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新着あらすじ(15/20)

★3 ジャスト6.5 闘いの証(2019/イラン)
イラン警察の薬物撲滅特別チームのマサド刑事(ペイマン・モアディ)たちは、麻薬王のナセル(ナヴィッド・モハマドザデー)を長年追い続けていた。正体不明のナセルをあぶり出すためチームは、大がかりで地道な捜査で末端の売人たちを徹底的に追い込んでゆく。そんななか、逮捕した売人の姪がナセルの元婚約者(パリナーズ・イザドヤール)だと判明。彼女の情報で麻薬王の豪邸に踏み込むのだが・・・。逮捕したナセルは一筋縄ではいかない男だった。イラン社会の貧富格差や警察内の軋轢を描く社会派クライムサスペンス。1989年生まれのニマ・ジャウィディによる監督第二作。東京国際映画祭 最優秀監督賞、最優秀主演男優賞 受賞。(131分)
ぽんしゅう (2023年05月11日)
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★4 ウィリーが凱旋するとき(1950/米)
アメリカ東部の小さな町。日米開戦の知らせを聞いた青年ウィリー(ダン・デイリー)は誰よりも先に志願兵に。町の英雄として喝采のなか恋人のマギー(コリーン・タウンゼント)と両親(ウィリアム・デマレスト/イブリン・バーデン)に別れを告げた。訓練を受けて配属された先は故郷の町に新設された基地だった。兵士たちが次々に戦地に向かい成果を挙げるなかウィリーは基地内勤務のまま月日が過ぎ町の人たちの笑い者に。やっと巡ってきた欧州への出撃で間抜けなトラブルを起こし敵地でレジスタンスの女性闘士(コリンヌ・カルヴェ)一味に捕まってしまう。手放しの戦意高揚気分を皮肉るジョン・フォードのコメディ。(白黒/83分)
ぽんしゅう (2023年05月11日)
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★3 ヨーゼフ・ボイスは挑発する(2017/独)
ドイツの芸術家であり、のちに米合衆国に拠点を移したヨーゼフ・ボイスは吠える。「概念としての芸術は拡大し、もはや一つ所に収まることなく社会全体を飲み込むに至っている。ならば全ての国民は芸術家であり、芸術に参加し行動することが義務となる」両親の愛情を受けず育ったボイスは、第二次大戦時には戦闘機乗りであったが撃墜され、頭蓋損傷のダメージを受けながら帰国、彫刻家として活動を始めた。彼はやがて「社会彫刻」を標榜、好事家の自宅や美術館に収まらぬマキシマムな芸術に目覚め、行動する。エキセントリックな彼を誹謗する声は多かったが、むしろ彼は対話を喜ぶのだった。映画は反骨の芸術家を追う。〔107分〕
水那岐 (2023年05月10日)
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★4 復讐は私にまかせて(2021/インドネシア=シンガポール=独)
1989年、インドネシア。喧嘩に明け暮れる青年アジョ(マルティーノ・リオ)は黒幕の依頼で、ある男の成敗に出向いた先で、伝統武術の使い手の女ボディガード・イトゥン(ラディア・シェリル)と出会い相思相愛の恋に落ちた。だがアジョは過去のトラウマから性的不能に悩んでいた。原因となった者たちに復讐を決意したイトゥンは苦悩の道を選ぶ。月日は過ぎ去りついに二人の間にジェリタ(ラトゥ・フェリーシャ)という“復讐の女神”が現れる。インドネシアの旧体制やマチズモ体質を批判する異色の愛と復讐のドラマ。俊英エドウィン監督が撮影監督に芦沢明子を迎えて16ミリフィルムで撮ったロカルノ国際映画祭金豹賞受賞作。(115分)
ぽんしゅう (2023年05月09日)
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★4 ハイ・フォン:ママは元ギャング(2019/ベトナム)
シングルマザーのハイフォンは、愛娘のマイと暮らしている。ある日、何者かに娘を誘拐されたハイフォンは、娘を取り戻しに犯人一味を追ってサイゴンに向かう。敵は臓器売買のために子どもの誘拐を行う国際的犯罪組織だった。 主演のゴー・タイン・バン(俳優業ではヴェロニカ・グゥを名乗る)は実際にベトナム発祥の総合格闘技「ボビナム」の使い手で、後進のために本作を自身のアクション主演最終作品と位置づけている。 ベトナムでの興行収入は、2000億VND(約9億3500万円)を超え、18歳未満鑑賞禁止にもかかわらず2019年9月時点でヴェトナム映画として歴代興収第一位となった。
