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けにろんさんのあらすじ: 更新順

★3危険な関係(1959/仏)パリ上流階級の著名人、外交官ヴァルモン(ジェラール・フィリップ)とジュリエット(ジャンヌ・モロー)夫妻は、一皮剥けば互いに浮気し、しかも、その詳細を報告し合うという爛れた関係であった。ジュリエットは、棄てるつもりの愛人ジェリ(ニコラス・ボーゲル)にセシル(ジャンヌ・バレリー)という娘と婚約されて復讐を企てる。ヴァルモンにセシルの貞操を奪わせようというのだ。気が乗らないヴァルモンは、しかし、セシルがクリスマス休暇を過ごすメジューヴへ出向くが、そこで純情な人妻マリアンヌ(アネット・バディム)に心奪われてしまう…。ジェラール・フィリップの遺作となったバディムの第4作。[投票]
★3キュリー夫妻・その愛と情熱(1997/仏)1894年。パリ物理化学専門学校の貧乏学者ピエール・キュリー(シャルル・ベリング)の研究室にポーランド出身のマリー(イザベル・ユペール)が助手として雇われた。活発で聡明なマリーは、やがて故国ポーランドのレジスタンスへ送るダイナマイトを作ったりの無茶をしまくるが、そんなマリーにピエールは心惹かれていくのであった。そんな或る日、名誉欲の固まりの校長のシュッツ(フィリップ・ノワレ)は「ウラン発光の謎」の解明という難題を3ヶ月で解くように命じるのだが…。ジャン・ノエル・ファンウィックのヒット戯曲を映画化したキュリー夫妻ラジウム発見100周年記念事業委員会推薦作品。[投票]
★3肉体の悪魔(1947/仏)第一次大戦末期。パリの高校生フランソワ(ジェラール・フィリップ)は学校内の臨時病院に見習としてやって来たマルト(ミシェリーヌ・プレール)に一目惚れ、強引なアタックの末、マルトの心も揺らぐが、彼女はラコンブ軍曹(ジャン・バラス)と婚約中であった。しかも、マルトの母(ドニーズ・グレー)の強烈な牽制や父(ジャン・ドビュクール)の勧めもあり、正念場の待ち合わせをすっぽかしてフランソワは夏休みに片田舎に逃避。その間にマルトはラコンブと結婚してしまった…。ラディゲ17歳の処女作を映画化したオータン・ララの第23作でジェラール・フィリップの出世作。[投票]
★4メル・ブルックスの大脱走(1983/米)ナチス侵攻下の1939年。ポーランド、ワルシャワの劇場でブロンスキ(メル・ブルックス)率いる一座が興行を打っていた。ブロンスキが舞台上で「ハムレット」のさわりを演じだすと何故かいつも客席を離れる男がいる。ソビンスキ空軍中尉(ティム・マシスン)で彼はその間にブロンスキの妻の女優アンナ(アン・バンクロフト)と楽屋裏で密会していたのだ。やがてソビンスキはイギリス軍基地に赴任。そこでポーランドに帰国するシレッキ教授(ホセ・フェラー)と会うが…。42年ルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』を再映画化した83年作。[投票(1)]
★4パッション(1982/スイス=仏)スイスの小村でポーランド人監督ジェルジー(イエジー・ラジビオビッチ)以下の一隊により、名画を実人物を使って再現するビデオ映画「パッション」の撮影が行われていた。ジェルジーは工場主ミシェル(ミシェル・ピッコリ)によって解雇された女工イザベル(イザベル・ユベール)とミシェルの妻で撮影隊の宿泊ホテルの主人ハンナ(ハンナ・シグラ)の間を行き来しつつ、一方で撮影には光が違うとNGを出し続ける。しかし資金は枯渇し、予算は超過していく…。82年カンヌ国際映画祭仏映画高等技術委員会賞受賞(クタール)。[投票]
★4剣(1964/日)東和大学剣道部で練習に励む国分(市川雷蔵)は余りに練習に打ち込みすぎて、同期の賀川(川津祐介)などは鬱陶しく思っていたが、後輩の壬生(長谷川明男)は彼に心酔し殆ど神格化していた。監督木内(河野秋武)の推挙などもあり、キャプテンとなった国分は次の大会を目指し更なる練習の強化を謀る。そんな国分に益々敵愾心を燃やす賀川は学内ナンバーワンの恵理(藤由起子)を使って堅物の国分を籠絡せしめようと画策するのだが…。三島由紀夫の原作を映画化した三隅研次の監督第36作。[投票]
★4ザ・ペーパー(1994/米)NYのタブロイド紙「サン」の編集局次長ヘンリー(マイケル・キートン)の長い1日が始まる。妊娠8ヶ月の妻マーサ(マリサ・トメイ)に見送られて出社した彼を編集局長アリシア(グレン・クローズ)の金切り声が出迎える。昨夜の殺人事件を他紙にすっぱ抜かれたのだ。その日は、ヘンリーは実は大手新聞社の「センチネル」へ移籍すべく面接を受ける日であった。そして、2時に面接に行った「センチネル」で「サン」を侮辱され腹いせに特ダネを盗む。それは殺人事件の犯人に関するものであったのだ…。ロン・ハワードの劇場映画監督第11作。[投票]
