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町田さんのあらすじ: 更新順

★3七つの顔の女(1969/日)女怪盗で変装の名人・城所雪子(岩下志麻)は仲間の学者(緒形拳)、印刷屋(西村晃)、錠前屋(有島一郎)、坊や(左とん平)と共に某大企業の専務らが脱税して溜め込んだ5億円を強奪することを計画する。 松竹喜劇の勇・前田陽一の監督第七作。<87分/カラー/ワイド>[投票]
★5不知火檢校(1960/日)貧乏長屋生まれの盲の少年の七之助は、幼な馴染みの低能児・留吉と組んで詐欺まがいの行為を繰り返してきた。十年後、高名な検校・不知火(荒木忍)に弟子入りし名を杉の市(勝新)と改めた彼は、街道筋で喘息の発作に苦しむ浪人を鍼で殺害、金二百両摂取するところを”やくざ”の生首の倉吉(須賀)に目撃されてしまう。倉吉は鳥羽屋の丹治(安部)を首魁とする強盗団の片割れで江戸を落ちる途中であったが、同じ体臭を嗅ぎ付けた市は得意の饒舌で彼に取り入り丹治への渡りをつける。こうして杉の市、後の不知火検校の悪行三昧は本格化していく。そしてその最初の餌食となったのは藩士・岩井藤十郎(丹羽)の妻で親の使い込みに悩む浪江(中村玉緒)であった。 [more][投票(1)]
★2座頭市千両首(1964/日)市(勝)が三年前に斬った男の供養に訪れた村で農民達が掻き集めた代官への上納金千両が仮面の悪党どもに強奪されるという事件が起きる。恐慌を起した農民達に犯人・国定忠治(島田)の片割れとして疑われた市は、真相を究明すべく赤城の山へ登った。忠治の潔白を知った市に残された道は悪党どもから千両箱を取り返すことのみ。御用提灯の網を掻い潜り悪評高いやくざ百々村の紋次(天王寺)の賭場に潜り込んだ市は、そこで鞭を操る凄腕の用心棒・千場十四郎(城健三朗)と対峙する。 人気シリーズ第六作目に当たり監督は若手の池広一夫が初めて担当。<大映/カラー/スコープ>[投票]
★4座頭市喧嘩旅(1963/日)ふとしたことから堂島一家と下妻一家のいざこざに巻き込まれた市(勝新)は、旅の途中、藩士らに追われる娘・お三津(藤村志保)を救う。お三津は江戸の豪商の一人娘で、奉公先の若殿様の横暴に耐えかね脱出したものであったが、そんな彼女を金蔓に利用しようと下妻組の代貸・岬の甚五郎(島田)とその情婦・お久(藤原)、それから暴力駕屋の溜五郎親分(吉田義夫)らが横車を押しはじめる。市は無償の優しさと厳しさで彼女を守り切り、なんとか江戸に送り届けることができたかと思いきや・・・。 人気シリーズ第五作で監督は安田公義が初めて担当。<大映/カラー/スコープ>[投票]
★2昭和おんな博徒(1972/日)呉服屋の娘・お藤(江波杏子)は父の仇と人違いし堀川組の代貸・巽新二郎(松方弘樹)を襲う。事情を聞いた新二郎はお藤を許し、三下の三郎(遠藤辰夫)と三人同じ屋根の下で安息の日々を送る。お藤は巽への想いを成就させるため彫師・徳蔵(汐路章)に懇願し火災竜の刺青を入れて貰うが、一方の巽はその二代目継承を逆恨みする兄貴分・森戸(渡辺文雄)の姦計に晒されていた。 結婚引退した藤純子の後釜として大映から江波杏子を招き制作された藤原審爾原作ものの女任侠映画 監督は『緋牡丹博徒 花札勝負』の加藤泰。<東映/91分/カラー/スコープ>[投票]
★5座頭市地獄旅(1965/日)館山の渡し場で出会った将棋好きの浪人・十文字糺(成田三樹夫)と江ノ島に逗留した市(勝新)は、航海中金を巻き上げたやくざたち(藤岡弘、須賀不二男ら)との喧嘩出入の際に巡礼の少女ミキ(藤山直子=子役時代の藤山直美)を巻き込んでしまう。これに責任を感じた市はミキの保護者おたね(岩崎加根子)の制止も振り払い破傷風のミキのため金策に駆けずり回る。それから箱根の湯治場に赴いた四人は、肺病病みの若い武家・友之進(山本学)と男装の麗人・粂(林千鶴)の佐川兄妹に出会う。一方、仇討ちを名目に市の賞金を付け狙う栄太(戸浦六宏)ら五人組はぐれ博徒も箱根に迫っていた。  [more][投票]
★0トラブル・ボックス(1994/米)米ソ冷戦下東側某国にあるアメリカ大使館。大統領顧問を狙う大物大使の息子で落ちこぼれ外交官のマッギー(マイケル・J・フォックス)は根回し旅行に出かける父の留守を預かり大使館を切り盛りすることになる。順調に仕事をこなすマッギーだったが、スパイと間違えられたアメリカ人観光客ホランダー親娘(アレンら)が逃げ込んで来てから状況は一転、既に決定していたアラブ大使の来館とも重なって大騒ぎとなってしまう。アレンが自らの処女戯曲をTV映画化したもの。[投票]
