なプレイヤーでありながら皆との馴れ合いを嫌う少年・ヒビキ(志尊淳)と、事故にあった彼の命を救った無垢な少女・ウタ(りりあ。)の恋模様を軸に進んでゆく。抜群の身体能力をもってヒビキのよき相棒となり、やがて恋心を募らせるウタの出生の秘密は、東京をめぐる怪異とも関係づけられるものであった。〔100分〕[投票]
★4漁港の肉子ちゃん(2021/日)底抜けの大食いで愛情に溢れた女・肉子ちゃん(大竹しのぶ )はその性情ゆえに惚れっぽく、若い頃から男に騙されっぱなし。それでも、住む街をとっかえひっかえしながら愛娘のキクコ(Cocomi)を懸命に幸せにしようとする彼女に、キクコは恥ずかしながらも感謝の気持ちを抱いているのだった。いま、キクコたちが住んでいるのはうらぶれた漁港に横付けされた漁船の中。地元の焼肉屋で働く肉子に見送られ、仲良しのマリア(石井いづみ)とともに小学校へ向かう身だ。学校の女子たちの仲にトラブルが起き、二派に分かれて冷戦を続けるクラスで、キクコは奇妙なクセをもつ男子・二宮(花江夏樹)がだんだんに気になってゆくのだった。〔97分〕[投票]
★2神々のたそがれ(2013/露)地球より遠く離れた植民惑星。ここでは文明は進歩するどころか大幅に停滞し、ヨーロッパ中世期のような惨状を呈していた。地球はこれを憂いて学者30人を派遣するが、ほどなく王都アルカナルでは「知識人狩り」が行われ、他国への亡命や刑死が相次いだ。この暴挙に手を下したのは「灰色隊」なる行動隊を率いるドン・レバ(アレクサンドル・チュトゥコ)である。これを危ぶんだ地球政府の学者ドン・ルマータ(レオニド・ヤルモルニク)は知識人の避難を密かに進めるが、レバの知識人粛清は一向に止まなかった。そして国王にレバの不法行為を訴えるルマータは、危険人物として「灰色隊」に連行される。アレクセイ・ゲルマンの遺作。〔177分〕[投票]
★2岬のマヨイガ(2021/日)東日本大震災で大津波の被害を受け、家や財産、家族を奪われた難民たちのなかにはその爪痕から逃れられず、公共施設に住み続ける人々がいた。17歳の少女ユイ(芦田愛菜)はそこで職を得て、定住する場を見つけようとしていた。そんな彼女は、災厄のなかで両親と声を失った孤児ヒヨリ(粟野咲莉)と出会い、力になろうとするが果たせなかった。老婆・キワ(大竹しのぶ)は彼女らふたりを孫として引き取り、山奥の誰も住まない不思議な家に招く。それは人をもてなすことを好む妖異の家「マヨイガ」であった…土着の妖怪変化たちとの交流も交え、始まった三人の同居生活。だが、生活が軌道に乗る頃災厄は再び人々に襲いかかる。〔105分〕[投票]
★4魔女見習いをさがして(2020/日)帰国子女OLのミレ(松井玲奈)は上司に異を唱えて大きなプロジェクトから外され、総務部に異動となった。大学生ソラ(森川葵)は、教員志望ながらひとりの問題児の行く末にこだわり、おのれの今選ぶ道を決めかねていた。絵画修復士となる夢をもつレイカ(百田夏菜子)は目的に向かおうとしながら、ダメ男に振り回されてバイトに時間を奪われていた。20年前のTVアニメ『おジャ魔女どれみ』に夢中だった過去をもつ彼女らは、八方塞がりの現状から脱出する機会を失った挙句、「どれみ」の重要な舞台である洋館を訪ねてみようと鎌倉市に向かう。番組グッズの「魔法玉」に導かれた3人は意気投合、仲間となって旅を続ける。「おジャ魔女どれみ」20周年記念映画。〔91分〕[投票]
★4パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021/米=英=ニュージーランド=カナダ=豪)1925年、モンタナ。牧場主のブロンコが死んだ。その妻ローズ(キルスティン・ダンスト)を息子ピーター(コディ・スミット・マクフィー)は守ってゆこうと決意する。彼は繊細な青年であり、紙細工で精巧な造花を作り上げ母の食堂に飾るような才能をもっていた。亡父の牧場に、新しい牧場主がやって来たのは間もなくのことだ。ガサツで肉体派、そしてブロンコに心酔していた有能な牧童フィル(ベネディクト・カンバーバッチ)、また彼の弟で小太りの穏健派ジョージ(ジェシー・プレモンス)の兄弟がそれだ。男同士の信頼を重視し、弟とローズの自然な接近と結婚に不快さを隠さないフィルは、ひ弱なピーターにも嫌悪を見せるのだった。〔127分〕[投票]