★3戯夢人生(1993/台湾)1909年、日本の植民地政策下の台湾で、伝統芸の人形芝居、布袋戯(ポテヒ)の人形師、許夢冬(ツァイ・ジェンナン)の家に産まれた李天祿リー・ティエンルー(本人)は幼くして祖父、李火(ホン・リウ)の元に預けられた。幼少時に実母、そして祖父を亡くし継母、来發(ヤン・リーイン)に冷たく扱われながらも布袋戯を覚えて劇団を持つに至る。しかし、1937年、廬溝橋事件が勃発し、李も激動の渦にいやおうなく巻き込まれて行く…。93年金馬奨、撮影賞・衣装デザイン賞・録音賞、中時晩報電影奨、最優秀作品賞、カンヌ国際映画祭、審査員賞受賞のホウ・シャオシェン台湾現代史3部作の第1部を為す作。[投票]
★3ナイト・アンド・ザ・シティ(1992/米)マンハッタンの弁護士ハリー(ロバート・デ・ニーロ)は法廷でボクシング・プロモーターのギャング、ブーン・ブーン(アラン・キング)に敗北しボクシング興行で見返そうと思い、ブーン・ブーンの兄で往年の名ボクサー、アル(ジャック・ウォーデン)を仲間に引き入れ金策に走る。バーのオーナー、フィル(クリフ・ゴーマン)に1万5000ドルの借金を申し込むが条件として半額の自力調達を課せられ奔走するが難航、フィルの女房でねんごろのヘレン(ジェシカ・ラング)の助力をあおぐが…。50年のジュールズ・ダッシンの『町の野獣』をリメイクしたアーウィン・ウィンクラー監督第2作。[投票(1)]
★3直撃地獄拳 大逆転(1974/日)国際慈善会議名誉会長のカウフマン夫人が慈善事業で日本で宝石展を開くが目玉の「ファラオの星」が何者かによって盗まれ、夫人の愛娘も誘拐される。夫人から相談された保険会社会長の衆木(丹波哲郎)は元警視総監の嵐山(池部良)に助けを求めた。早速に嵐山は3人の男達を召集する。甲賀忍者を祖先に持つ自衛隊特殊部隊員の甲賀(千葉真一)と世界で一番の腕を持つ金庫破りの桜(郷エイ治)と元刑事の隼(佐藤允)であった。彼等は早速行動を開始するのだが、背後に潜む恐るべき陰謀が判明していく…。シリーズ第2作。[投票]
★2聖なる酔っぱらいの伝説(1988/仏=伊)パリはセーヌの橋の下に暮らす浮浪者アンドレアス(ルトガー・ハウアー)は、唐突に見も知らぬ老紳士(アンソニー・クエイル)から200フランを貸すと言われる。紳士は返せるときが来ればリジュの礼拝堂を日曜に訪ね神父に渡せと言って去る。アンドレアスにとっては訳が分からないまでも全くの僥倖であった。早速、一杯と酒場に入ると何故か200フランの稼ぎの仕事にありつく。財布を拾えば中身がぎっしり。幸運続きかにみえたアンドレアスであったが…。88年ベネチア映画祭金獅子賞、89年ダビッド・ディ・ドナテッロ賞最優秀賞受賞。[投票]
★3Keiko(1979/日)京都在住の独身OLケイコ(若芝淳子)は久しぶりに高校時代の先生の野口(中西宣夫)と出会い初体験をすませると、喫茶店で出会った青年、勝(池内琢磨)を理想の男性と思い、彼と付き合いだすのであったが、勝は実は妻子持ちであり、彼にとってケイコはSEXの対象でしかなかったのである。それが解ってケイコは勝と別れ女友達のカズヨ(きたむらあきこ)と共同生活を始めるのだが…。クロード・ガニオンが79年度日本映画監督協会新人賞を受賞した。[投票]
★3傷だらけの天使(1997/日)バブル整理位しか依頼の無いしけた探偵の木田満(豊川悦司)は、仲介屋の足立(宇崎竜童)から受けた仕事で、とあるビルの事務所に潜入したが、そこでヤクザにリンチされた男、倉井(三浦友和)を発見。今際の際に彼から息子、螢(類家大地)を別れた妻の和江(余貴美子)の元へと届けることを依頼され、木田と腐れ縁的につるむ工員の石井久(真木蔵人)も不承不承に2人に同行。3人は一路、岩手県は宮古へと向かうが、やっとの思いで発見した和江は結婚を控え、螢を引き取ろうとはしないのであった。3人は、やむなく倉井の父、錠治(菅原文太)の住む七戸へと向かうのだが…。阪本順治の監督第7作。[投票]