★3座頭市兇状旅(1963/日)上州下仁田八幡宮近くの川原で市(勝新)は一人の刺客を切り捨てる。それは喜助という年端も行かぬ若造であった。市は息子の死を告げるため喜助の老母まき(村瀬)が家事を取り仕切っている博徒下仁田一家を訪れた。一家は若く気の弱い佐吉(成田)が跡目を継いだばかりで動揺しており、先代に破れ今は木幡屋という旅籠の主人に納まっている島蔵(松居)は再起を狙っている。しかし悲しいかな島蔵の娘のぶ(高田)と佐吉は愛惚れなのであった。そうとも知らず木幡屋に腰を下ろした市は、島蔵の用心棒・棚倉蛾十郎の妻に成り果てたおたね(万里)に再会するのであった。 シリーズ第四作で続きものとしてはここで一応区切り。監督は前作に引き続き田中徳三。<大映/カラー/スコープ>[投票]
★4新・座頭市物語(1963/日)数年ぶりに故郷笠間へと向かう旅の途中、市(勝新)は水戸天狗党乱行の噂を耳にする。市が鬼怒川の湯治場に到着すると彼を付け狙う刺客、関の勘兵ェの弟・安彦の島吉(須賀)一党が襲い掛かるが、一人の浪人がこれを仲裁する。市の居合いの師匠・伴野弥十郎(河津)であった。昔懐かしい伴野の道場に招かれた市はすっかり女らしく成長した伴野の妹・弥生(坪内)との再会を喜ぶが、彼女は兄の大望の犠牲になろうとしていた。 勝新太郎主演『座頭市』シリーズの第三作で監督は『悪名』の田中徳三が務めた。<大映/カラー/スコープ>[投票]
★5町奉行日記 鉄火牡丹(1959/日)壬戌の年 正月二十七日 新任町奉行はまだ到着しない。(略)新奉行どのは江戸邸でも悪評高い人物だと云われる ―― 望月小平太(勝新)。当年とって二十六歳。酒なら幾らでもいけるし美人を見つければ優しくせぬわけにはいかない。それでも何故か藩主の覚え目出度い彼の使命は藩内の無法地帯”濠外”の問題を解決することにある。重役らの詰問にも全く動じない小平太は、木綿縞の素袷に頬かむりという”らふなすたいる”で、今日も今日とて夜の濠外歓楽街へと消えてゆく。曰く「屋敷に厠は必要であるが、厠ほど掃除を怠ってはならない場所はない」小平太の便所掃除は既に始っているようである。 後に『どら平太』として再映画化される山本周五郎の同名原作の最初の映画化作品。<大映/90分/白黒/スコープ>[投票]
★4暴れん坊兄弟(1960/日)藩主松平長門守(中村錦之助)から直々に国詰めを言い渡された典木泰助(東千代之介)は「昼行灯」「バカ侍」と異名されるほどののんびり屋。「粗忽者」と渾名される弟・泰三(中村賀津雄)とは正反対の性格の持ち主である。泰助は思いがけぬ抜擢に戸惑いながらものんびりのんびりと国許へと向うが、一方の若葉城では、亡父の親友・山治老人(進藤)の過剰宣伝の影響で”典木泰助は武芸百般の切れ者である”との前評判が高まっており、材木の横流しで荒稼ぎをしている城代家老・稲葉兵部(山形勲)らは無用の危機感と警戒心を育んでいた。 山本周五郎の短編『思い違い物語』を東映の沢島忠が映画化した作品。<カラー/86分/スコープ>[投票]
★2吸血蛾(1956/日)フランス帰りの人気ファッション・デザイナー浅茅文代(久慈あさみ)の周辺で次々と起こる奇怪な殺人事件・・・。彼女に付き纏う謎の昆虫博士・江藤(東野英治郎)の正体とは?また彼女を恐喝する狼怪人の正体とは? 我等が名探偵・金田一耕介(池部良)と等々力刑事(小堀明男)の迷コンビが事件の真相に挑む。 昭和30年7月から同年12月まで「講談倶楽部」に連載された横溝正史の同名小説を『事件記者』シリーズの西島大と小国英雄が脚色、鬼才・中川信夫が監督したカルト作。<東宝/89分/白黒/スタンダード>[投票]
★3糞尿譚(1957/日)昭和10年代の北九州若松市。私財を投げ打って汚物汲取業に打ち込む小市民・小森彦太郎(伴淳)は、社会的にも金銭的にも不当な扱いを受けている同業者たちに呼びかけて組合を結成することを思い立つ。法的な知識に乏しい彼は満州帰りの策謀家・安部(森繁)に智恵を借りて前途は明るいかに見えたが…。そこに利権を嗅ぎ付けた政治屋たちがハエのように群がるのであった…。 監督野村芳太郎と脚本家橋本忍の初コンビ作。原作は火野葦平の第6回芥川賞受賞小説。 <松竹/101分/白黒/スタンダード>[投票]
