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[あらすじ] アレキサンダー大王(1956/米)

[まず時代背景を記す。その方が分かり易いと思う] 紀元前 (BC) 4世紀マケドニア王国のフィリッポス2世は軍略的な才能を発揮し、国をまとめギリシャを目指して南下する。この頃の世界はギリシャ(都市国家群)が文化の中心地で、東に大ペルシャ帝国、西に小さなローマ共和国、遠く中国は秦の前の戦国時代だ。フィリッポスは第3次神聖戦争(聖地の奪い合い:356〜346)を始めて幾つか勝利、ギリシャ諸国に大きな発言力を持つようになるが・・・、 [ここからあらすじ] アテネの弁論家デモステネス(マイケル・ホーダーン)らは反マケドニア運動を起こし、フィリッピカ(フィリッポスを非難する大演説)を展開するようになって行く。(まだまだ続きます)
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そんなBC356年。フィリッポス(フレドリック・マーチ)は野営地で寝ていた。国より急使が来る、「男の子が生まれました。妃オリュンピアス(ダニエル・ダリュー)は神託によりアレキサンダーと名付けられました。」

[後の通称アレキサンダー大王だ。即位名はアレキサンダー3世。ペルシャ語ではイスカンダル]。フィリッポスは急ぎ帰国した。王妃オリュンピアスはギリシャの出身だが、狂信的なところが有り又自己顕示欲の強い女だった。、「あなた、この子は神の子ですよ。夢に見ました」。預言者が続ける、「地震と嵐、流れ星が有り、そして2羽のワシが宮殿の屋根に止まりました。これは2つの世界を1つにまとめる神の子という意味です」。早くも、国中‘神の子誕生’の声は津々浦々迄も響いていた。

長じてアレキサンダー(リチャード・バートン)は、父がアテネから招いた哲学者アリストテレス(バリー・ジョーンズ)を師と仰いで‘学園’で学友たちと多くの事を学んだ。やがて、父の出征中マケドニアの首都を統治する為、摂政となった。一方、デモステネスらのフィリッピカは段々と激しくなり、両者の衝突は避けられない状況となっていた。

BC338年カイロネイアの戦いである。アレキサンダー18才は、この初陣で父の命を救う働きをする。

闘いはマケドニアの完全勝利に終わる。翌年、コリント同盟(マケドニアを盟主としたギリシャ諸国の同盟)を成立させ、フィリッポスはギリシャを手中に収めた。フィリッポスは人気の高いアレクサンダーを特使としてアテネに使わすのだが・・・。

アレクサンダーの即位、有名なゴルディアスの結び目、そして永年の目標、大ペルシャ帝国との戦争(100万対3万)を始めるのは、もう少し先のことになる。143分。

アレキサンダー大王の一生涯を描く、米映画監督協会賞ノミネート作品。

(評価:★3)

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