★3浅草キッド(2021/日)東京・浅草。青年たけし(柳楽優弥)は大学を中退し、今はストリップ劇場「フランス座」のエレベーターボーイをしているが、心中には芸人として大成する大きな野望をもっていた。彼が憧れ、弟子にしてほしがっているのが芸人であり、フランス座を取り仕切る深見(大泉洋)だった。芸事に厳しい深見は、そんな彼の安直さを罵倒し洟も引っかけなかったのだが、次第に彼のなかにひょっとしたら成長しそうな芸人の片鱗を認め、芸のなんたるかを教えはじめる。たけしは歌手をめざす踊り子の千春(門脇麦)、深見の妻である麻里(鈴木保奈美)に見守られ成長するが、仲間のきよし(土屋伸之)に漫才をやろうと誘われる。〔123分〕[投票]
★4PASSING ー白い黒人ー(2021/英=米)殺人的な暑さのニューヨーク。白人っぽいメイクで出かけ、ホテルで涼もうとしていた黒人女性アイリーン(テッサ・トンプソン)は、金髪の白人女性に声をかけられる。逃げようとしたアイリーンだったが、よく見れば相手は昔馴染みのクレア(ルース・ネッガ)であった。派手好きな彼女は顔も髪色もいじって黒人であることをやめ、白人と家族をもっていたのだ。大の黒人嫌いな彼女の夫ジョン(アレクサンダー・スカルスゴール)とも出会ったアイリーンは、軽薄なクレアに嫌悪感を感じて別れるが、その後何度も彼女の来訪を受ける。そしてクレアの男好きのする容貌で、アイリーンは夫ブライアン(アンドレ・ホランド)の心をも奪われてしまうのだった。〔98分〕[投票]
★3ほんとうのピノッキオ(2019/伊=仏=英)貧しい木工職人のジェペット(ロベルト・ベニーニ)は跡取り息子を持つこともできなかった。せめてもの心のよすがに、木彫りの人形を作り上げた彼は、動き話すこともできるその創造物に仰天する。さっそくピノッキオ(フェデリコ・エラピ)と名付けられた人形は、学校に入ってジェペットの息子として学ぼうとするが小悪党のキツネ(マッシモ・チェッケリーニ)やネコ(ロッコ・パパレオ)に騙されて教科書を買う金を巻き上げられる。見守る妖精(マリーヌ・ヴァクト)やコオロギの忠告にも耳を貸さず、ピノッキオは好奇心から冒険の待つ森へとその足を運ぶのだった。原作者カルロ・コロディの綴る風刺的な原典に立ち返った映画化。〔124分〕[投票]
★2サイダーのように言葉が湧き上がる(2021/日)ある夏。コミュ二ケーションが苦手な少年・チェリー(市川染五郎)は、母親に代わって老人相手のバイトを続けながら、その思いを俳句にこめて密かに自己主張を重ねていた。そして目立つ前歯に悩みマスクを欠かさない少女スマイル(杉咲花)は、「可愛いもの探し」をテーマに動画サイトで番組を持ち、ショッピングモールを駆けずり回っていた。ふたりはモールの中で出会い、SNSを介して不器用にその思いを伝えあってゆく。そしてバイト先で知り合った老人フジヤマ(山寺宏一)が追う古いレコードの探索をめぐり、ふたりの心は接近する。しかし、スマイルはチェリーに一緒に花火大会を見ようと誘うが、彼は承諾するものの言い出せない秘密を抱えたままだった。〔87分〕[投票]