★3望郷と掟(1966/日)神戸のドヤ街。二年間の刑務所勤めを終えたはみだしギャングの相楽(安藤昇)は自分をサツに売ったかつての仲間・劉(浜田寅彦)の鼻を空かす機会を狙っている。相楽の相棒で今も組織に籍を置く(渥美清)はそのことを妻子に告げず転居を繰り返している。ドヤ街育ちの孤児で気性の荒い留治(竹脇無我)と在日朝鮮人の崔(砂塚秀夫)は無国籍ギャングの金密輸事件に関与し警察に追われる羽目に。二人は義理堅い榊のおっさん(殿山泰司)のめし屋に逃げ込むここで相楽との邂逅を果たす。 安藤昇が自ら企画主演した社会派ギャング映画で監督は野村芳太郎が務めた。 <?分/B&W/スコープ>[投票]
★2玄海つれづれ節(1986/日)横浜の富豪山岡家に嫁いだゆき(吉永)は経営する商社の倒産と夫・駿介(ネタバレ)の蒸発を受け住み慣れた豪邸を追い出された上、駿介の隠し子マサルの面倒まで押し付けられてしまう。ゆきはやはり駿介を追う謎の女・月代(八代)と前後して駿介が飛んだとされる北九州へ降り立つが、徒然なるままに、十五まで育った故郷バタバタ横丁へ立ち寄ってここで同窓生・一平(風間)らと再会を果たす。バタバタ横丁では古き良き下町風情を愛する住人と、近代化を目指す市の名士・山藤九兵衛(ネタバレ)配下のやくざとの間でゴタゴタがあり、住人たちにとってボロ名画座「銀映館」は目下のところの防波堤であった。 吉田兼好「徒然草第三十八段」を脚色した人情コメディ。<東映東京/135分/カラー>[投票]
★3日本侠客伝 斬り込み(1967/日)子連れの博徒・中村真三(高倉健)は、病気の息子の入院費用を稼ぐため当て所無く東京を流れていた。新宿の露店街でテキ屋同士(長門裕之ら)の喧嘩に巻き込まれた中村は拘置所内で彼らと意気投合、傘屋源三(石山健二郎)一家に草鞋を脱ぐよう勧められる。しかしテキ屋が本職のしかも凶状持ちのヤクザを迎え入れた先例など聞いたことも無く、思い悩む真三に源三の一人娘・お京(藤純子)は好意を寄せ始める。 人気シリーズの第7作。監督はマキノ雅弘。 <東映京都/92分/カラー/スコープ>[投票]
★4雲の上団五郎一座(1962/日)旅回りの雲の上団五郎(エノケン)の一座には素人に毛の生えたような駄目芸人しかいない。一座の花形だったのり蔵(三木のり平)と太蔵(八波むと志)を田舎やくざ(藤木悠)とのイザコザで失った一座は、四国行きの船の中で東京で新しい演出について学んだという青年・酒井(フランキー堺)に口説かれ、酒井の恋人・春美(水谷良重)の父(アチャコ)が経営する劇場に出演することとなる。 東京宝塚劇場で大ヒットした菊田一夫の戯曲を正続二編に別け映画化。 <84分/カラー/スコープ>[投票]
★1日本脱出(1964/日)歌手志望のチンピラ(鈴木やすし)は、兄貴と崇めるヤク中のジャズドラマー(待田京介)、乱暴モノの(内田良平)、待田が口説いた売春婦(桑野みゆき)と結託してヤクザの金を強奪するが、潜伏先の地下室で早くも仲間割れを始める。 松竹ヌーベルバーグを牽引した吉田喜重の第六作目で松竹最終作。一般公開の際にラストの一部がカットされた。 <96分/カラー/スコープ>[投票]
★3嵐を呼ぶ十八人(1963/日)広島県呉の造船所。十八人の不良少年たちの労務管理を受け持った少年院上がりの男(早川保)は、次々と事件を起す彼らに相反する二つの感情を抱くようになる。 松竹ヌーベルバーグの雄・吉田喜重の監督第五作。 <108分/B&W/スコープ>[投票]
★3快感旅行(1972/日)金沢―上野間の急行列車で車掌を務める坂本大作(フランキー)は35歳にもなっていまだ独身。そんな彼は何故か上野でウェイトレスをしているグラマー美女ミツ子(倍賞)からぞっこん惚れられており、大作の弟で助手の健介(森田)とその恋人かおる(岩崎)はこの二人を何とかしてくっつけようと算段するが、室生犀星を崇拝する文学オタである大作は余りに積極的なミツ子が苦手だった。大作は車内で親切にした老舗旅館の女将・都(ミヤコ)から縁談を進められるが相手を勘違いをして断ってしまう。しかし見合いの本当の相手は俳句会で知り合った憧れの人・千代(光本)であった。これを知った大作の恋ごころは一気に燃え上がり、ミツ子の嫉妬の炎も同じように燃え上がるのであった。  [more][投票]