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[あらすじ] スパイ・ゾルゲ(2003/日)

第二次大戦の欧州戦線で、最初優勢だったドイツ軍をソ連軍が撃破し、ナチスドイツの崩壊のきっかけともなったスターリングラードの戦い。その影には、日本でソ連のためにスパイ活動をしていたある男の存在があった。彼はナチスの新聞記者に成りすまし、日本の政治・軍事・経済を隅々まで調査し尽くしていた。頭脳明晰にして好男子。そんな彼に、朝日新聞記者だった尾崎秀実(ほつみ、本木雅弘)など、数々の男女が引き付けられた。彼らが日本の機密情報を流していたその男──彼こそが、後に世紀のスパイ事件の中心人物として名を馳せることになる、リヒャルト・ゾルゲ(イアン・グレン)であった。[182分/カラー/アメリカンヴィスタ]
Yasu

篠田正浩監督が10年来暖めてきた構想を、東京・上海・ベルリンでロケを行い、20億円の製作費をかけて実現。昭和初期の東京の街並みを再現する約800カットのVFX合成のため、本編はオール・デジタルで撮影され、フィルムは1フィートも使われていない。

エンディングテーマであるジョン・レノンの「イマジン」は、篠田監督がヨーコ・オノに使用許可を求めたところ、「他人が演奏した(オリジナルでない)『イマジン』は使ってほしくない。ボーカルが入っていないインストバージョンがロンドンのスタジオにあるので、それを使用してほしい」という回答を得た。よって、この映画のために初めてこのインストバージョンが公開されることになった。

タイトルロールのリヒャルト・ゾルゲ役を演じる俳優は、ニューヨーク・ロンドン・ベルリンでオーディションをしたもののなかなか決まらなかったが、ある日篠田監督が Yahoo! で検索していた俳優名鑑でイアン・グレンを探し当て、脚本を送って出演交渉をした結果快諾を得たという。ちなみに、篠田監督自身も作中に端役で出演しているので要注目。

その篠田監督は本作を「ラストフィルム」とし、これをもって監督業から退くことを公表した。今後は母校の早稲田大学で教鞭を取りながら、若手監督のために脚本を書いたり、デジタル撮影の映画をプロデュースしたりして後進の育成に当たるということである。

なおこの作品では、篠田監督の夫人である岩下志麻が自らビデオカメラを回し、メイキングを監督した。

(評価:★4)

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