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[あらすじ] 会議は踊る(1931/独)

時は1814年、ロシア遠征の失敗をきっかけにナポレオンが失脚し、エルバ島へと流されていた頃。混乱しきっていた欧州の秩序を回復するためにとウィーン会議が開かれ、その議長を担うオーストリア外相のメッテルニヒは、少しでも自国に有利な会議にしようと様々な策略を謀る。一方、そんなメッテルニヒが繰り出す謀略を交わすためにと、ロシア皇帝アレクサンダーは自分の影武者を連れて来墺。そして、彼の来維を祝うパレード中に起きたちょっとした事件を通し、生粋のウイーン娘クリステルと知り合う…。主題歌の「ただ一度だけ」が有名なドイツのオペレッタ、84分。もともとは「會議は踊る」という表記だったらしいブラックな笑いにも満ちたロマンス。
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1814年というのは、日本ではまだ鎖国政策をとりチョンマゲ頭が台頭していた江戸時代、文化11年。

オーストリアの漢字表記は墺太利でウィーンは維納だが、これらが当時からあったものなのかどうかは不明。<そもそもこの国自体が知られていたのだろうか?

この映画のタイトルにも使われている「会議は踊る、されど進まず」という言葉は当時のオーストリア将軍、リーニュの有名な言葉で、その「ウィーン会議」の主な舞台となったのは「シェーンブルン宮殿」。シェーンブルンとは「美しい泉」という意味であるらしい。

ウィーン会議のみならず、他にも多くの歴史的舞台となったこの宮殿は、今ではヨーロッパ有数のバロック宮殿としてオーストリア屈指の観光地となっている。ハプスブルク家の離宮だったそうで、その独特な壁面の色は、18世紀に大々的な拡張工事をした女帝マリア・テレジアにちなみ「マリア・テレジア・イエロー」と称されているとのこと。

(評価:★5)

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このあらすじを気に入った人達 (3 人)KEI ルッコラ uyo

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