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[あらすじ] 戒厳令(1973/日)
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★3軍部と財閥の力が日増し強まる昭和初期。思想家・北一輝(三國連太郎)が著した「日本改造法案大綱」は国家を愁うる青年たちに大きな影響を及ぼしていた。北は自邸にこもり、弟子の西田(菅野忠彦)と陸軍とのパイプを利用し密かにクーデターを画策していた。それは、北という個人ではなく思想そのものを武器に天皇と戦うための彼なりの戦略であった。そして5・15事件の失敗。任務を果たせなかった兵士(三宅康夫)が妻(倉野章子)を伴い悲壮な思いで北邸を訪れる。さらに、矢面に立った西田に不満分子の凶弾があびせられた。北一輝の不安と苦悩の日々は昭和11年2月26日まで続く。(110分/モノクロ) (ぽんしゅう)[投票]
★2戦前の5・15事件から2・26事件に及ぶ思想家・北一輝(三國連太郎)の姿を描く。辛亥革命に参加した後、上海にて「日本改造法案大綱」を執筆した北は日本ファシズムを代表する一人となり、帰国するや政界を揺るがす数々の事件に暗躍する。その一方で不戦条約、ロンドン軍縮条約に反対し、陸海軍の不満分子たる青年将校等に多大な影響を与えていった。そして1936年2月26日、クーデター実行部隊の精神的支柱である黒幕とされ銃殺刑に処せられる。本作は右翼であり、かつ社会主義者でもあった北一輝の姿を名も無き兵士A(三宅康夫)と絡ませて描いていく。<ATG/110分/モノクロ> (sawa:38)[投票]