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けにろんさんのあらすじ: 更新順

★3影武者(1980/日)三州街道を行く武田の軍勢を沈鬱なムードが支配する。陥落寸前の家康(油井昌由樹)・野田城を前に何故の急遽撤退か?兵達の間を飛び交う不吉な噂…「信玄(仲代達矢)撃たる」しかし、後方の「山」部隊の中央に悠然と馬を進める信玄の姿があった。が、それは信玄似の実弟の信康(山崎努)なのであった。実は信玄本人は本当に敵の弾に当たり重体なのであった。今際の際に「我もし死すとも3年は喪を秘し…」と言い残し逝った信玄の周りで重臣達が顔を寄せ合う。そして、信康がかねてより用意していた信玄似の盗賊(仲代達矢)が連れて来られた…。80年のカンヌでグランプリを『オール・ザット・ジャズ』と分け合った。[投票]
★3ザ・プレイヤー(1992/米)大手映画会社エグゼクティブのグリフィン(ティム・ロビンス)は、多忙な日々を送っていたが、20世紀FOXのやり手プロデューサーのラリー(ピーター・ギャラガー)が彼の同僚として引き抜かれて来るとの噂を聞いて心中穏やかではなくなってきた。一方で、企画をボツにされたと称する脚本家から脅迫状が頻繁に届き出す。過激になってくる内容に、グリフィンはデビッド(ビンセント・ドノフリオ)という男に目星を付けて、その恋人のジューン(グレタ・スカッキ)に接近するのだが…。92年カンヌの男優賞と監督賞、NY批評家協会の作品賞と監督賞と撮影賞、ゴールデングローブの作品賞と男優賞、英アカデミーの監督賞と脚色賞を受賞。[投票]
★4じゃりン子チエ(1981/日)大阪、新世界。ホルモン焼き屋の少女チエ(中山千夏・声)は、父親のテツ(西川のりお・声)がどうしようもない男で、母親のヨシ江(三林京子・声)が愛想尽かしで出て行ってしまったので、健気にも日々ホルモンを焼いて勤労に勤しむのであった。そんなある日、テツが面倒を起こしてやくざ一家の社長(芦屋雁之助・声)が脅しに来たとき、さすらいの一匹猫の小鉄(西川きよし・声)が助けてくれる。小鉄はそのままチエの用心棒になるのだった。マラソン大会でチエが優勝した日にテツはブタ箱に入り、仲人の花井拳骨(笑福亭仁鶴・声)の計らいでヨシ江が家に戻って来た…。高畑勲の劇場映画(TVの再編集版除)第4作。[投票]
★2オレンジロード急行(1978/日)大都会の横断歩道。車が途切れず渡るに渡れない婆さんを見かねた若者が車を止めて助けたところ、どこからともなく爺さんが現れ、その車に乗って走り去った。爺さんは鈴木鈴之助(嵐寛寿郎)、婆さんは田中もと(岡田嘉子)。2人は自動車泥棒常習犯なのであった。一方、関西の某都市。「Orange Road Express」のロゴ入り小型トレーラーで若者たちが走る。ダンプ(中島ゆたか)、メカ(志麻哲也)、流(森本レオ)、ファイト(小倉一郎)の4人は7年前から始めた海賊放送を惰性だけで続けて来たが、いい加減、挫折感にとらわれだしていた…。自主制作映画で脚光を浴びていた大森一樹が城戸賞入選の自作シナリオでメジャーデビューした。[投票]
★3見知らぬ乗客(1951/米)列車の中でテニスプレーヤーのガイ(ファーリー・グレンジャー)は、いきなり見知らぬ男、ブルーノ(ロバート・ウォーカー)から話しかけられる。ガイはアン(ルース・ローマン)と不倫愛の真っ直中で妻のミリアム(ローラ・エリオット)が邪魔で仕方ないのだが、ブルーノなる男はミリアムを殺してやるから、代わりに自分の父親を殺してくれと持ちかけてきたのだ。藪から棒の交換殺人の提案に戸惑い当然拒否したガイであったが、後日ブルーノは勝手にミリアムを殺してしまった…。ヒッチコックの第44作。[投票(1)]
