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[あらすじ] エジソンズ・ゲーム(2019/米)

19世紀末、アメリカでは電気が誕生し、事業化に向けて開発が続いていた。長時間使用できる白熱電球を開発したトーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、「直流」での送電方式を推し進めていた。対して鉄道などの蒸気機関で財を成した実業家のウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、遠くまで安価で送電できる「交流方式」を採用し、実演会を成功させ、話題を集める。苛立つエジソンは、「交流送電は危険で、人を殺す」というネガティブな発言を繰り返す。こうして「電流戦争(The Current War)」が勃発することに・・・。(Reviewは口出し戦争です)
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画は、例のハーヴェイ・ワインスタイン氏により、翻弄されたらしい(Wiki情報)。2017年11月の公開予定で製作がすすめられてきたが、「シザーハンズ」で有名なワインスタイン氏による大幅な編集への口出しがあり、レホン監督を悩ませることに。更には9月のトロント映画祭でプレミア上映をすると決められ、映画祭の2日前にようやく完成したらしいが、監督は10Kg以上の激やせしたらしい。

ところが映画祭での評判は悪く(クセの強いエジソンが「普通の人」になってしまったらしい)、ワインスタイン氏は監督に謝罪して、再編集をすることに。しかし再編集にも口出しは止まらず、会社の重役たちも驚く事態に。

そんな中、10月に例の「ハラスメント騒動」が勃発。公開が中止になる。配給会社は破綻し、映画の権利は売りに出され、翌2018年10月に新たに別会社が配給権を獲得したと発表があった。

レホン監督と製作のベクマンベトフ氏は、新配給先に再編集を願い出たが聞き入れてもらえなかった。しかし製作総指揮のスコセッシ氏の協力により、ようやく監督の思うように編集ができ、さらにはテスラが特許を騙し取られるシーンを追加で撮影することができた。原題に「Director's cut」が付いているのは、そういう理由らしい。

こうして2019年10月に全米で公開され、日本では2020年4月公開予定だったが、新型コロナの影響で6月に延期された。

(評価:★3)

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