[あらすじ] ある機関助士(1963/日)
国鉄(当時)常磐線に勤務する機関士・助手たちをとらえた短編ドキュメンタリー。朝、上野から水戸へ蒸気機関車を運転し、休憩をとった後、夕方に再び東京へ別の列車を運転して戻る彼らの姿が描かれる。[37分/カラー/スタンダード]
1962年5月3日、国鉄常磐線の三河島駅で、赤信号を見落として脱線・転覆した下り列車に後続の列車が衝突・脱線、さらにそこへ入ってきた上り列車が衝突し、死者160人・重軽傷者325人を出す大事故が起こる。これほどの大惨事になったのは過密ダイヤによる安全対策の不徹底が原因であるといわれた。国鉄への非難が強まる中、国鉄側は記録映画で列車の安全性をPRすることにし、土本典昭の所属していた岩波映画に制作を依頼した。
国鉄側は東海道本線など安全技術の進んだ幹線を紹介することを希望していたが、土本は敢えて事故が起きたのと同じ常磐線でキャメラを回すことにした。完成した作品の、安全性のPRとはかけ離れた内容に国鉄は難色を示したが、批評家の評判がよく、無事公開されることが決定する。
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