[あらすじ] 熊座の淡き星影(1965/伊＝仏)
ギルシャ悲劇のエレクトラとオレステスの伝説を題材に、米人の妻となったサンドラは、幼い時に父を亡くしていた。その姉と弟との関係。また、父親の謎の死を絡めたミステリィとなっているが、後期作品に一貫として流れる貴族の滅びの美学は、この作品が転帰となった。
ヴィスコンティは、「『熊座の淡き星影』の近親相姦は姉弟が育った環境から生まれたもので、家族崩壊と孤独に直面した二人が一体となるための絶望的手段だった。」と語っているが、彼にとってこの主題がお気に入りとなったのは、それだけが理由ではないのかもしれない。
また、この映画撮影時に、愛人ヘルムート・バーガーと出会った。とされている。
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