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町田さんのあらすじ: 点数順

★2野良猫ロック 暴走集団’71(1971/日)新宿でフーテン生活を続ける少女・振り子(梶芽衣子)は、謎のバイク集団に恋人・隆明(地井武男)を連れ去られた上、殺人(殺されるのは安岡力也!)の濡れ衣を着せられ少年院にぶち込まれる。妹分アヤ(久万里由香)の手引きでなんとか脱獄した振り子は、仲間たち(ピラニア=藤竜也、マッポ=原田芳雄、他常田富二男ら)と協力して隆明の捜索を開始する。 斜陽の日活を支えた人気シリーズの最終第五作で、藤田敏八が監督を務めた。 <87分/カラー/スコープ>[投票]
★2にっぽん零年(1969/日)日活の新鋭監督:藤田繁矢(後の敏八)と河辺和雄が1968年当時の若者の主張や感覚を捉え構成したドキュメンタリー作品。完成後永らくお蔵入りだったが山形国際ドキュメンタリー映画祭’95に於ける特殊上映の好評を受け、2003年、34年の歳月を経て一般公開された。<日活/74分/白黒>[投票]
★2日劇「加山雄三ショー」より 歌う若大将(1966/日)昭和41年7月15日から三日間、有楽町の日劇ホールで開催され100万人を動員したとされる「加山雄三ショー」の模様に、既発シリーズ作からの名場面を加え編集したドキュメンタリー作品。若大将は”ストリング・ファンタスティック・オーケストラ”を迎えての歌唱、ハワイアンバンド”大橋節夫とハニー・アイランダーズ”との共演によるウクレレ演奏、自身のバンド”ランチャーズ”でのエレキ演奏を披露、「君といつまでも」「夜空の星」「お嫁においでよ」「ブーメラン・ベイビー」などでファンを魅了する。尚ショーは13日封切の新作『ゼロ・ファイター大空戦』と映画と実演の二本立て公演だった。 <東宝/71分/カラー/スコープ>[投票]
★2炎の城(1960/日)戦国時代、瀬戸内海沿岸のとある国。この地方を治める王見の城に明国に留学していた若君・正人(大川)が帰ってくる。城では正人の伯父に当る師景(大河内)が城主勝正を毒殺しその妻・時子(高峰)を娶って独裁権力を振るっていた。父の無念と虐げられる領民の苦しみを噛み締めた正人は狂人を装って機会を覗う。 東宝黒澤の『蜘蛛巣城』に倣い四大悲劇「ハムレット」を戦国時代に置き換えた加藤泰監督作品。<98分/カラー/スコープ>[投票]
★2呪いの館 血を吸う眼(1971/日)富士見湖畔の中学校で美術教師をしている柏木秋子(藤田みどり)は、少女時代に見た恐ろしい夢の影響から抜け出せず奇妙な「眼」のある画ばかり描いていた。秋子は妹の夏子(江美早苗)と二人暮らしで、力仕事は近所のボートハウスに勤める久作(高品格)に手伝って貰っていた。また秋子には佐伯(高橋長英)という婚約者がいて彼は優秀な青年医師であった。ある日、久作の元に突如として棺桶が届けられる。中は空で性質の悪い悪戯に過ぎないと思われたが、これを境に不可解な事件が続発する。久作の性格は変貌し、佐伯の病院には全身から血液の抜かれた患者が運び込まれた。秋子は少女時代の悪夢が現実化したようだと戦慄する。 [more][投票]
★2わが恋せし乙女(1946/日)美しい浅間の牧草地帯にある甚吾少年の家の前で女のこの捨て子が見つかる。甚吾の父母(東山千栄子)はこの女の子を美子と名付け実の娘同然に甚吾の妹として育てる。数年後、復員した甚吾(原保美)は村一番の美人へと成長した美子(井川邦子)に淡い想いを募らせていたが美子と実の兄妹でないことを知って五日後の祭りの夜に全てを打ち明けることを決心する。 1924年公開の同名米映画を基にした木下恵介の戦後第二作。実弟木下忠司の映画音楽家デビュー作でもある。キネ旬報第5位。 <松竹大船/75分/白黒/スタンダード>[投票]