★3悪名(1961/日)河内・八尾の百姓の倅の朝吉(勝新太郎)は盆踊りの晩に隣村の人妻のお千代(中田康子)と昵懇になり有馬温泉に駆け落ちするが、数日で退屈さに耐えきれず大阪に逃げ帰る。仲間とつるんで松島遊郭にくり出し、地元やくざのモートルの貞(田宮二郎)と諍いになるが完膚無きまでに叩きのめすのであった。そんな縁で貞の親分の吉岡(山茶花究)の一家に身を預けることになった朝吉は喧嘩や博打で無類の才を発揮、たちまち頭角を現す…。14作続いたヒットシリーズの第1作。又この年、田宮二郎は監督協会の新人賞を受賞した。[投票]
★3コミック雑誌なんかいらない!(1985/日)ビタミン剤をサンドイッチにした朝食を済ませ芸能レポーターのキナメリ(内田裕也)は成田で桃井かおり(本人)からコメントを取ろうとするが完全無視される。局に帰るとプロデューサー(原田芳雄)に詰られ、憂さ晴らしに行ったバーでは桑名正博(本人)と安岡力也(本人)に酒をぶっかけられる。三浦和義(本人)を執拗に追い、松田聖子(本人)の結婚報道では石原プロの連中とトラブり、石原真理子(本人)宅でスプレーをかけられ、一方では山一戦争を神戸に追う。そんな最中、同じマンションに住む老人(殿山泰司)が金の先物取引で金を巻き上げられた…。86年のキネマ旬報主演男優賞、ブルーリボン特別賞、毎日映画コンクール脚本賞受賞。[投票(1)]
★3ゲット・ショーティ(1995/米)マイアミで取り立て屋をしているチリ・パーマー(ジョン・トラボルタ)は組織のボスが死んで、先日どつき倒したばかりの親組織のレイ(デニス・ファリーナ)の指示を受けるハメになる。飛行機事故で死んだクリーニング屋の借金取立てを命じられて未亡人の元に行くが存命の可能性を示唆されベガスに飛ぶ。そこでクリーニング屋がロスに居ることを確認し、別件で映画プロデューサーのハリー(ジーン・ハックマン)がカジノで作った借金の回収も頼まれる。ロスに飛んだパーマーはハリーの恋人の絶叫女優カレン(レネ・ルッソ)の家に忍び込むが…。ジョン・トラボルタが95年ゴールデングローブ男優賞を受賞。[投票]
★3ロング・グッドバイ(1973/米)私立探偵のマーロー(エリオット・グールド)は、メキシコに行く旧友のテリー(ジム・バウトン)を見送った後逮捕される。テリーは妻を殺害しており、マーローは逃亡幇助だというのだ。ところが3日後、メキシコでテリーが自殺したとのことで何故か釈放される。一方、失踪した有名作家ウェイド(スターリング・ヘイドン)の捜索をその妻アイリーン(ニーナ・バン・パラント)から依頼されたマーローは精神病院でウェイドを発見するが、彼の態度がどうも釈然としない。そんなマーローの前に、テリーの仲間だったというギャングのマーティ(マーク・ライデル)が現れ、彼が持ち逃げした35万ドルの隠し場所を吐けと脅迫する…。アルトマンの第18作(除TV)。[投票(1)]
★4エクスカリバー(1981/米)各地で群雄が割拠する混迷の時代。魔法使いマーリン(ニコル・ウィリアムソン)はウーサー(ガブリエル・バーン)に王となる資質を見出し王者の剣「エクスカリバー」を手渡す。最後の強敵コーンウォール(コリン・レッドグレーブ)を和睦により臣下に置こうとした宴の席でウーサーはコーンウォールの妻イグレーン(カトリーン・ブアマン)に心を奪われる。一方的に和睦を破棄して再度攻撃を仕掛けるウーサーにマーリンが囁く。「お前の欲望から生じたものを私に渡すと誓え」と…。かくして1年後には国家統一を果たしイグレーンを妻としたウーサーだったが、初めて出来た男の子が産み出されたその日にマーリンが子供を受け取りに来た…。81年カンヌ詩学貢献映画賞受賞。[投票]
