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町田さんのあらすじ: 点数順

★3愛ふたたび(1971/日)金沢の生家で薬剤師をしているみや(浅丘ルリ子)の元にフランス留学時代の恋人ニコ(ルノー・ヴェルレー)が突然顕れる。ニコは優秀なレーザー技師で東京での学会に出席する為来日したのだが、みやとの別れ方に納得がいかず単身金沢を訪れたのであった。みやは、インターン医師と結婚して家業を継ぐという約束の下に留学を許されていたから、ニコとの結婚は諦めているのだが、仏人のニコにはそういう日本的な家意識を理解して貰えない。右も左も判らないニコを東京まで送る事になったみやの心には不安と期待が渦巻いていた。(東宝/95分/カラー/スコープ> [more][投票]
★3乾いた湖(1960/日)学生闘争の在り方に疑問を抱く卓也(三上真一郎)と、汚職に絡み自殺に追い込まれた代議士の娘・葉子(岩下志麻)の複雑な恋愛感情を軸に狂熱に浮かされた’60年という時代を抉り出す篠田正浩の第二回監督作品。脚本はこれがデビュー作となる歌人寺山修司。 <89分/カラー/スコープ> [more][投票]
★3血を吸う薔薇(1974/日)山奥の名門私立女子大に就任することになった白木(黒沢年男)はやたら青白い学長(岸田森)から次期学長になって欲しいと持ちかけられるがあまりに唐突&怪しい雰囲気のためこれを辞退。とりあえずその晩は学長宅で歓待を受けることになり数日前に交通事故で亡くなったという学長夫人の墓参りを済ませた白木だが疲れが溜まっていたのだろうか?謎の女幽霊二人組に襲われる夢をみるのであった。やけにリアルな。 山本迪夫が手掛けた東宝カルトホラー「血を吸う」三部作の第三弾の中る作品。<83分/カラー/スコープ>[投票]
★3俺たちの血が許さない(1964/日)「二人の息子には真っ当な生き方をして欲しい」そう願いつつヤクザの大親分・浅利源治は刺客の凶刃に倒れた。それから十八年、母はつ(細川)の女手一つで育てられて来た長男・良太(旭)はナイトクラブの支配人を、次男・慎次(英樹)は広告会社に勤め、仕事に恋にそれぞれ平穏に暮らしていた。そんな夏祭りの夜、浅草の浅利家に飛田牛五郎と名乗る老ヤクザ(井上)現れ、十八年前に源治を刺したことを告白する。はつは狼狽し二度と現れるなと追い返すが、平凡な毎日に飽き飽きしていた慎次はやくざの生活に憧れを持つ様になる。そんな弟の血の渇きを、兄の良太はいつでも優しく宥めすかすのであった。 清順監督初の日活スコープ作品。<日活/カラー/スコープ>[投票]
★3かぶりつき人生(1968/日)洋子(丹羽)は射的屋でバイトしながらドサ周りのストリッパーである母・笑子(殿岡)の帰りを待っていた。が、新しい義父の勝チンの話によると、彼女はワイチン罪で逮捕されてしまったらしい。洋子は泣きすがる母の為の保釈金を稼ぎながら、いきあたりばったりの中年ストリッパーの生活に嫌悪と絶望の念を抱いていた。数年後、名古屋で半ばヤケクソ気味にストリッパーになった洋子だったが、人気を獲得するにつれて野心やら向上心やらが芽生えて来て、役のためなら手段を選ばないようになった。演出家の坂本っちゃんと結婚した彼女は新進ピンク女優として東京に進出する。 [more][投票]
★3地獄(1999/日)ゲンセンカン主人』『ねじ式』で復活した鬼才・石井輝男が新東宝時代の盟友中川信夫の『地獄』を大幅に改編し現代に蘇らせた問題作。法の目を潜りぬけようとする実在の極悪人達に輝男ちゃんの怒りが炸裂する。 <石井プロ=オーピー映画/101分/カラー/ワイド> [more][投票]
★3顔役暁に死す(1961/日)アラスカから数年ぶりに故郷倉岡市に帰ってきた屈強な青年・佐伯次郎(加山)は、前市長である父が前年に暗殺されていたことを知ってビックリ。思い出の豪邸に住んでるのは観たこともない美人。久子(島崎)といって父の後妻だそうだ。倉岡では地元の半田組(田中、中丸)と東京から流れてきた後藤組(平田、中谷)が勢力争いを繰り広げておりこれには次郎が昔世話になった細木警部も散々頭を悩ませていた。警察は便りにならないと判断した次郎は有耶無耶にされた父の死の真相を暴くため単身捜査に乗り出すのだった…。 大藪春彦の原作「火制地帯」を岡本喜八がコメディタッチで映画化。<東宝/96分/カラー/スコープ>[投票]
