[あらすじ] 熱帯魚(1996/台湾)
熱帯魚を愛する少年リョウ・ツーチャンは高校入試を控えた中学生.しかし受験勉強も上の空.空想にふけり,バス停で見かける少女に淡い恋心を抱く毎日.そんなある日,ひょんなことから顔見知りの少年と一緒に誘拐されてしまう.しかし誘拐犯のリーダーがいきなり事故死.残されたもう一人の犯人は困ったあげく,故郷である海辺の村に彼らを監禁する.ところがニュースでリョウ君が間近に受験を控えていることを知るや犯人とその叔母一家は総出で彼の受験勉強に協力.身代金目当てなのか,合格目当てなのか,何だかよくわからない(?)誘拐犯一家.人情味あふれる一家の期待を背にリョウ君は無事試験を受けることができるのか….
台湾にはかつてきれいな海があり,海外に輸出するほどたくさんの熱帯魚がいたという.「熱帯魚」は経済成長とともに忘れられ,人々の心から消え去った「夢」の象徴なのだ.この随所に愛嬌があふれる『熱帯魚』は,さらに次の作品『ラブゴーゴー』で数々の賞に輝いたチェン・ユーシュン(陳玉勲)の初監督作品.TVの脚本・演出で鍛え上げてきたこの監督の力量は,すでに本作で十分見て取れる.[105分]
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