| ★4 | イエローキッド(2009/日) | 売れない漫画家の服部（岩瀬亮）は自作のモチーフを得るためボクシングジムを訪れる。そこは、彼の同級生で元世界チャンピオンの三国（波岡一喜）が所属していたジムであった。服部はそこで、田村（遠藤要）というトレーニング生と知り合う。田村は痴呆性の祖母（小野敦子）と２人暮らし、バイトもクビになり、ジムでは先輩の榎本（玉井英棋）のカツアゲのパシリ状態。鬱積する感情はやがて臨界点に達する。一方、服部は今では三国と同棲する元カノの麻奈（町田マリー）を訪ねるのだが…。監督真利子哲也の東京藝術大学院の修了作品として制作された長篇劇場映画デビュー作。 | [投票] |
| ★4 | フリージア・極道の墓場(1998/日) | 殺し屋のテツ（哀川翔）が組幹部の篠崎（大杉漣）の依頼の殺しを難なく終えた晩、嘗ての伝説の殺し屋、健三（三浦友和）が出所して町に帰ってきた。嘗て健三に憧れていたテツは仕事への復帰を持ちかけるが、健三は乗ってこない。そして、あろうことか花屋の店員として働き始めた。ある晩、健三は昔の女がやっていたバーを訪れるが、店主は早紀（初瀬かおる）という女に変わっていた…。渡辺武劇場映画監督第２作。 | [投票] |
| ★4 | ウディ・アレンの夢と犯罪(2007/米＝英＝仏) | ロンドン。ブレイン（ジョン・ベンフィールド）家２人の息子。兄イアン（ユアン・マクレガー）はリゾート投資に血眼で、弟テリー（コリン・ファレル）も又博打に目がないのであった。なけなしの持ち金を頭金に買った中古ヨットで恋人達とクルーズを楽しむ程度なら良かったのだが、イアンの新恋人アンジェラ（ヘイリー・アトウェル）は女優の卵で金喰い虫だし、正念場の加州のホテル投資話にも金が要る。一方でテリーは調子に乗ったポーカー博打で返済不能の大負けを喰らう。そんな折り、美容事業で成功している伯父ハワード（トム・ウィルキンソン）が数年ぶりに帰郷した…。ウディ・アレンの「ロンドン３部作」最終作。 | [投票] |
| ★4 | 対馬丸 −さようなら沖縄−(1982/日) | 昭和１９年７月。沖縄の那覇国民学校では軍部の指示もあり、教師の宮里（声・安原義人）を中心に児童の疎開計画がすすめられていた。父兄たちは不安を感じたが、子どもたちは無邪気な希望を胸に応募する。清（声・田中真弓）もその１人であった。そんな中、計画はすすみ、期待と不安の中、８月２１日、貨物船「対馬丸」は１６６１名の乗客を乗せ長崎へ向け出航するが…。当初の商業ベースでは、お座なりな公開のされ方だったが、その後、小中学校中心の地方巡回公開が促進された。 | [投票] |
| ★4 | 蘇りの血(2009/日) | 何時の頃か、何処での話かは定かではない。大王（渋川清彦）が統治する村に招かれた按摩オグリ（中村達也）は、大殺戮の果てに唯一生かされて残った姫テルテ（草刈麻有）に出会い逃げろと告げた。業病に冒された大王はオグリを囲おうとするが、意に添わない彼を結局惨殺する。そして、冥界で現世へ戻されたオグリは餓鬼阿弥となって逃げたテルテと再会したが…。熊野の小栗判官の伝承説話を題材に下北半島でオールロケされた豊田利晃監督第６作。 | [投票] |
| ★4 | 無防備(2007/日) | プラスチック成型工場で働く木下律子（森谷文子）は深く心を閉ざしていた。部品の目視点検という単調な作業を黙々とこなし、毎日１人歩いて帰る律子であったが、買い物袋を持ってあげた縁で妊婦の山田千夏（今野早苗）と知り合う。家では言葉も交わさなくなった夫、礼二（西本竜樹）は仕事から帰っても部屋に引きこもる毎日。鬱屈が蓄積していく日常。そんな或る日、律子の働く工場に千夏がパート社員として入ってきたが…。第３０回ＰＦＦグランプリ、第１３回釜山国際映画祭グランプリ受賞の市井昌秀監督第２作。 | [投票] |
| ★4 | アンナと過ごした４日間(2008/ポーランド＝仏) | 病院の火葬場で働くレオン（アルトゥル・ステランコ）は、前科者だが、老いた母の介護をしながら目立たぬ暮らしを営んでいた。彼の家から見える場所に病院の女子寮があり、看護師アンナ（キンガ・プレイス）の部屋をレオンは夜な夜な盗み見ていた。募る想いから彼はある計略を思いつく。実は、数年前にたまたま通りかかった廃工場でアンナが男にレイプされてるのを見てしまったのだ…。イエジー・スコリモフスキ１７年ぶりの新作。２００８年東京国際映画祭、審査員特別賞受賞。 | [投票] |