★3博徒外人部隊(1971/日)現代の横浜。長い獄中生活の末すっかり落ちぶれてしまった組の再建を図るため、郡司(鶴田)は僅かに残った仲間(安藤昇、小池朝雄、室田、曽根晴美、由利徹)を引き連れて本土復活して間もない権力の空白地・沖縄へと渡る。郡司らは地元ヤクザとの抗争を繰り返しながら次第に勢力を拡大、地元の大物・与那原(若山)の知遇も得てようやく安定期に入るがそれも束の間、かつての宿敵で今や大勢力となった大東会(内田朝雄、中丸忠雄)が鳴り物入りで乗り込んで来るのであった。 鶴田浩二主演「博徒シリーズ」第九作とも云われるが内容は全く別物。監督深作欣二の『仁義なき戦い』以前の代表作の一つ。 <東映東京/93分/カラー/スコープ>[投票]
★3病は気から 病院へ行こう2(1992/日)雪の降るクリスマスの晩、ある新設のホスピス病棟で一人の女性が亡くなるところから物語は始る。 話は数年前に遡る。急性アルコール中毒で病院に担ぎ込まれた美容師の安雲裕子(小泉)は吐瀉物に血液が混入していたことから末期の胃癌を発見され病名を告げられぬまま入院する。担当医で病院長の長男片倉一郎(真田)は見識技術は抜群だが冷徹な営利主義者で一分一秒でも延命することに執念を燃やしす男。一方の次男(三上)保は兄とは正反対の考えを持ち建設中のホスピス病棟(PCU*)の陣頭指揮を自ら取っていた。数ヵ月が経った頃、抗癌剤の副作用で髪の抜け始めた裕子がショックの余り採った行動とは…。 生と死の尊厳を「明るく」見つめた監督:滝田洋二郎・脚本:一色伸幸のコンビ作品。<フジテレビ=メリエス/110分/カラー/ヴィスタ> [more][投票]
★3双生児(1999/日)明治末期。大病院の跡取息子・大徳寺雪雄(本木)とその記憶喪失の美しい妻りん(りょう)は相次ぐ両親(筒井康隆・藤村志保)の怪死に戦慄する。しかしそれは復讐鬼と化した何者かのマガマガシイ大計画のほんの序章にしか過ぎなかった。 江戸川乱歩の短編『双生児〜ある死刑囚が教誨師にうちあけた話』を脚色した塚本晋也監督のメジャー第二作。 <セディックインターナショナル=丸紅(東宝)/84分/カラー/ヴィスタ>[投票]
★3飼育(1961/日)太平洋戦争末期、ある貧しい山村に一機の米軍機が墜落する。唯一の生存者である黒人兵は村人達の山狩りに遭い捕縛、村広場の木杭に縛り付けられ彼等の奇異の視線に晒される。村一番の権力者(三國連太郎)は好奇心と下心から黒人兵の処分を保留、お上の沙汰が下るまで樫小屋に抑留する旨を村人達に告げるがこの判断が村に大きな波紋をおこす。 芥川賞を受賞した大江健三郎の同名短編を松竹を退社したばかりの大島渚が映画化。<バレスフィルム/105分/白黒/スコープ>[投票]
★3阿波の踊子(1941/日)阿波徳島。7年前、悪代官に公金横領の汚名を着せられ阿波踊りの日に磔に処せられた海賊の居た港町。町にはその弟なる人物が今年こそ舞い戻って兄の復讐を果たすのだ、という噂が実しやかに流れ、これに怯えた代官は先手必勝とばかりに流れ者どもを虱潰しに召し取る決意。お光(高峰秀子)の働く旅籠屋に逗留中の髯、尺八、人形の三先生が真っ先に怪しまれ牢に繋がれた頃、一人の侍(長谷川一夫)がフラリと町にやって来た。 マキノ正博が盟友山上伊太郎と組み(*原作・脚本の観世光太はマキノと山上の共同筆名)撮り上げた通算119作目。 <東宝/97分/白黒/スタンダード>[投票]
★3江戸の悪太郎(1939/日)江戸下町で寺子屋を開いている貧乏だが心優しい浪人・島崎三四郎(嵐寛十郎)は、生徒の一人が連れてきた浪乃(轟夕起子)という孤児の面倒を看ることになる。浪乃は男の子の形はしているが実際は訳有りの家出娘で、しかし島崎がそれに気付く気配は一行に見えない。最近、下町界隈では怪しげな宗教が流行し藁にもすがろうという貧乏人たちを余計に苦しめていた。 偉人マキノ正博の第110回監督作品。 <日活京都/約80分/白黒/スタンダード>[投票]