★2瞳の中の訪問者(1977/日)お嬢様学校でテニスをしている小森千晶(片平)は彼女に想いを寄せるコーチ今岡(山本)のボールを左目に受け失明する。責任を感じた今岡は闇医者ながら腕は絶品というブラックジャック(宍戸)に手術を依頼。しかし闇医者であるBJはアイバンクからの角膜提供を受けられない。そこで今岡はアイバンクに忍び込び活きのいい眼球をひとつ調達して来、無事手術は成功するのだが・・・。 大林宣彦の監督第二作で手塚治虫の人気漫画「ブラックジャック」の第167話「春一番」を実写化したもの。 <100分/カラー/スタンダード>[投票]
★2ねじ式(1998/日)昭和30年代。売れない漫画家ツベ(浅野)は、妻(藤谷美紀)に愛想を付かされたショックから睡眠薬をカブ飲みし、病院に担ぎ込まれる。しばらくして回復した彼は、蒸発者さながらに各地を流浪、山村の居酒屋の少女、ヌードスタジオの女、寂れた漁村の飯屋の娘と次々にすれ違いながら、とある海岸までやって来た。「まさかこんな所にメメクラゲがいるとは思わなかった・・・」左腕に傷を負ったツベの妄想は急激に加速していく・・・。 奇才石井輝男監督の『ゲンセンカン主人』に続くつげ義春映画化作品。今回は「ねじ式」「やなぎや主人」「もっきり屋の少女」「別離」を融合。 主演浅野忠信の好演を得てスマッシュヒットを記録した。<87分/カラー/ヴィスタ>[投票]
★2江戸川乱歩の陰獣(1977/日)本格派推理小説家を自称する寒川光一郎(あおい輝彦)は、彼の熱烈なファンと云う美貌の人妻・小山田静子(香山美子)と出会い、相談を持ち掛けられる。静子は少女時代の恋人で、現在は人気推理小説家となっている大江春泥から、奇妙な脅迫状を受け取っていたのである。以前から春泥の怪奇幻想に頼った作風には反感を抱いていた寒川は、謎に包まれた彼の正体を暴いてやろうと、単身捜査に乗り出した。 加藤泰が40作目にして初めて挑戦した江戸川乱歩原作の本格心理サスペンス。 <松竹/116分/カラー/ビスタ>[投票]
★1ありきたりな狂気の物語(1981/伊=仏)我等がブコウスキーの短編の中から『レイプ!レイプ!』『町で一番の美女』『愛せなければ通過せよ』などを合成・映像化した作品。イタリアン・エロスの薫り漂うB級TV映画だが本邦では’95年劇場公開もされている。[投票]
★1三代目襲名(1974/日)昭和12年。山口組二代目・山口登(水島)に反逆した大長八郎を殺害した同若衆・田岡一雄(高倉)は懲役8年の判決を受け京都刑務所に服役していた。その後間もなく山口は浅草に於ける興行の縺れから敵対する荒政組の手に掛かり落命するが、死を目前に控えた彼は「三代目は田岡に」と言い残していた。同18年、恩赦により出所した田岡は公民権を持たぬ為に兵役に付くことが出来ず悶々とした日々を送る。終戦直後、不良外国人達の専横を目の当たりにした田岡は、次々に復員して来るかつての同志たちと自警団を組織、翌年には正式に山口組三代目を襲名して全面対決の姿勢を見せた。(東映/96分/カラー/スコープ) [more][投票]
★1横須賀男狩り 少女・悦楽(1977/日)同棲している姉が覆面強姦魔(高橋明)に犯されるのを目の当たりにした大野かおりは、親友や蟹江敬三の画家の協力を得て犯人を探し出す。エリートだが気弱な矢崎滋のダンナは何の役にも立たない。 藤田敏八が一般公募で集めた人材で撮り上げたセミ・ポルノ作品。脚本家那須真知子のデビュー作となった。<77分/カラー/ワイド>[投票]
★1日本脱出(1964/日)歌手志望のチンピラ(鈴木やすし)は、兄貴と崇めるヤク中のジャズドラマー(待田京介)、乱暴モノの(内田良平)、待田が口説いた売春婦(桑野みゆき)と結託してヤクザの金を強奪するが、潜伏先の地下室で早くも仲間割れを始める。 松竹ヌーベルバーグを牽引した吉田喜重の第六作目で松竹最終作。一般公開の際にラストの一部がカットされた。 <96分/カラー/スコープ>[投票]
