[あらすじ] ビルマ、パゴダの影で(2004/スイス)
観光番組の撮影と偽りビルマ(ミャンマー)政府の撮影許可を取り付けたスイス人監督の一行は、指定されたコースを離れジャングルの奥地へ入り、国境地域の少数民族部落や反政府軍の実情を映し出す。ビルマは軍事独裁政権による圧政下にあるが、大多数を占めるビルマ人による、カレン族やシャン族といった少数民族への排斥といった側面もあるのだ。… '07年9月にヤンゴンなどでの反政府デモ鎮圧で起きた流血の悲劇を受け、'04年制作のドキュメンタリーが'08年3月より日本で緊急公開された。配給=アップリンク〔カラー/74分/16:9〕
日本軍統治などを経て1948年に英国より独立したビルマは、'62年にクーデターによって軍事政権統治となり、軍事政府は'90年より国号をミャンマーと変更しているが、国内の民主化運動家や、アメリカ政府を始め多くの機関では現在もビルマの呼称を用いている。◆ 1988年には大規模な民主化運動が全国で行なわれたが、軍事政府は徹底的な弾圧を加え、国民民主連盟(NLD)を率いるアウンサンスーチーは'89年7月より自宅に軟禁されている('95年に一旦解かれたがその後再び軟禁)。◆ 2007年のデモは高騰したカソリン価格に対して8月15日に始まったのをきっかけに、全土へ波及したものである。9月に入ると多くの僧侶が参加するようになり、僧侶や寺院に対する軍事政権の嘗てない弾圧が更に多くの民衆の怒りを買った。9月22日には自宅を訪れたデモ隊に応えてスーチー女史が門に姿を現した映像が報道された為、デモは更に多くの民衆の参加を得て、ヤンゴンでは万単位の規模にふくれあがった。そうした状況を取材するためヤンゴンに潜入した日本人ジャーナリストの長井健司さんが、9月27日鎮圧軍の兵士に射殺された。10月に入りデモは急速に収束したが、それは問題の解決を全く意味せず現在に至る。…〔'08.3月現在〕◆ 公式HP:www.uplink.co.jp/burma/ 全洋画online:www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329785
(評価:
)投票
このあらすじを気に入った人達 (1 人) |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のあらすじに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。