★3人斬り(1969/日)幕末。他国に増して厳格な階級制度の敷かれた土佐藩の貧しい足軽の家に生まれた青年・以蔵(勝)は、藩主からの覚えも目出度い英才・武市半平太(仲代)の知遇を得、貧窮から脱出・本格的に剣術を学ぶこととなる。数年後、武市は土佐勤王党の首魁として京にあり小料理屋「丹虎」を本拠に諸国に睨みを利かせていた。「丹虎」には薩人・田中新兵衛(三島)の他、「人斬り」の異名で畏れられる程に為った以蔵の姿もあった。 フジテレビの第二回制作作品(勝プロとの共同、配給は大映)で司馬遼太郎の短編「人斬り以蔵」を参考に橋本忍が脚色、『御用金』に続き五社英雄が監督を務めた。<140分/カラー/ワイド>[投票]
★3超少女REIKO(1991/日)有名な霊媒師・九条光霊(菅井きん)の孫娘・玲子(観月ありさ)が通う高校で幽霊の仕業と思われる怪奇現象が続発する。そこで生徒会長(大沢)、副会長(島崎)を発起人にESP研究会が結成され事件の解明に乗り出した。顧問は迷信嫌いの山川先生(佐藤浩市)です。 大河原孝夫監督第一作。 <99分/カラー/ビスタ>[投票]
★3日本侠客伝 浪花篇(1965/日)大正9年大阪港。横浜から弟の遺骨を求め遣って来た侠客・藤川宗次(高倉)は世話役だった浪花運送(親分・大友柳太朗)の悪評を聞きつけ弟の死に疑念を抱く。借金までして弟の墓を立ててくれた石炭仲仕たち(長門裕之ら)に感じ入った藤川は、清廉な和田島(村田英雄)が切り盛りする半田組(親分・内田朝雄)からの誘いも断り、仲仕としての労働生活を選択する。 マキノ雅裕監督高倉健主演の人気シリーズ第二作。 <東映京都/98分/カラー/スコープ>[投票]
★3音楽(1972/日)ダンディな精神分析医・汐見(細川俊之)の元に「言葉や他の音は聞こえるが音楽だけは聞こえない」という特異な症状を訴えるちょっと危めの美女・麗子(黒沢のり子)が訪れる。汐見は麗子が次々と並べ立てる嘘八百にゲッソリしながらも、彼女の病気の原因が行方不明の兄(高橋長英)にあることを突き止める。 フロイト的精神分析に転倒していた三島由紀夫が女性雑誌に発表した原作を縁浅からぬ増村保造が映画化。増村が旧大映時代の仲間と設立したプロダクション「行動社」の記念すべき第一作に当たる。 <行動社=ATG/104分/カラー/スタンダード>[投票]
★3一本刀土俵入(1957/日)巡業中、師匠から破門を言い渡され置いてけぼりを喰らった取的(=見習力士)の駒方茂兵衛(加東大介)はそれでも横綱昇進の夢を諦め切れず一途に江戸を目指していた。茂兵衛は水戸街道のとある宿場町で地元やくざ(田崎潤)に絡まれるが空腹のため力が出ない。旅籠屋の二階からこの様子を見下ろし茂兵衛を救ったのは傷心の酌婦のお蔦(越路吹雪)だった。 長谷川伸の人気戯曲の5度目の映画化。監督はマキノ雅弘。<東宝/約83分/白黒/スタンダード>[投票]
★3ドーベルマン刑事(1977/日)新宿で発生中の風俗嬢連続放火殺人事件。3人目の被害者となったという幼馴染の死を照会するため、沖縄は石垣島から黒豚を背負ったバイオレンス刑事・加納錠治(千葉チャン)がやって来る。加納は自慢の野性的勘と婆様仕込の占いから被害者を別人と判断、独自の捜査を開始する。まずはストリップ小屋からだ! 少年ジャンプで連載された作・武論尊、画・平松伸二の同名人気漫画の実写映画版で、演出は『仁義なき戦い』シリーズの深作欣二。<東映京都/90分/カラー/ワイド>[投票]
★3つげ義春ワールド ゲンセンカン主人(1993/日)カリスマ漫画家つげ義春の原作を映像化したオムニバス作品。名作「紅い花」「李さん一家」「ゲンセンカン主人」にちょっと渋めの「池袋百点会」を加えた全4編。 ’79年以来14年間沈黙を続けていた日本映画界の異端児石井輝男の記念すべき復活作でもある。<キノシタ映画/98分/カラー/ワイド>[投票]