★4宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章ーTAKE OFFー(2021/日)かつてのガミラスの暴君、デスラー総統(山寺宏一)は、今は民主化した母星の最期が近いことを知り、自ら外宇宙国家と刃を交えてでも植民星を得んとして行動していた。その一方、一時は次元断層で艦船を乱造することで繁栄を得ていた地球政府は、それを手放さざるを得なくなり、勢いを失っていた。そして古代(小野大輔)が艦長を務めるヤマトも二度の戦いで人員を失い、新人クルーを迎えることとなる。かれらの内には訓練生として高い成績をおさめた土門(畠中祐)がいたが、父たる軍事企業社長が命を絶った原因として激しく古代を憎んでいた。新生ヤマトは、波乱をはらみつつガミラスへの航海に出る。新たな火種となる謎の艦隊の侵攻を知らずに…。〔100分〕[投票]
★3「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択(2021/日)1969年についに人類が月にその歩を進めて以後、地球は新しい時代に入った。国家間紛争が影をひそめ、火星をテラフォーミングすることで植民星とした地球人類は、ここで異星生命体との接触のときを迎える。だが、それは宇宙戦争の時代の始まりでもあった。映画は、その異星人…ガミラス帝国との戦闘と、一方的な戦局を打開、かれらとの関係に一石を投じた「宇宙戦艦ヤマト」の地球の存亡を賭けた旅路をえがく『宇宙戦艦ヤマト2199』と、和平協議に至ったガミラスに代わって宇宙に覇権を得んとする「彗星帝国」ことガトランティスとの戦闘をつづる『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の、ふたつのTVシリーズを振り返る一編である。〔118分〕[投票]
★1緑はるかに(1955/日)少女ルリ子(浅丘ルリ子)は、北海道に足を延ばしたまま一年間も音沙汰のない父の博士(高田稔)を思いながら、寂しさに父から託された緑色のオルゴールに耳を傾けて眠る毎日だった。そんなある日、父が急病に倒れたとの知らせが届き、ルリ子と母(藤代鮎子)はクルマに乗せられて山奥へと向かう。だが、博士を連れていった男たちはその発明を悪事に使おうとする某国のスパイ団であったのだ。残虐だが間抜けなスパイたち(市村俊幸内海突破)の拷問を逃れ、父の発明の秘密を隠したオルゴールとともにルリ子は逃亡する。執拗に彼女を追うスパイの前に立ち塞がったのは、正義感に燃える少年たち(浅沼創一永井文夫石井秀明)だった。〔90分〕[投票]
★4映画大好きポンポさん(2021/日)映画のみに命を賭け、それ以外には目もくれない死んだ瞳の映画青年ジーン君(清水尋也)は、映画界の申し子のような少女天才プロデューサー、ポンポさん(小原好美)に新作映画の予告編を任された。ここは映画の都ニャリウッド、夢と謀略が渦巻くパラダイス。信頼を得たジーン君は、ポンポさんに劇場用映画「マイスター」の監督に抜擢された。主役を演じるのは10年のブランクから再起する伝説の名優、ブラドック(大塚明夫)!そしてヒロインはオーディションで選ばれた奇跡の新人ナタリー(大谷凜香)!この野心作にポンポさんはオスカーを取れると太鼓判を押すが、ジーン君の眼前には恐るべき現実の軋轢が横たわっているのだった!〔90分〕[投票]
★3アイの歌声を聴かせて(2021/日)ハイテク会社の技師(大原さやか)を母にもつ高校生サトミ(福原遥)は、クラスで孤立する身の上だ。そんな彼女のクラスを、ある日転校生シオン(土屋太鳳)が訪れる。当惑するサトミの前にシオンは近づき、ミュージカルばりに「あなたは今、幸せですか」と朗々と歌い上げた。その事件は奇妙ではあったが、美貌で学力・体力にも恵まれ、底抜けに明るいシオンは皆の人気を独り占めにする。「王子様」と呼ばれるゴッちゃん(興津和幸)、柔道部のサンダー(日野聡)も惹かれるばかりか、ゴッちゃんに思いを寄せるアヤ(小松未可子)まで魅了してしまう。だが、メカオタクのトウマ(工藤阿須加)はシオンの秘密を知ってしまうのだった。〔108分〕[投票]