★4結婚しない女(1978/米)現代のニューヨーク。エリカ(ジル・クレイバーグ)は、証券会社で働く夫マーティン(マイケル・マーフィー)と15歳の娘パティ(リサ・ルーカス)に囲まれ、自身も画廊でパートし、女友達とも時々バーで飲んで男の話で盛り上がったりする、そこそこ幸せで、そこそこスノッブな中年女性。が、或る日、夫とレストランに行った帰り道で、いきなり浮気を告白され、しかも本気だと言われ、ショックの余り吐いてしまうのであった。結局、本当に離婚してしまったエリカは空虚で気が滅入る日々を過ごしていたのだが…。ジル・クレイバーグが78年カンヌ女優賞、マザースキーがNY批評家協会脚本賞、LA批評家協会脚本賞受賞。[投票]
★5鏡(1975/露)40歳代も半ばになる主人公の私は回想する。幼年時代の私(イグナート・ダニルツェフ)は毎年、祖父の家で夏を過ごした。鬱蒼とした木立に囲まれた家で、母(マルガリータ・テレホワ)は、たらいで髪を洗う。干草小屋の火事。そして父(オレグ・ヤンコフスキー)の失踪。母からの電話で目覚めた私は母の昔の同僚の死を知らされ又も回想する。印刷所で働いていた母が致命的校正ミスを犯した気がして印刷所に走った日のことを…。妻のナタリア(マルガリータ・テレホワ)と別れた私は息子イグナート(イグナート・ダニルツェフ)を引き取りたいが息子は拒否する。幼年時代に父に去られた私と同じ境遇にはしたくないのだが…。タルコフスキーの長篇第4作。[投票(3)]
★3プロゴルファー織部金次郎(1993/日)下町のゴルフ練習場に17年間のプロ人生で1勝も出来ない織金こと織部金次郎(武田鉄矢)がレッスンプロとしてやって来た。勝てなくても教えるのは巧い織金は、たちまち常連たちの人気者になる。織金をトーナメントに出場させる為の資金稼ぎに下町の連中が内緒で設定した賭けゴルフ。織金は仕方なくアマ相手にコースに立つが、マドンナの桜子(財前直美)までが賭けの対象と知って奮戦し何とか勝つ。がしかし、中島常幸プロに見咎められて意気消沈…。第5作までが作られたシリーズの第1作。[投票]
★5殺しのドレス(1980/米)ケイト(アンジー・ディキンソン)は夫との営みでは充たされない熟女。シャワーを浴びる度に逞しい男性に襲われる妄想に煩悶するのであった。息子のピーター(キース・ゴードン)は機械マニアでケイトを邪険にする。塞いだ気持ちで、ふらりと外出したケイトは精神科医のエリオット(マイケル・ケイン)のクリニックを訪れるが、気持ちは晴れない。その後あてもなく訪れた美術館で見知らぬ男に誘われ、行きずりの情事にしけこむのであったが…。デ・パルマの6本目の日本公開作でその評価を決定付けた。[投票(2)]
★3サンダカン八番娼館 望郷(1974/日)女性史研究家の圭子(栗原小巻)はボルネオの港町のサンダカンを訪ねて、かつて、この地にあった日本人娼館の跡を探している。彼女の脳裏に先年、天草で出会った、おさきさん(田中絹代)という年老いた元からゆきさんの老婆が思い出される。彼女は、とてつもないあばら家に住みながら、性格円満で圭子を疑うこともなく過去を話してくれるのであった。そして貧しい家に生まれ、まだ少女の頃にボルネオに娼婦として売られていった、若き日のおさきさん(高橋洋子)の話が展開される…。田中絹代が74年のキネマ旬報賞、毎日映画コンクール賞等、各女優賞を独占した。[投票]
