★2 | ブラザーズ・グリム(2005/米=チェコ) | 19世紀、ドイツがフランスに国土を蹂躙されていた時代。合理主義者で世渡り上手のウィル(マット・デイモン)と夢想家のロマンティスト、ジェイコブ(ヒース・レジャー)のグリム兄弟は、インチキな魔女や怪物を退治して村々で金を稼ぐ詐欺師稼業を営んでいた。だがある村で、少女が何人も森に入っていったまま行方不明になる事件に出くわした。どうやら森に住む魔女の女王(モニカ・ベルッチ)がその事件のカギを握るらしい。兄弟を詐欺罪で逮捕したフランス軍の将校は、彼らに事件の捜査を命じた。魔女のために妹たちを奪われた、気の強い乙女アンジェリカ(レナ・ヘディ)の協力を得て、兄弟は森へと踏み入る。〔117分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★5 | イン・ザ・プール(2004/日) | サラリーマン田口(オダギリジョー)は継続性勃起症で病院を訪れ、地下の神経科に廻される。神経科に待っていたのは、伊良部一郎(松尾スズキ)という胡散臭い医者だった。伊良部は明らかに興味本位で、いたぶるように田口を扱う。そして田口は、会社に戻るやいなや休日の温泉接待旅行を任され、愕然となるのだった…。そんな事は露知らず、今日も伊良部は相手をしてくれる暇つぶし相手の患者を待ちうけるのだ。こうして、脅迫神経症のルポライター岩村(市川実和子)、プール依存症のエリート会社員・大森(田辺誠一)が神経科のドアを叩き、伊良部のオモチャになってゆく。〔100分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★3 | 春の雪(2005/日) | 明治維新の功労者を祖に持つ、侯爵家の令息・松枝清顕(妻夫木聡)は、名家ながら没落しつつある伯爵家に生まれた綾倉聡子(竹内結子)と二つ違いの幼なじみであった。大学生まで成長した清顕は、美しい娘となった聡子に想いを寄せられているのを知りながら、わざとその感情を弄するような行動に及び、親友・本多(高岡蒼佑)らにたしなめられていた。そんな折、娘の婚期を逃すまいとした家族に宮家との縁談を取りつけられた聡子に対し、清顕は初めておのれの彼女への愛情を自覚する。だが、そこに芽生えたものは冒してはならぬ禁断の恋であった。三島由紀夫の遺作「豊饒の海」の第一部を映画化した絢爛たる恋愛絵巻。〔150分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票(2)] |
★3 | 素っ飛び小僧(1960/日) | 原爆孤児の風来坊、素っ飛び小僧ことジミー(和田浩治)はアメリカ無断渡航で警察に連れていかれた。だが、唯一生きているかも知れない兄を求めての行動と判り、その点を大目に見られて見張りの刑事(葉山良二)をつけられて釈放された。その直後、お嬢さま・道子(清水まゆみ)のエンコした自動車を直してやったジミーは、その車で横浜に向かい、刑事を撒く。彼はさっそくクラブで負傷したドラマーの後を継ぐが、前ドラマーをしたたかに殴ったのは彼であることがばれ、あわやリンチに遭いそうになって踊り子の令子(白木マリ)のところに逃げ込んだ。そのジミーのハジキの腕を買い、スカウトしようとする連中がいた。〔80分/カラー/日活スコープ〕 | [投票] |
★4 | 空中庭園(2005/日) | 「なにごともつつみ隠さず、タブーをつくらず。それが家族のきまり」絵里子(小泉今日子)はそれをモットーとし、無理矢理に明るい家庭を演出しようとしていた。だが、実情では娘のマナ(鈴木杏)は学校に行かずに援交に耽り、息子コウ(広田雅裕)もまた学校から足を遠ざけていた。その上に夫の貴史(板尾創路)は愛人をつくってホテルで同衾していることを、子供たち同様明らかにはしなかった。しかし貴史の愛人・ミーナ(ソニン)がコウの家庭教師として家に入ってきたことから、偽善の城は瓦解しはじめる。〔114分/カラー/ヴィスタ〕一口メモ・「空中庭園」について→ [more] | [投票(1)] |
