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[あらすじ] 煙突の見える場所(1953/日)

緒方隆吉・弘子夫婦(上原 謙田中絹代)はおばけ煙突の見える川辺に月3千円の家を借り、2階を久保健三(芥川比呂志)と東 仙子(高峰秀子)にそれぞれ千7百円と千円で貸している。それでも暮らし向きは苦しく、荻野法で避妊しなくてはならない。と、最近隆吉は姉さん女房の弘子がよそよそしく感じられてきた。妻は昔の事を何も語らない…。◆ 夫婦や男女の心の機微を優しく描いた好篇。穏やかな暮らしにも戦争の記憶は翳を落としている。[108分 白黒]
死ぬまでシネマ

'53年ベルリン国際映画祭 ドイツ上院陪審賞・国際平和賞(五所平之助)/'53年ブルーリボン撮影賞 ◆ 全洋画online:www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=135939 IMDb:www.imdb.com/title/tt0045731/ ◆ のちに日本映画監督協会創立70周年記念作品の『映画監督って何だ!』('06年/伊藤俊也監督)の中に、もし名監督たち(本木克英林 海象鈴木清順)がこの映画の小国英雄脚本(弘子が川に入ろうとするシーン)を用いて映画を撮ったら?という実験(お遊び)シーンが収められている。

(評価:★4)

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