[あらすじ] ベルベット・ゴールドマイン(1998/英=米)
伝説のエメラルドのブローチ。ソレを持つモノは男でありながら、男を愛し、芸術に変革と新風を起こす宿命を背負う事になっているのだ。最初に手にしたのはオスカー・ワイルド。宇宙人がそのブローチと共に捨てて(置いて?)いった赤ん坊は成長し、男ながらに男を愛し、文学界に革命を起こす。そして、月日は流れて1970年代。そのブローチは美しき男たちの間を渡り歩き、ロックの世界へ流れ着く。折しも時代はフリー・セックスの時代に突入。街は自由な性を謳歌する若者で溢れていた。エイズを知らぬ世代は無邪気に愛し合い、傷つけ合って暮らしていた。そんなロックの世界にあこがれる一ロックファンの青年の、自立と同性愛への目覚め、ひりつくようなロックへの憧れや幻滅などを通して、監督自身の「ゲイ資質」も炸裂。男が男を愛し、「抱かれたい」と思う経緯がなんとなく理解できる、純粋な「ファン映画」と言えるのではナイカ?(違うか?)
ワシは「グラムロック世代」(1972年からロック・ファン)です。
当時は「ボラン派」「アリス・クーパー派」「ボウイ派」がおりまして、ソレゾレの派閥がしのぎを削っておりましたのよ。
この映画の主人公「ブライアン・スレイド」はボウイを元にしながら、なんとなく中性的でエロくて美しく、悪魔のように少年も少女も誘惑する姿がイカニモ「グラム的」でオバチャン(ワシ)は嬉しい!! 当時の「グラムなモノ」というのはマサニ、こーいうイメージでしたからです。
映画の中の音楽は、当時、もっとも先鋭的で実験的という意味に於いて「もっともグラムなバンド」である、「ロキシーミュージック」の曲が多く使われている。 このことによって、「ボウイを意識したキャラクター」という主人公からの解放がなされていて、ワシ的には「成功している」と思う。 「アノ時代の空気」「匂い」「感情の揺れ」みたいなものを巧く映画にしてある気がする(リアルタイム世代として)
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