★2 | シン・シティ(2005/米) | 傷だらけの醜い容貌ながら、自分を癒した娼婦ゴールディの復讐を遂げるため、殺害犯人を追い車を走らせるマーヴ(ミッキー・ローク)。過去から逃亡し、昔の恋人ゲイルの統べる娼婦街にたどり着いて、そこの女たちのために命を張る男ドワイト(クライヴ・オーウェン)。いたいけな少女を強姦殺害する議員の息子と対決するものの、少女ナンシーの命と引き換えにその罪をかぶり、今また美しく成長した彼女を襲う悪魔を撃つべく刑務所から舞い戻った老いたる刑事ハーティガン(ブルース・ウィリス)。犯罪と欲望が渦巻く街…シン・シティで、彼らは愛する者のために銃をとり、巨悪へと立ち向かう!〔124分/パートカラー/ヴィスタ〕 | [投票(2)] |
★3 | 恐喝こそわが人生(1968/日) | 関(室田日出男)、ゼロ戦(城アキラ)、お時(佐藤友美)とともに恐喝屋を営む駿(松方弘樹)は元はクラブの清掃夫だったが、店で闇酒を買っていることを聞いてしまい、しこたま痛めつけられた事から、逆にそれをタネにやくざを強請ることを思いついた。女優水原夏子(園江梨子)のいかがわしい写真で小金を稼ぐやくざを監禁して脅し、金を巻き上げて夏子をモノにする駿。ゼロ戦の親父をバラした顔役の、麻薬取引を滅茶苦茶にしたりもした。だが、ブローカー遠藤(石山健二郎)と政界の黒幕・水野(丹波哲郎)をめぐる仕事に食いついたのが、駿の大きな間違いだった。〔松竹大船/89分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★3 | マゴニア(2001/オランダ) | 毎週一日、少年(ウィレム・フォーフト)の父の船員(ディルク・ローフトホーフト)は海から戻ってくる。そして、そのたびに新しい話をしてくれる。ロープの結び方の違いが無限であるように、物語も千変万化だ。声を潰した説教師のために、彼の声を甦らせようとする若き弟子の物語。荒野で暮す黒人親子の前に現われた旅の白人夫婦が、壊れた自動車を修理してもらう間に、失われつつあった希望を悟る物語。酒場の女将のため理想郷行きの船の設計図を描く船乗りが、それを拒む彼女のもとに帰ってくる「理想郷・マゴニア」の船乗りと出会う物語。語り続けるうちに父はつぶやく、「希望は、飛び去ってゆくものなのだ…」。〔112分/カラー/スタンダード〕 | [投票] |
★3 | 清風明月(2003/韓国) | 朝鮮王朝に叛乱勢力の王が即位、国が乱れに乱れていた頃。「人斬り」の異名を持つ将軍ギュヨプ(チョ・ジェヒョン)は王たちより絶対の信頼を得ていた。だが謎の刺客により、叛乱で出世した大官たちは天罰のごとく惨殺されていった。そんなある夜、ギュヨプの部下は刺客の剣に「清風明月」の文字を見る。それはかつてギュヨプも剣の腕を磨いた武術訓練所の名であった!果たして刺客のひとりはギュヨプの往年の盟友、ジファン(チェ・ミンス)であり、そして、いま一人の女刺客は、訓練所を束ねた将軍の娘、シヨン(キム・ポギョン)だった…。〔99分/カラー〕 | [投票] |
★4 | きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏(2005/米) | ナオミ町に越してきた牧師(ジェフ・ダニエルズ)の娘オパール(アナソフィア・ロブ)の望みは、ステキな友達ができること。その夢はスーパー「ウィン・ディキシー」にお使いに行ったとき叶った。スーパー中を引っ掻き回し、でもオパールの命令にはきちんと従う躾のできた犬に、彼女はウィン・ディキシーと名をつけた。パパは彼を家に置くことを許してくれたが、家主のアルフレッド(B・J・ホッパー)とはウマが合わないようだ。でも、それ以外ではディキシーは友達づくりの天才だった。彼はオパールをペットショップのオティス(デイヴ・マシューズ)や「魔女」のグロリア(シシリー・タイソン)と引き会わせるのだった。