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tacsasさんのお気に入りあらすじ

セコーカス・セブン(1980/米)★5 60年代末に反戦運動を通して知りあった7人の男女が、10年ぶりのある週末に久々に再会するというそれだけの話。撮影期間1ヶ月、制作費12万ドル(当時のハリウッド映画における1日分の制作費)で、出演者も監督の友人や無名の俳優ばかり。衣装は自前、ノーメイク、移動撮影ナシ、かつ、脚本や出演とともに編集もこなした監督は、レンタル編集機に付いてきた解説書と首っ引きでフィルムをつないだとのこと。そのようなショボいスタートではあったが口コミで話題を呼びロングラン。その年のロサンゼルス映画批評家協会最優秀脚本賞を受賞し、「タイム」等の各雑誌が選ぶベストテンにも選ばれる。後に『再会の時』としてハリウッドにもパクられた、少しトウが立った世代の106分の青春映画。 (tredair)[投票(1)]
ベイビー・イッツ・ユー(1983/米)★5 労働者階級で札付きの不良少年、イタリア系のシークは、転校先の廊下ですれ違った中産階級の優等生、ユダヤ系のジルに恋をする。やがて彼の熱心なアプローチに情をほだされたジルは…。新進のインディーズ監督だったジョン・セイルズが初めてメジャーで撮ったほろ苦い青春ドラマ。とは言え、結局はこの映画の編集権で配給会社ともめたことから、(最終的には彼の意向が通ったものの)セイルズはその後、再びインディーズ道へ戻ることとなる。ロザンナ・アークエットの初主演作でもある105分。流れるテーマはもちろん、シュレルズの「Baby It's You」。<これはビートルズのオリジナルではないっ! (tredair)[投票(3)]
いちご白書(1970/米)★2 1968年コロンビア大学、遊園地を軍の施設へ建て替える計画に端を発する学生運動にノンポリである筈のサイモン(B・デイビソン)が参加する羽目になる。理由は活動家のリンダ(K・ダービー)に恋をし近づきたかっただけなのに・・だが運動は過激さを増し、大学当局の不正が明るみにされるに及び、サイモンも真剣に運動に取り組まざるを得なくなった。そして遂に大学側は警官隊の導入を決意し、学生たちと対峙する・・・・<余談>翌年1月18日、東京、この事件に触発された学生500名が東京大学安田講堂を占拠し、機動隊員と血で血を洗う攻防戦を展開するも、これを機に日本での学生運動は終息する。レビューは音楽との関係について [more] (sawa:38)[投票(9)]
ウイズネイルと僕(1987/英)★5 「ウィズネイル&I まつり」のようなイベントまであるカルト映画。若い役者の卵と、「若い」とは呼べなくなりつつある売れない役者。このふたりが、この世の終わりみたいに汚いアパートに暮らしている。退屈だからか小遣いがあるからか、いつでも酒を飲んだり、クスリをやったりしている。でも、あまりに退屈なので、金持ちの叔父さんの別荘に遊びに行く。ちょっとした出来事はある。でも、何が起こるわけではない。そして、時はいつか満ち、歩き出さねばならないときが来る。 (カフカのすあま)[投票(5)]