★0ビリー・ザ・キッド 21才の生涯(1973/米)1881年、ならず者のビリー・ザ・キッドは元相棒の保安官パット・ギャレット(ジェームズ・コバーン)に1年前の罪で逮捕された。しかしビリーはギャレットの留守中に守衛を殺害し脱走、ここから二人の執念の追走劇が始まる。監督はサム・ペキンパー。ビリー役にフォーク歌手クリス・クリストファーソン、その愛人にリタ・クーリッジ(当時のクリスの妻で歌手)、ビリーに憧れる青年にボブ・ディランを配したファン垂涎の作品。サントラも担当したディランが映画用に書いた「天国の扉」は本編では使用されなかった。[投票(4)]
★0現代やくざ 与太者の掟(1969/日)府中の刑務所で5年の刑期を終えた勝又五郎(文太)は新宿への電車の中でスリ(大辻伺郎)に遭い有り金全部をスラれてしまう。駅員室に連行された文太はムショあがりに対するシャバの視線の冷たさに腹を立てるが、義理堅いやくざの福田(待田)に金を借りピンチを脱出、その足でパチンコへ。そこで出会った彫物師(志村喬)に気に入られ居候となった勝又は、やくざの縄張りなど無視し町の愚連隊(山城、砂塚、蓮司、稔侍)と共にノミ屋を始める。勝手に始める。 菅原文太の映画初主演作で第五作まで続いたシリーズの初作。監督は若き降旗康男。<?分/カラー/スコープ>[投票(1)]
★0D坂の殺人事件(1997/日)昭和2年。天才贋作画家・蕗屋清一郎(真田)の元に幻の責め画師・大江春泥の作品2部が持ち込まれる。依頼者は古書店を営む美しい未亡人時子(吉行)。蕗屋の仕事ぶりに満足した時子は原画の失われた6部の製作を倍額で依頼。苦心の末作品を完成させた蕗屋は時子の古書店を訪ねるのだが報酬を頂く代わりに時子を縊り殺してしまう…。 江戸川乱歩の初期短編二編を逢わせ独特の手法で描かれた実相寺昭雄監督作品。<東映=東北新社/90分/カラー/> [more][投票(1)]
★0裸のランチ(1991/英=カナダ=日)’50年代NYから興った文芸運動:ビート・ジェネレーションの中にあって最も特異な作風でカリスマ的指示を得たウィリアム・S・バロウズの代表作を、彼の波乱に満ちた(ドラッグ中毒、妻殺しなど)人生と絡めて映画化した作品。監督は『ザ・フライ』のデビッド・クローネンバーグ。全編に散りばめられるのはバロウズと親交の深かったオーネット・コールマンの前衛ジャズ。 [more][投票(1)]
★0KAFKA 迷宮の悪夢(1991/米)第一次大戦終結直後、深刻な政情不安に喘ぐ魔都プラハ。事務員兼売れない小説家のフランツ・カフカ(アイアンズ)は古城の前で謎の死を遂げた友人について調べるうちに正体不明の巨大な陰謀に巻き込まれてゆく。 『セックスと嘘とビデオテープ』『トラフィック』のスティーブン・ソダーバーグが描くレトロフューチャー妄想科学映画。[投票(1)]
★0カンザス・シティ(1996/米)不況に喘ぐ1934年ミズーリ州の魔都カンザス・シティ。ブロンディ(ジェニファー・ジェイソン・リー)は恋人を黒人ギャングの首領セルダム(ハリー・ベラフォンテ)から取り戻すため大統領の政治顧問の妻を誘拐する。一方、セルダムが経営するナイト・クラブではレスター・プレス(大統領)・ヤング、ビル・カウント(公爵)・ベイシー、コールマン・ホーキンズらシティを代表するジャズメンが夜毎ジャムを繰り返していた。 シティ出身のジャズ狂ロバート・アルトマン監督がジャズ界の巨人達を現代のジャズメンに演じさせたこと(ばかり)が話題となった音楽ファン必見の作品。[投票(1)]
★0地下水道(1957/ポーランド)1944年9月末ナチ占領軍に対し武装蜂起したポーランド国民・人民連合軍の敗色は濃厚、武装市民を加えた正規軍ザドラ中隊も焦土化した郊外の陣地で敵戦車部隊の苛烈な包囲網に晒されていた。最期の希望は地下を縦横無尽に走る下水道を通じてワルシャワ本隊に合流することのみ。生存者27名となったザドラ中隊は悪臭漂う暗黒の迷路に降りていった。 ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダが冷徹に描く戦争脱走映画。[投票(1)]