〔107分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | ステルス(2005/米) | 近未来のアメリカ。続出するテロ、大規模犯罪の撲滅のため、最新鋭ステルス戦闘機「タロン」のパイロットグループが選り抜かれた。ギャノン大尉(ジョシュ・ルーカス)、ウェイド大尉(ジェシカ・ビール)、パーセル大尉(ジェイミー・フォックス)の三人である。だが、彼らの統括者カミングス大佐(サム・シェパード)は、訓練を積む三人に新たな「仲間」となる存在を加える。それは人工頭脳「エディ」を搭載した無人ステルス戦闘機であった。ギャノンらにとって、この新入りは信ずるに足る味方なのか?疑問を抱いたままに同じ空を翔ける三人の前で、「エディ」は予期せぬ行動を取りはじめた…。〔121分/カラー〕 | [投票] |
★3 | 劇場版 ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君(2005/日) | 小狼少年(入野自由)は失われてしまったサクラ姫(牧野由依)の記憶を取り戻すために、次元の魔女(大原さやか)の力を借り、並行世界を巡って記憶の破片である「羽根」を集める旅に出ている。今回立ち寄ったのは巨大な鳥カゴに国が覆われ、民がそれぞれに鳥を伴って生きる世界だった。小狼たちはそこで、世界を闇に閉ざそうとする父王によってお付きの鳥を奪われ、声を失ってしまった王女・知世(坂本真綾)と出逢う。〔30分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | 劇場版 ×××HOLiC 真夏ノ夜ノ夢(2005/日) | 四月一日(わたぬき:福山潤)は冴えない高校生だが、異常に霊感応力が強い。そんな彼の身を守ってやる代わりに、彼に家事全般をさせているミステリアスな女性・侑子(大原さやか)のところに、ある屋敷から妙な招待状が届く。それはある女性客が、どうしても開かない屋敷の鍵を見つけてほしい、と依頼したまさにその屋敷だった。侑子が四月一日と同級の百目鬼(どうめき:中井和哉)を連れてのり込んだ屋敷の中では、奇妙なコレクターたちが自分たちの収集品の話に花を咲かせていた。〔60分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★3 | 青空のゆくえ(2005/日) | 夏休みまであと何日かのある日。正樹(中山卓也)はこの学校を去り、アメリカに行くことを宣言する。彼が所属するバスケ部の面々をはじめとしたクラスは、あまりのことに動揺する。幼なじみの春菜(多部未華子)、そして海外生活が長いため、相談を受けていた尚子(西原亜希)以外に、正樹は転校の話を打ち明けていなかったのだ。親友の雄大(佐々木和徳)は「俺たちの気持ちはどうなる」と訊ねるが、どうにもならないことだった。そして、最後の夏休み。正樹が言った「この学校でやり残したこと」とは何か。クラスメイトたちはそれぞれに行動を始める。〔102分/カラー/シネスコ〕 | [投票(1)] |
★2 | フレンチなしあわせのみつけ方(2004/仏) | 自動車会社に勤めるヴァンサン(Y・アタル)と不動産アドバイザーのガブリエル(C・ゲンズブール)は共稼ぎのコブ付き夫婦だが、アパートでは無邪気な悪戯に耽りあうまだまだお熱い間柄。そんなヴァンサンの友人ジョルジュ(A・シャバ)は、女性解放の闘士のような妻と喧嘩が絶えず、妻を愛してはいてもひそかに愛人を持つヴァンサンとともに、独身の友人フレッド(A・コーエン)を羨ましがるのだった。一方ガブリエルは、夫の浮気を知ってはいても証拠も掴めず、あてつけに浮気し返してやる勇気もない。だがある日、友人と一緒に出かけたガブリエルは思わぬ人物と出くわしてしまう…。〔104分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★3 | ルパン(2004/仏=伊=スペイン=英) | 「盗みは情熱だ!」父親は幼きアルセーヌ・ルパンにそう教えた…。