[あらすじ] 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988/日)
映画を見終った人むけの解説です。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
TVで放映された「機動戦士Zガンダム」を中心に、「機動戦士ZZガンダム」(←これは観てなかった)をちょいと盛り込み、おおまかなプロットと一年戦争のキャラクターのその後についてをお節介にも解説させて頂きます。
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★「機動戦士Zガンダム」のストーリー
一年戦争終結から7年後の宇宙世紀0087年、地球連邦軍の中からジオンの残党狩りの目的で特殊部隊ティターンズが創設された。ティターンズの総帥であるジャミトフ・ハイマン大将は、地球至上主義を標榜し、ティターンズを私設軍として利用、腐敗した地球連邦も支配下に収めようとする。サイド1・30バンチコロニーに対して禁じられた毒ガス攻撃などを加えるなど、スペースノイドに対する厳しい弾圧、手段を選ばないその姿勢に、反地球連邦運動を掲げるエゥーゴ(Anti Earth United Government=A.E.U.G)はその活動を活性化させる。
シャア・アズナブルはクワトロ・バジーナの偽名を使い大尉としてエゥーゴに加わっていた。彼はティターンズの秘密基地になっているコロニー・グリーン・オアシスからガンダムMK-2を奪取することに成功し、作戦に偶然関わった同コロニーに住む少年カミーユ・ビダンをエゥーゴの旗艦アーガマに迎え入れる。
こうした中エゥーゴとティターンズとで本格的な交戦状態になり、地球においても反地球連邦組織カラバもティターンズと交戦状態に入る。
また、木星圏に逃避していたジオンの残党は、ミネバ・ラオ・ザビを傀儡としてハマーン・カーンが実権を握っていた。このアクシズ軍は、小惑星アクシズを基地として地球圏に戻ってくると、エゥーゴとティターンズの抗争に入り込み、三つどもえの争いへと発展していく。
やがてティターンズは、パプティマス・シロッコの野望により内部分裂を引き起こし、この戦い(グリプス戦役)はエゥーゴの勝利によって幕を閉じる。
戦いの中で、エゥーゴのエースパイロットでありニュータイプのカミーユはシロッコを破る際に、彼の発する残留思念によって精神を破壊されてしまう。
※グリプス戦役は、U.C.0088年4月5日のα任務部隊の任務完了をもって終結する。(GUNDAM SENTINELは模型主導の非映像化作品です。)
★「機動戦士ZZガンダム」のストーリー
消耗を避けたネオ・ジオン軍(アクシズ軍からグリプス戦役ののち改称)はグリプス戦役で生き残り、その後エゥーゴと交戦。ネオ・ジオンは地球へ侵攻し、旧公国軍やティターンズ残党を配下に収める。
グリプス戦役で傷ついたアーガマは、スペースコロニー・シャングリラを訪れる。このコロニーに住む少年ジュドー・アーシタはZガンダムを盗もうとしてニュータイプとして開眼していく。アーガマの艦長であるブライトはジュドーの姿をアムロやカミーユに重ね合わせて、アーガマのクルーに加える。
ネオ・ジオン内のグレミー軍が反旗を翻す等して、エゥーゴはネオ・ジオンを制圧。ハマーンは戦死しミネバは行方不明となり、第1次ネオ・ジオン戦争(ハマーン戦争)は終結する。
★そして、『機動戦士ガンダム・逆襲のシャア』へ
この『機動戦士ガンダム・逆襲のシャア』は、TV版の前作(「機動戦士ZZガンダム」)の5年後の世界を描いた作品になります。
ネオ・ジオンに勝利後、エゥーゴは連邦軍に加わる。連邦軍は、独立部隊ロンド・ベルを組織するのみで相変わらずの腐敗ぶり。地球連邦に見切りをつけたシャアは総帥としてネオ・ジオンを立て直し、地球を冷却化して地球に住む人間達を抹殺しようと計画する。
※デラーズ紛争等外伝による内容補完は出来ませんのであしからず。
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★一年戦争のキャラクターのその後(括弧内は本作での年齢と、グリプス戦役 時の階級)
・シャア・アズナブル(32歳・大尉)
小惑星要塞アクシズにて旧ジオン軍と共に留まっていた彼は、地球圏に偵察に来る過程で、反地球連邦運動組織エゥーゴに加わる。クワトロ・バジーナの偽名を用い父の意思を全うしようとする。エゥーゴの指導者ブレックス准将が暗殺されると、同組織に所属してきたシャアことクワトロ大尉は、ダカールの連邦議会を占拠し、全世界にティターンズの悪逆非道をTV放映にて訴える。
グリプス戦役のメールシュトローム作戦を戦ったが、ティターンズのシロッコとネオ・ジオンのハマーンとのモビルスーツ戦の結果、行方不明となってしまう。
愛機=リック・ディアス→百式 (「Zガンダム」では、なんとガンダムMK-2にも乗っている)
・アムロ・レイ(29歳・大尉)
1年戦争以来、地球連邦政府によって豪邸に幽閉され骨抜きになっていたが、自ら脱出し、反地球連邦運動組織カラバに合流。カラバの所属艦アウドムラでシャアとの蜜月を過ごす傍ら、カラバのメンバー、ベルトーチカ・イルマと熱愛関係になる。
愛機=リック・ディアス→ディジェ
・ブライト・ノア(31歳・大尉)
地球連邦軍所属において、シャトル船テンプテーションのキャプテンという閑職に廻されていた。ティターンズの非道を知ると、アーガマの艦長としてエゥーゴに参加する。
・カイ・シデン
連邦軍を嫌った彼はフリーのジャーナリストとして、ティターンズの動向を探る。偽名を使うシャアを知りエゥーゴやカラバには参加しない。
・ミライ・ノア(30歳)
ブライト・ノアと結婚しハサウェイ(本作登場)と女児チェイミーの母となっている。ニューホンコンから戦いを避けてインドに住む。
・ハヤト・コバヤシ
ケネディ空港の戦争博物館の館長を務めるが、エゥーゴの地球における支援組織カラバの主要メンバーとして、アウドムラの艦長を務める。第1次ネオ・ジオン戦争にて戦死する。
・フラウ・コバヤシ
ハヤトと結婚し、カツ、レツ、キッカを養子として迎えて育てる。カツのみアムロに任せて、日本の知人の元に向かう。お腹にはハヤトの子供を宿している様だ。
・カツ・コバヤシ
アムロと共にアウドムラに乗船、後アーガマに乗船。グリプス戦役ではパイロットとしてモビルスーツ等に搭乗するが、血気がありすぎてティターンズのヤザンに敗れ戦死する。
愛機=ネモ→Gディフェンサー
・セイラ・マス
地中海のリゾートにて、兄のダカール演説をラジオで感慨深げに聴いている姿のみで、詳細は不明。
・ミネバ・ラオ・ザビ
旧ジオンのドズル・ザビ中将の娘で、ザビ家の唯一の血を引く。ハマーン・カーンの擁護でアクシズにいるが、第1次ネオ・ジオン戦争で行方不明となる。
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