| ★4 | パンドラの匣(2009/日) | 生来の病弱から結核を病み、少年、利介（染谷将太）は死を覚悟して生き急いでいたが、終戦の玉音放送を聞いて「生きる」ことにした。サナトリウム「健康道場」に入所した彼はそこの慣習に倣い「ひばり」と呼ばれることになるが、行き違いで退場したのが、つくし（窪塚洋介）という男で、一方で新看護婦長（組長）の竹さん（川上未映子）が赴任してくる。ひばりは竹さんを大年増と断じ金歯のマア坊（仲里衣紗）を賛したりするのだが…。太宰治生誕１００年を記念する一連の企画の１本。冨永昌敬劇場映画監督第８作。 | [投票] |
| ★4 | ずべ公番長 夢は夜ひらく(1970/日) | 女子刑務所「赤城女子学園」では今日も今日とて大乱闘が繰り広げられ、浴場ではおっぱい丸出しでくんずほぐれつなのであったが、影山リカ（大信田礼子）はそんな中、退園を果たし、クリーニング店で超ミニスカでチャリンコを漕ぎ漕ぎ前向きに頑張るのであった。しかし。あらぬ盗難疑惑に嫌気が差し辞めると新宿へ。そこで綱夫（左とん平）という男にスカウトされバー「紫」のホステスになるが、何とママ梅子（宮園純子）も又赤城出身だったのだ。しかし、梅子は一帯を仕切るヤクザ大羽（金子信雄）に執拗な地上げをかけられていた…。山口和彦初監督による「ずべ公番長シリーズ」第１作。 | [投票] |
| ★4 | ゴー・ファースト 潜入捜査官(2008/仏) | 麻薬密売組織を捜査中のパリ警視庁探索出動班（ＢＲＩ）は組織と交戦状態になり数名の死者を出した。親友ジャン（オリヴィエ・グルメ）を亡くした刑事マレク（ロシュディ・ゼム）は、特命を受け潜入捜査の訓練を経て組織に潜入する。マドリードとパリを結ぶ密輸ラインの運び屋（ゴー・ファースト）として採用されたマレクはジャンを殺したリュシアン（ジル・ミラン）が現れるのを待つのであったが…。オリヴィエ・ヴァンホーフスタッド長篇監督第２作。 | [投票] |
| ★4 | 悪夢のエレベーター(2009/日) | 意識が戻ったとき、小川（斎藤工）は停止したエレベーターの中にいた。乗り合わせたのは他に３人。刑務所帰りの泥棒の安井（内野聖陽）、ジョギング姿のオカマの牧原（モト冬樹）、自殺願望のゴスロリ少女の敬（佐津川愛美）。徐々に回復する小川の記憶。どうも、彼は身重の妻の真奈美（本上まなみ）が産まれそうだということで、自宅に駆けつける途中だったみたい。で、しかも、浮気相手の陽子（芦名星）の部屋から出てきた帰りだったみたいなのだった…。堀部圭亮初監督作。 | [投票] |
| ★4 | キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語(2008/米) | １９４０年代。ミシシッピで自らの音才に目覚めたマディ・ウォーターズ（ジェフリー・ライト）はシカゴに出て、天才ハーモニカ奏者リトル・ウォルター（コロンバス・ショート）と出会う。一方、ポーランド移民のレナード・チェス（エイドリアン・ブロディ）は黒人音楽に傾倒しバーを開業、マディと出会い、チェス・レコードを創始、ラジオのヒットチャートをマディの音楽は駆け上がり始める。そして、ハウリン・ウルフ（イーモン・ウォーカー）、チャック・ベリー（モス・デフ）、エタ・ジェームズ（ビヨンセ・ノウルズ）たちの参加で会社は絶頂を迎えるのだが…。ダーネル・マーティン劇場映画第４作。 | [投票] |
| ★4 | Ｇ．Ｉ．ジョー(2009/米) | 世界の兵器市場を支配するＭＡＲＳ産業は究極兵器ナノマイトの開発に成功、ＣＥＯデストロ（クリストファー・エクルストン）はＮＡＴＯ軍に輸送を依頼し、デューク（チャニング・テイタム）率いる部隊が任に当たるが、テロ組織コブラの急襲に遭う。しかし、謎の精鋭部隊に救われる。彼等こそＮＡＴＯが秘密裏に組織した「Ｇ.Ｉ.ジョー」だったのだ。デュークは司令官ホーク（デニス・クエイド）に直訴しチームに加入。しかし、基地はコブラのバロネス（シエナ・ミラー）とストームシャドー（イ・ビョンホン）に襲撃されナノマイトは敵の手に渡ってしまう…。人気フィギアをアニメ化したＴＶシリーズの映画化。 | [投票] |
