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[あらすじ] 秋刀魚の味(1962/日)

平山(笠智衆)は、クラス会の帰りに恩師(東野英治郎)を家まで送っていき、嫁に行きそびれた彼の娘(杉村春子)の惨めな有様を見てしまう。そして平山は、適齢期を迎えつつある一人娘・路子(岩下志麻)のことが心配になるのだった。[113分/カラー/スタンダード]
Yasu

小津安二郎監督の遺作。

本作の脚本執筆中に母親を亡くした小津は、本作が完成した後、次回作『大根と人参』の準備にかかるが、翌年3月にガンで入院する。7月に一旦退院するものの、10月に再入院し、12月12日に亡くなった。奇しくもこの日は、彼の誕生日であり、ちょうど還暦を迎える日であった。

なお『大根と人参』は、後年同じく松竹の渋谷実監督により、タイトルは同じまま内容を変えて映画化されたが、小津が考えたオリジナルストーリーは、ガンを告知された男が巻き起こす一騒動という内容のものだったそうである。

(評価:★4)

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