★3メキシコ無宿(1962/日)「危険屋」ジョー(宍戸錠)は、冒険の渦中に飛び込み、巨額の礼金を得て豪遊する男だった。そんな彼に、母国を追われ日本に逃げてきた男、ペドロ(アントニオ・メディーナ)が執拗に付きまとう。メキシコで人殺しとそしられた彼は、唯一その潔白を証明できる筈だった金を日本で盗まれたのだ。命を賭けて礼金をつくり死んでいったペドロに報いるべく、ジョーはメキシコに渡った。だが、早速そこで金をすり取られ、途方に暮れた彼に旅行者・美也子(笹森礼子)が通訳を手伝う。わけありの彼女と別れ、ペドロの恋人マリヤ(パトリシア・コンデ)のいる村にたどり着いたジョーを冷たい視線が迎えた。村は金山を見つけたペドロによって貧村に変貌したのだ。〔94分〕[投票]
★3機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2020/日)地球連邦へ不満を抱く移民による叛乱の季節は、シャア大佐率いるネオ・ジオンの地球寒冷化作戦が無化されることで鎮静化したが、連邦の専横は新たな火種を呼んでやまなかった。そのひとつがテロ組織マフティーだ。オーストラリアにおける閣僚会議に出席するVIPを乗せた航空機は、まさしくそのマフティーを名乗る一団に占拠された。シャアの叛乱の渦中にあった青年、ハサウェイ(小野賢章 )は機内にいた連邦軍のケネス大佐(諏訪部順一)の協力を得てこれを鎮め、かれらがマフティーの偽物だと看破する。居合わせた気丈な美少女ギギ(上田麗奈)をも含め、この邂逅は仮面劇にも似た地球を震撼させる事件の幕開けとなるのだった。〔95分〕[投票]
★3東京ラプソディ(1936/日)銀座の片隅。肩を寄せ合うクリーニング屋の若旦那、若原(藤山一郎 )と、タバコ屋の看板娘・鳩子…通称鳩ポッポ(椿澄江)は、誰はばかることなき若い恋人同士。若原はベランダで鳩子を前に毎夜ラブソングを披露するのだった。彼の美声を聞きつけた敏腕マネージャーのハルミ(伊達里子)は、これこそ金のタマゴだと直接若原を訪ね、歌手になってほしいともちかける。果たして若原は瞬く間に東京の大スターとなり、鳩子をはじめ仲間たちはお祝いパーティーに若原を招待する。だが、さっそく引っ張りだこになった若原は戻ることもできず、仲間を落胆させる。その上接待で彼と出会った芸者は、若原の幼馴染み千代子(宮野照子)だった。〔69分〕[投票]
★3わんぱく旋風(1963/仏)バカンスの到来に湧くパリ。あるオヤジ(ジャン・リシャール)の一家は総出でデパートにやってきた。その中で、大勢の兄弟の末っ子であるベベール(プチ・ジュビス)は、退屈を持て余して無邪気な悪戯に耽っていた。やむなく長男のティエノ(ジャック・イジュラン)は遅れて合流する条件で、ベベールの世話を仰せつかるのだった。だが思春期真っ盛りのティエノの関心事といえば、イケてる女子のナンパしかない。パリジェンヌを引っかけるのに夢中だった彼をおいて、ベベールは迷子になってしまう。なんとか弟を引き留めるも、彼の乗った帰りの汽車は切り離しされ、兄が目を離した隙にどこかへ走り出す。こうして汽車をめぐる悪夢の一夜が始まるのだった。〔91分〕[投票]
★3ブレッドウィナー(2017/アイルランド=カナダ=ルクセンブルク)タリバーン占領下のカブール。少女パヴァーナ(サーラ・チャウドリー)は両親と姉、幼い弟とともに暮らしていたが、占領とともに家族の暮らしは一変した。教師であったが従軍した父は片足を失ったが、部隊の命令で家族の女性たちは外に出て仕事をすることを許されず、パヴァーナだけが物売りに出る父のサポートを続けていた。部隊の若者たちはそこに目をつけ、パヴァーナに帰宅しろと詰め寄る。それに抗弁した父親は刑務所送りとなった。権力に尻尾を振る暮らしを良しとしなかったパヴァーナは一計を案じて長い髪を切り、男装して外に出る。父を刑務所から連れ出そうというのだ。彼女の胸中にはお伽話の英雄スリマン(ヌーリン・グラムガウス)の雄姿があった。〔94分〕[投票]