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[あらすじ] 風櫃〈フンクイ〉の少年(1983/台湾)

 台湾西部の澎湖島・風櫃に住む阿清(ニュウ・チャンザイ) は高校を中退し、不良仲間と喧嘩に明け暮れる日々を送っている。障害を持つ父親と息子の素行を心配する母親に囲まれ、将来への道筋も見えず、満ち足りない気持ちを押さえきれなくなった阿清は、職と新しい生活を求めて、仲間と共に台湾本島の大都会・高雄へと旅立つが・・・。 退屈な工場勤め。淡い初恋。終りつつある青春時代と逃れられない「兵役」という名の社会への入口。  青春時代と大人社会の狭間にさしかかった少年の揺れる思いを叙情的に描いたホウ・シャオシェン監督初期の傑作青春映画で、台湾版『スタンド・バイ・ミー』ともいえる作品。84年度ナント三大陸映画祭大賞受賞。
evergreen

 私が書いた台湾版『スタンド・バイ・ミー』や、台湾版 『大人はわかってくれない』という例えはこの作品にとって不適切で あると最近感じています。上記の2作品は素晴らしい青春映画であるが、『風櫃の少年』 もこれらの作品に、知名度はともかく、作品の質ではまったく引けを取っていないからである。否!私の中では 上記2作品を遥かに凌駕している!(2作品のファンの方ごめんなさい)。  監督の作品には『悲情城市』のような歴史に題材を求めた作品が多いが 今作は、監督の自伝的作品で有ると共に、映画作りに目覚めた青年監督ホウ・シャオシェンの情熱が 垣間見える傑作である。未見の方は是非、ご鑑賞いただきたく思います。

 『風櫃の少年』普及推進委員会・会員(自称)evergreen

(評価:★5)

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