★3楽園の瑕〈きず〉(1994/香港)砂漠の中で旅宿を営む欧陽峰(レスリー・チャン)は殺しの仲介屋で様々な人が訪れる。毎年3月6日には親友の黄薬師(レオン・カーフェイ)がやって来るが、その年は「酔生死夢」という酒を土産に持って来て陽峰は飲まなかったが薬師は酔いつぶれて翌日に旅立った。その薬師の殺しを依頼してきたのが慕容燕(ブリジット・リン)で容燕の妹容媛(ブリジット・リン・2役)は兄殺しを依頼する…。94年ベネチア映画祭金オゼッラ賞(撮影賞)、94年香港電影金像奨撮影賞・美術賞、94年台湾金馬賞撮影賞・編集賞受賞のウォン・カーウァイ監督第4作。[投票]
★1ザ・トレイン(1989/米=ユーゴスラビア)アメリカの女子高生ビヴァリー(メアリー・コーナート)は仲間達と古代悪霊儀式の研究にユーゴスラビアにやって来た。彼女たちを引率するのは大学教授のアンドロモレク(ボー・スベンソン)だったが、彼の真の目的とは古代儀式の実践で処女である彼女たちを儀式の生贄として捧げることだったのである。襲い来る不可思議な出来事に遭い次々と仲間達が殺されていく中、ビヴァリーは必死の脱出を試みるのだが…。イタリア映画『デアボリカ』と『ザ・ショック』という無関係な映画が米公開された際に勝手につけられた題『Beyond the Door』をとうとう本題にしてしまった無節操イタリアンホラー。[投票]
★5スタン・ザ・フラッシャー(1990/仏)中年の家庭教師スタン(クロード・ベリ)は文学崩れでシナリオを書いてるが全く売れない才能なき男。シェイクスピア一辺倒の授業は完全な自己満足で教え子たちにとっては退屈の極みであった。彼の唯一の慰みは美少女ナターシャ(エロディ・ブシェーズ)への性的欲望くらいで、一方で妻オーロール(オーロール・クレマン)に対しては不能になってしまうのだった。そして、或る日とうとうスタンの性的願望は押さえきれなくなってしまうのだが…。セルジュ・ゲンズブールの遺作で主演は監督・製作者としても著名なクロード・ベリ[投票]
★4死刑台のメロディ(1970/伊=仏)1920年のボストン。マッカーシズムの嵐が吹き荒れる中、イタリア人労働者事務所が武装警官に急襲され幾多の逮捕者を出した5ヶ月後、からくも逃れた靴屋のサッコ(リカルド・クッチョーラ)と魚行商人のヴァンゼッティ(ジャン・マリア・ボロンテ)は密告から市電の中で逮捕された。英語もろくに話せないイタリア人の2人はろくな抗弁も出来ず、その1ヶ月前にブレントリーの製靴会社で起こった強盗殺人事件の容疑者として起訴されてしまう。そして、裁判が始まった…。アメリカ史の汚点と言われる「サッコ=ヴァンゼッティ事件」を描いた71年カンヌ国際映画祭男優賞(クッチョーラ)受賞作。[投票(1)]
★3太陽の下の18歳(1962/伊)ニコラ(ジャンニ・ガルコ)とレロ(ガブリエル・アントーニ)とナンニ(スピロス・フォカス)のナポリの3人の若者はヴァカンス満喫にイスキア島行きの船に乗り込みレロとナンニはすかさずナンパしまくるがニコラは潜水オタクであった。ニコラは宿泊した宿で何故か手違いでニコル(カトリーヌ・スパーク)というイカしたフランスギャルと同室になってしまい嬉し恥ずかしで、レロは人妻ドイツ娘に入れあげ島の女教師バニア(ルイザ・マティオーリ)からドイツ語のレッスン。そして、ナンニは難攻不落のブルジョア娘フランカ(リサ・ガストーニ)を攻略せしめんとするのだが…。カトリーヌ・スパーク出演第7作。[投票]
★1四月の魚 Poisson d'avril(1986/日)26歳で城戸賞に入選し初監督した「夜明けのエクスプレス」で日本監督協会新人賞を受賞、主演女優の衣笠不二子(赤座美代子)と結婚し日本のスピルバーグと賞された映画監督の根本昌平(高橋幸宏)は7年間映画を撮れないでいた。彼は芸術への想いをフランス料理に注ぎ自宅のキッチンで料理作りに没頭する。ある日、数年前CM撮影で訪れたアラニア島の酋長パナポラ(丹波哲郎)から手紙が届く。来日するので泊めてくれと言うのだが、アラニア島では友情の証として妻を一晩提供する習慣があったのである…。大林宣彦の劇場映画監督第14作。[投票]
★2フールズ・オブ・フォーチュン(1990/英)1920年のアイルランド、キルネイ。富豪のクイントン(マイケル・キッチン)は夫人(ジュリー・クリスティ)と3人の子供に囲まれ幸せな生活を送っていたが、使用人がイギリスのスパイとしてIRAから疑われ殺されたことから、ラドキン軍曹(ニール・ダッジオン)率いるイギリスの傭兵部隊ブラック&タイタンズの報復に見舞われ夫人と長男ウィリー(イェーン・グレン)以外が惨殺された。2人はダブリンに逃れ数年が経過、ウィリーは幼友達マリアン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)と再会し恋に落ちるが…。パット・オコナーの監督第6作。[投票]