ロープブレーク (2023年05月09日)
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★3 雑魚どもよ、大志を抱け!(2022/日)
昭和末期の山間の町。小学6年で病気を抱えた母がいる小心者の瞬(池川侑希弥)、ヤクザの父を持つリーダー各の隆造(田代輝)、いじめられっ子の宗教二世のトカゲ(白石葵一)、勉強ができて理屈っぽい母子家庭の正太(松藤史恩)らはいつもつるんでいる悪ガキ仲間だ。隆造と張り合う明(蒼井旬)やワル気取りの転校生の小林(坂元愛登)。映画監督志望の西野(岩田奏)らが入り混じり彼らの関係が微妙に変化し始める。そしてカツアゲされた西野を助けなかった瞬は、仲間の信頼を失ったうえに不良中学生から呼び出されてしまう。足立紳監督が自身を投影し20年前に書いた脚本「悪童」をもとに書いた小説「弱虫日記」の映画化。(145分)
ぽんしゅう (2023年05月08日)
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★3 イロイロ ぬくもりの記憶(2013/シンガポール)
シンガポール。やんちゃ盛りの少年ジャールー(コー・ジャールー)の両親は多忙を極め、子供を教育する暇さえないためにメイドを雇い入れる。やって来たのはテレサ(アンジェリ・バヤニ)、フィリピン系の女性である。彼女と同室に眠ることに拒絶の態度を見せるジャールーだったが、やがて彼はテレサの甲斐甲斐しくひたむきな接しかたに心を開くようになるのだった。だが、時代は不況への坂を転げ落ちる様相を見せ、営業マンの父親(チェン・ティエンウェン)は失職してしまう。そして家の屋台骨を支える母親(ヤオ・ヤンヤン)は、日々の苛立ちをテレサに向けるようになってゆく。カンヌ映画祭新人監督賞ほか受賞のアンソニー・チェン作品。〔99分〕
水那岐 (2023年05月07日)
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★5 崖上のスパイ(2021/中国)
チャン・イーモウ監督が日本軍支配下の満州国を舞台に描くスパイ映画。1934年冬、「ウートラ作戦」遂行の使命を帯びて、ソ連で特殊訓練を積んだ中国共産党の精鋭4名が満州国に潜入した。夫婦と恋人同士である彼らは、万一の時には相手を見捨てられるよう互いにパートナーを交換して二手に分かれ、現地工作員の協力を得ながら首都ハルビンを目指す。一方、徹底した弾圧と拷問で内通者を得た特務機関はスパイの潜入を察知し、彼らを生け捕りにすべく密かに動き出すのであった…(120分)
シーチキン (2023年05月07日)
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★2 ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2022/日)
実家を離れ京都の大学に入学した七森剛志(細田佳央太)は、生まれつき男女という区分けによる感情や常識に違和感があり「恋愛」という感情が持てないでいた。そんな七森は入学ガイダンスで意気投合した麦戸美海子(駒井蓮)と、ぬいぐるみ人形の愛好サークルに入部する。そこは、ぬいぐるみに話しかけて心を癒す学生たちが集うサークルだった。先輩たちのように「人に言えない思い」を人形相手に語り始める七森と麦戸。ところが、もう一人の新入部員・白城ゆい(新谷ゆづみ)は、ぬいぐるみに関心を示さず、そんな部員たちのなか、ひとり本を読みながら時間を過ごしていた。金子由里奈監督による大前粟生の同名小説を映画化。(109分)
ぽんしゅう (2023年05月07日)
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★3 エヴァの告白(2013/米)
1921年戦火のポーランドから伯母を訪ねて、米へ渡って来たエヴァ(マリオン・コティヤール)と妹マグダ(アンジェラ・サラフィアン)は、ニューヨーク、エリス島の入国審査場にいた。熱も有り咳をするマグダは医師から肺病と診断され、隔離され病院へ連れて行かれる。1人になったエヴァに今度は係官のマクナリー(アントニー・コロネ)が書類を見ながら、「調書に素行に問題ありと有る。叔母の家だというこんな住所も現実には無いぞ。だから入国を許可できない」と言われる。(まだまだ続きます) [more]