| ★4 | ラブゴーゴー(1997/台湾) | 叔母が経営する台北のパン屋で働くアシェン（チェン・ジンシン）は、冴えない３０男であったが、偶然店を訪れた初恋の相手リーファ（タン・ナ）に恋の炎を再燃させる。一方、アシェンと同じアパートに住むこれ又冴えないＯＬリリー（リャオ・ホイチェン）はポケベルを拾って、その持ち主に対する妄想が肥大化していく。そんな或る日、リーファの働く美容院にセールスマンのアソン（シー・イーナン）が訪れた…。４人の男女の思いが錯綜するチェン・ユーシュン監督第２作。第34回金馬奨助演男優賞・助演女優賞を受賞。 | [投票] |
| ★4 | 人生に乾杯！(2007/ハンガリー) | １９４９年。ソ連属国となったハンガリーでは共産化が進められ富裕層からの資産没収が国土を席巻した。その折りに軍部のお抱え運転手と資産家令嬢として出会った２人は熱愛の末結ばれた。それから６０年。民主化された祖国は老夫婦に冷たかった。エミル（エミル・ケレシュ）とヘディ（テリ・フェルディ）の夫婦は年金では立ちゆかず電気は止められ家賃滞納で家財を没収されそうになる。意を決したエミルは１０年以上乗っていなかった愛車チャイカに乗り夜のブダペストに乗り出していったが…。ガーボル・ロホニ長篇劇映画第１作。第３８回ハンガリー映画週間、監督賞受賞。 | [投票] |
| ★4 | Ｔｈｅ Ｈａｒｉｍａｙａ Ｂｒｉｄｇｅ はりまや橋(2009/米) | 息子ミッキー（ヴィクター・グラント）が遺体になって帰ってきた。親爺が捕虜として惨殺されたあの国から。ダニエル（ベン・ギロリ）は遣りきれなかった。彼は思い立つ。画家を目指した息子が、あの国に残した筈の絵を取り返そうと。そして、降り立った地方都市・高知。空港には、原（清水美沙）と中山（misono）という女性２人が頼みもしないのに迎えに来ていた…。高知で英語教師として１年を過ごしたアロン・ウルフォークの長篇第１作。 | [投票] |
| ★4 | チェイサー(2008/韓国) | ２人の女の子に手付けを払った直後に失踪されたデリヘル。経営する刑事くずれのジュンホ（キム・ヨンソク）はイラつきまくっていた。女の子不足で派遣依頼に応えられない彼は、風邪で休んでいたミジン（ソ・ヨンヒ）を無理矢理呼び立てて依頼者のもとへ派遣した。しかし、一方で、その依頼者が失踪した女の子たちの最終派遣者と一致することに気づいたジュンホは事件性を疑い、ミジンに向かった住所を連絡するよう密かに命じた。そして、依頼者ヨンミン（ハ・ジョンウ）が現れる…。ナ・ホンジン監督第３作。 | [投票] |
| ★4 | ウォッチメン(2009/米) | １９８５年のＮＹの高層マンション。１人の男が何者かによって窓を破って突き落とされ惨殺された。男はエドワード・ブレイク（ジェフリー・ディーン・モーガン）。通称コメディアン。６０年代の米国裏側史で暗躍したウォッチメンの１員だった。事件現場に現れた覆面の男、ロールシャッハ（ジャッキー・アール・ヘイリー）。彼も又ウォッチメンの１人。そして、嘗てのメンバー、ナイトオウルことダン・ドライバーグ（パトリック・ウィルソン）を訪ねるが…。ヒューゴー賞受賞の伝説的グラフィックノベルを映画化したザック・スナイダー劇場映画第３作。 | [投票] |
| ★4 | マジシャン・プレスト(2008/米) | 鳥籠に入れられたウサギのアレックはいらついていた。お腹が減っていたのだ。そこに待ち人現る。飼い主にして仕事のパートナーのグレート・マジシャン、プレスト。部屋に入ってきた彼は仕事道具の１対の帽子を取り出すと、アレックも籠から出した。人参をを待ちわびるアレックを無視しプレストはショーの舞台と向かったが…。ピクサーの多くの作品でアニメーターだったダグ・スウィートランド監督第１作。『ＷＡＬＬ・Ｅ』の併映作。 | [投票] |
| ★4 | ノー・マーシイ 非情の愛(1986/米) | シカゴの刑事エディ（リチャード・ギア）は麻薬の組織犯罪を捜査していたが、ひょんなことから組織の連中の中に美女ミシェール（キム・ベイシンガー）を見かけ連行する。が、当然、彼女は何も吐かない。そして、相棒ジョー（ゲイリー・バサラバ）が組織の元締ロサド（ジェローン・クラッベ）に惨殺され、怒りに燃えたエディはニューオリンズで再びミシェールを捕獲し手錠で繋がれた２人は逃避行に発つが…。リチャード・ピアース劇場映画監督第４作。 | [投票] |