徹底した義賊であった父だったが、ある日我が子の目の前で官憲に捕縛されたのち惨殺され、貴族であった母も後を追うように早世するのだった。そして十数年、ルパン(ロマン・デュリス)は父の志を継ぎ、富豪や貴族夫人のみからスマートに財宝を盗む紳士怪盗として名を売っていた。その姿に、幼き日のルパンを見ていた従姉妹のクラリス(エヴァ・グリーン)も陰に日向に応援を行なっていた。だが、ある日カリオストロ伯爵夫人(クリスティン・スコット・トーマス)と邂逅したことが彼の運命を狂わす。夫人は殺人も辞さない邪悪な女賊であったのだ。〔132分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★4 | チャーリーとチョコレート工場(2005/米=英) | ウィリー・ウォンカ〈ジョニー・デップ)は、一代で世界的な製菓会社を築き上げたが、他社のスパイが紛れ込み、彼の奇跡的なチョコレート製造技術を横流しされてしまった。怒ったウォンカは全ての社員を解雇したが、なぜかウォンカ社は前にも勝る勢いで発展していた。そんなウォンカが、チョコレート工場を実際に見学できるゴールデン・チケットを世界で5枚のチョコレートに忍ばせた。パニックの中、大食少年オーガスタス、大富豪の娘ベルーカ、記録ホルダー少女バイオレット、知能に絶対の自信を持つ少年マイク、そしてウォンカ工場の近所のボロ家に住む、貧乏な少年チャーリー(フレディ・ハイモア)がそのチャンスを手にしたのだった。〔115分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票(2)] |
★2 | 頭文字〈イニシャル〉D THE MOVIE(2005/香港) | 父の命令で、豆腐の配達をハチロク(AE86)で行なううちに、いつしか卓越したドライビング・テクニックを手にしていた藤原拓海(ジェイ・チョウ)。彼には、FC−3Sで日本一を狙う高橋(エディソン・チャン)、GTRを駆使する中里(ショーン・ユー)、ランエボIIIで他を寄せ付けない須藤(ジョーダン・チェン)などいずれ劣らぬ走り屋たちが挑戦してきた。ガールフレンドの茂木なつき(鈴木杏)への慕情をよそに、父譲りの生え抜きの走り屋・拓海の血は公道レースの渦中へと彼を駆り立ててゆくのだった。しげの秀一のベストセラー・コミックの香港映画化。〔109分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |
★3 | さよならみどりちゃん(2004/日) | ゆうこ(星野真里)はひとりが好きで友達は鬱陶しいだけ、でも好きなユタカ(西島秀俊)とだけ一緒にいられればいい、というハタチのOL。だが、初めてのSEXの日、彼には「みどりちゃん」という恋人がいることを知らされる。それでも、ユタカの肌には「磁石」がついていて、ゆうこは彼の手を振りほどくことができない。ユタカに薦められるままに、ゆうこは会社帰りにスナックでのバイトを始める。そしてユタカの後輩・太郎くん(松尾敏伸)に愛を告白される。「あたしに必要なのはユタカだけなのに…」〔98分/カラー/ヴィスタ〕 [more] | [投票(1)] |
★4 | 風の痛み(2001/伊=スイス=ジャマイカ) | 「またあの風が吹いた…虎は言う、窓を開け放ってピアノを弾けと!」工場に勤務するトビアシュ(イヴァン・フラネク)は笑うことを忘れたような男である。彼はある国で教師の父と娼婦の母のあいだに生まれ、若くして父を刺殺してこの国に逃げてきたのだ。つきあった女達にも飽き、異母妹リーヌの思い出を忘れられずにいるトビアシュだったが、ある日通勤バスの中で母となったリーヌ(バルバラ・ルケソヴァー)を見つける。夫とはうまくいっていたリーヌは、刺すようなトビアシュの視線を初めは恐れていたが、やがて互いに激しく愛を求め合うようになってゆく。2002年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞撮影賞受賞。〔118分/カラー/シネスコ〕 | [投票] |