KEI (2023年05月06日)
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★3 コッホ先生と僕らの革命(2011/独)
1874年独ブラウンシュバイクに英オックスフォード大から帰って来たコッホ(ダニエル・ブリュール)は、独初の英語教師として名門カタリネウム校で教鞭をとることになる。担任は第4学年の10数名の生徒たち。級長はハートゥング(テオ・トレプス)といい、校の後援会会長(ユストゥス・フォン・ドーナニー)の息子だった。そのクラスに工場で働くシングルマザー、ボーンシュテット(カトリン・フォン・シュタインブルク)の息子ヨスト(アドリアン・モーレ)がいた。ハートゥング父子は労働者階級をさげすんで、彼を退校させたがっていた。コッホは授業の一環としてサッカーを取り入れて、英語を学ばせることを思い付く。(もう少し続く) [more]
KEI (2023年05月06日)
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★3 ザ・ホワイトタイガー(2021/インド)
「俺は白虎、まれに生まれ出る天才だ。奴隷で終わる人生など似合わない」バルラム(アダーシュ・ゴーラヴ)の父は貧しいカーストに相応しい一生を終えたが、子の彼は自分で人生を選択できると信じていた。家族から有り金をふんだくってゆく地主の家族のもとに戻ってきた、アメリカ帰りの甥アショク(ラージクマール・ラーオ)。その都会的な風貌に、自分が仕えるに相応しい主人のイメージを抱いたバルラムは、自らを売り込みその運転手となる。アショクに献身的に仕えるバルラムだったが、誕生日を迎えた主人の妻ピンキー(プリヤンカー・チョープラー)が浮かれて車のハンドルを握ったとき全ては狂う。彼女は路上の子供を撥ねてしまったのだ。〔132分〕
水那岐 (2023年05月05日)
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★5 ラスト・ムービースター(2017/米)
かつて一世を風靡した映画界のスーパースター・エドワーズのもとにある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。歴代の受賞者がデ・ニーロやイーストウッドだと聞いて渋々参加したものの、それは騙しに近い名も無い映画祭だった。エドワーズは憤慨する。が、映画祭が行われていた場所は彼が生まれ育った街・ノッティングビルに程近く、彼の過去が蘇る。
IN4MATION (2023年05月04日)
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★4 レッド・ロケット(2021/米)
落ち目のポルノ俳優マイキー(サイモン・レックス)が故郷に舞い戻ってくるが誰からも歓迎されない。そんな彼がドーナツ店の少女ストロベリー(スザンナ・サン)と出会い再起をかけるのだが・・・。持ちつ持たれつでマイキーを家に置いていた別居中の妻レクシー(ブリー・エルロッド)と義母リル(ブレンダ・ダイス)も、そんな身勝手な男のマイペースな言動に苛立ち始める。そしてテキサスの町にトランプとヒラリーの大統領選のニュースが風のように吹き抜けていく。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のショーン・ベイカー監督と『WAVES/ウェイブス』の撮影監督ドリュー・ダニエルズの新鋭コンビよる16mm作。(130分) [more]
ぽんしゅう (2023年05月03日)
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★3 バーニング・ゴースト(2019/仏)
青年ジュスト(ティモテ・ロバール)は長い眠りから覚めた。彼は案内役の人物のもとを訪ね、これからどうするべきかを聞く。数年が過ぎ、ジュストはいくらかのことを理解した。彼のように、一部の人にしか見えない存在は多くいる。彼らは一度死んでいるのだが、何らかの目的を抱いてこの世に帰ってきたのだ。ジュストは自分の目的を思い出すために、しばらく案内役の仕事を手伝っていたのだった。そんなとき、電車で彼はひとりの女性に呼び止められる。アガト(ジュディット・シュムラ)という彼女は、もと恋人だった彼そっくりの男を探していた。彼女の話にジュストは心を動かされ、やがてどちらからともなく抱き合った。しかし、次の朝異変が起こる。〔106分〕