★4銀馬将軍は来なかった(1991/韓国)マッカーサー率いる国連軍が仁川上陸を果たし戦火が激化する朝鮮半島のある農村、クムサン里。2人の子持ちのうら若き未亡人オルレ(イ・ヘースク)は米軍兵士にレイプされた。村人達は同情するどころか、死をもって貞操を守ろうとしなかったと言ってオルレを村八分にする。そんなある日、川向こうに出来た米兵相手の「テキサス村」の派手な服を着た女達がオルレに米を売ってくれと言ってきたのを機にオルレは彼女達の店「ドラゴンレディ」を訪れ、誘われるまま娼婦として働く事になった。村人達の嫌がらせはオルレに対してだけではなく、子供達にまで及ぶようになる…。91年モントリオール映画祭、主演女優賞、脚本賞受賞。[投票]
★4女優霊(1996/日)監督昇進作に燃える村井(柳ユーレイ)は第1作の予定主演女優のひとみ(白島靖代)のカメラテストを意欲的にこなしていたが、ラッシュのフィルムを見ていて覚えの無い映像が紛れ込んでいた。どうやら昔の未現像フィルムが撮影用フィルムに紛れていたらしいのだ。子供の頃にTV番組で見た記憶のある映像と、映っていた主役の女優の背後にいる「髪の長い」女性に不吉な思いを覚える村井であった。映画はクランクインし、ある日の川辺でのロケで村井はロケバスの窓に「髪の長い」女性を見る…。この後『リング』を撮る中田秀夫の劇場映画第1作。第3期「J・MOVIE・WARS」の1篇。[投票]
★5ベイブ(1995/豪)食肉業者のトラックに乗った母親を見送った子豚のベイブ(クリスティン・カバノー・声)は、お祭りの景品となりハゴット爺さん(ジェームズ・クロムウェル)に引き取られる。牧場にやって来たベイブは牧羊犬一家から馬鹿にされる。犬から見ると豚は馬鹿なのらしい。しかし母犬のフライ(ミリアム・マーゴリーズ・声)はベイブを哀れに思い自分の子供達と一緒に寝かせてやるのだった。クリスマスが迫って来ると家鴨のフェルディナンド(ダニー・マン・声)は気が気でならない。自分が食卓に載せられるかも知れないのだ。一方で豚の丸焼きの可能性もあるのにベイブは脳天気にジングルベルに浮かれているのだった…。95年ゴールデングローブ賞作品賞。[投票]
★1ロス市警特捜刑事 惨劇のX’masイヴ(1987/米)クリスマスの夜、宝石店主が首を刺されて殺害される。息子でロス市警の刑事ジョニー(ブラッド・デイビス)は復讐を誓うのだが、探り当てたアイスマンと名乗る犯人は元同僚のアイザック(ジョナサン・バンクス)なのであった。彼は現役時代に同僚との諍いから首を刺されて声を失い今ではボイスアダプターを使った不気味なる声の持ち主と成り果て精神を病みジョニーを逆恨みしているのであった。アイザックは自分が殺した同僚の妹のキャシー(シャロン・ストーン)を騙してジョニーに罠を仕掛ける…。監督を『ゴッドファーザー』の原作者マリオ・プーゾの娘ドロシー・アン・プーゾが手掛けたポリスアクション。[投票]
★2ワニと鸚鵡とオットセイ(1977/日)ハワイ巡演中のサーカスが破産してゴー(郷ひろみ)とメリー(樹木希林)は退職金代わりの鸚鵡(オーム)を渡され路頭に迷う。ところが鳥篭から1,200万円也の借用書が出てきて取り立てに帰国すべく帰国費稼ぎのバイトに明け暮れる2人。このときゴーはバカンスにやって来た七子(秋吉久美子)という女性と知り合いデートを重ねる。が七子は何も言わずに帰国してしまい金が出来たゴーとメリーもほどなく帰国。尋ね当てた借主は東京下町の質屋の権十郎(大滝秀治)であったが、フグにあたって死んでしまい1人娘がいるとのことで探し当てた娘は何と七子であった…。久世光彦原案の寅さんの併映作。[投票]