水那岐 (2023年05月02日)
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★3 ラジオ・コバニ(2016/オランダ)
イスラム国・ISによって蹂躙され、占領されたシリア北部の町、コバニ。大学生の娘ディロバン・キコはラジオ放送をはじめる…クルド人民防衛隊の迎撃と連合軍の支援空爆によって故郷が奪還された朝に。人々はISの猛攻から逃げた。残った者たちも焼かれ、首をはねられた。そしてコバニは瓦礫の海となった。だが、それらに瞳を伏せている日々は過ぎ去り、人々は街の再建に乗り出す。ディロバンはかれらを鼓舞するように指導者や詩人の声を引き出し、人々の希望の声を拾う。絶望から再生に向かうひとつの街の素描であるドキュメントフィルム。〔69分〕
水那岐 (2023年05月01日)
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★3 ダニエル(2019/米)
僕の名前はルーク。まだ小さいころ、両親が大喧嘩していた日に出会ったダニエルという友達が、ひとりぼっちの僕を救ってくれたんだ。大学生になった僕(マイルズ・ロビンス)は相変わらず他人と距離を置いて暮らしていたんだ。でもあるきっかけで、ダニエル(パトリック・シュワルツネッガー)と再会したんだ。彼は僕に色んなアドバイスを送ってくれた。試験の手助けもしてくれたし、気になる女の子と知り合うきっかけを作ってくれたんだ。僕の日常が明るく楽しく彩られた気がしたけど、まだ僕は気づいていなかった。彼は、何かがおかしい事に・・・。 [more]
プロキオン14 (2023年05月01日)
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★3 せかいのおきく(2023/日)
阪本順治監督がモノクロで描く青春映画とか。幕末の江戸の町で、長屋や武家屋敷の糞尿を買って郊外の農家に肥料として売る汚わい屋をしていた矢亮池松壮亮は、ふとした縁で紙屑屋をしていた中次寛一郎と一緒に汚わい屋をすることに。臭い、汚いと言われながらも、人々の生活に不可欠の汚わい屋を営む二人はこれまたふとしたことから長屋に住む浪人佐藤浩市とその娘おきく黒木華と親しくなるが、おきくはある時、のどを切られ声を失うのであった…(90分) [more]
シーチキン (2023年04月30日)
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★4 羊飼いと風船(2019/中国)
チベット人が暮らす中国青海省の酪農一家。祖父は隠居し働き者の息子のタルギェ(ジンバ)が精力的に牧羊に励む。長男は町へ出て中学に通い、次男と三男はいたずら盛り。働き者の妻ドルカル(ソナム・ワンモ)が献身的に一家を支える。ある日、夏休みの長男と妻の妹で恋に傷つき尼僧になったシャンチュ(ヤンシクツォ)が帰省し一家がそろう。そんなとき祖父が急死。悲しみのなか妻ドルカルは予期せぬ妊娠に気づく。厳しい産児制限で4人目の出産は罰金の対象だが、輪廻転生を信じる夫は祖父の生まれ変わりに違いないと生むように迫る。チベット人作家で映画監督のペマ・ツェテン、3度目の東京フィルメックス最高賞受賞作。(102分)
ぽんしゅう (2023年04月30日)
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★5 タルロ(2015/中国)
孤児として育ち勧められるままに羊飼いになったタルロ(シデ・ニマ)は、毛沢東語録の暗唱と牧畜で今までに増やした羊の数が自慢だ。誰も彼の本名を知らず特長的な髪型から“三つ編み”と呼ばれていた。家族はなく自分の年齢も分からず自称「40歳は超えている」はずだった。そんなタルロは、役所から身分証明書を作るよう言われて行った町で、若い理容師の女(ジンバ)に誘われるまま一夜を過ごしてしまう。自分は“悪い人”になってしまったと落ち込むが女のことが頭を離れず、羊の世話で大失態をおかしてしまう。チベット人のアイデンティティ喪失を描くペマ・ツェテン自身の短編小説の映画化。東京フィルメックス最高賞受賞作。(白黒/123分)
ぽんしゅう (2023年04月30日)
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