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町田さんのあらすじ: 投票数順

★2吸血蛾(1956/日)フランス帰りの人気ファッション・デザイナー浅茅文代(久慈あさみ)の周辺で次々と起こる奇怪な殺人事件・・・。彼女に付き纏う謎の昆虫博士・江藤(東野英治郎)の正体とは?また彼女を恐喝する狼怪人の正体とは? 我等が名探偵・金田一耕介(池部良)と等々力刑事(小堀明男)の迷コンビが事件の真相に挑む。 昭和30年7月から同年12月まで「講談倶楽部」に連載された横溝正史の同名小説を『事件記者』シリーズの西島大と小国英雄が脚色、鬼才・中川信夫が監督したカルト作。<東宝/89分/白黒/スタンダード>[投票]
★3糞尿譚(1957/日)昭和10年代の北九州若松市。私財を投げ打って汚物汲取業に打ち込む小市民・小森彦太郎(伴淳)は、社会的にも金銭的にも不当な扱いを受けている同業者たちに呼びかけて組合を結成することを思い立つ。法的な知識に乏しい彼は満州帰りの策謀家・安部(森繁)に智恵を借りて前途は明るいかに見えたが…。そこに利権を嗅ぎ付けた政治屋たちがハエのように群がるのであった…。 監督野村芳太郎と脚本家橋本忍の初コンビ作。原作は火野葦平の第6回芥川賞受賞小説。 <松竹/101分/白黒/スタンダード>[投票]
★3望郷と掟(1966/日)神戸のドヤ街。二年間の刑務所勤めを終えたはみだしギャングの相楽(安藤昇)は自分をサツに売ったかつての仲間・劉(浜田寅彦)の鼻を空かす機会を狙っている。相楽の相棒で今も組織に籍を置く(渥美清)はそのことを妻子に告げず転居を繰り返している。ドヤ街育ちの孤児で気性の荒い留治(竹脇無我)と在日朝鮮人の崔(砂塚秀夫)は無国籍ギャングの金密輸事件に関与し警察に追われる羽目に。二人は義理堅い榊のおっさん(殿山泰司)のめし屋に逃げ込むここで相楽との邂逅を果たす。 安藤昇が自ら企画主演した社会派ギャング映画で監督は野村芳太郎が務めた。 <?分/B&W/スコープ>[投票]
★2玄海つれづれ節(1986/日)横浜の富豪山岡家に嫁いだゆき(吉永)は経営する商社の倒産と夫・駿介(ネタバレ)の蒸発を受け住み慣れた豪邸を追い出された上、駿介の隠し子マサルの面倒まで押し付けられてしまう。ゆきはやはり駿介を追う謎の女・月代(八代)と前後して駿介が飛んだとされる北九州へ降り立つが、徒然なるままに、十五まで育った故郷バタバタ横丁へ立ち寄ってここで同窓生・一平(風間)らと再会を果たす。バタバタ横丁では古き良き下町風情を愛する住人と、近代化を目指す市の名士・山藤九兵衛(ネタバレ)配下のやくざとの間でゴタゴタがあり、住人たちにとってボロ名画座「銀映館」は目下のところの防波堤であった。 吉田兼好「徒然草第三十八段」を脚色した人情コメディ。<東映東京/135分/カラー>[投票]
★3日本侠客伝 斬り込み(1967/日)子連れの博徒・中村真三(高倉健)は、病気の息子の入院費用を稼ぐため当て所無く東京を流れていた。新宿の露店街でテキ屋同士(長門裕之ら)の喧嘩に巻き込まれた中村は拘置所内で彼らと意気投合、傘屋源三(石山健二郎)一家に草鞋を脱ぐよう勧められる。しかしテキ屋が本職のしかも凶状持ちのヤクザを迎え入れた先例など聞いたことも無く、思い悩む真三に源三の一人娘・お京(藤純子)は好意を寄せ始める。 人気シリーズの第7作。監督はマキノ雅弘。 <東映京都/92分/カラー/スコープ>[投票]
★4雲の上団五郎一座(1962/日)旅回りの雲の上団五郎(エノケン)の一座には素人に毛の生えたような駄目芸人しかいない。一座の花形だったのり蔵(三木のり平)と太蔵(八波むと志)を田舎やくざ(藤木悠)とのイザコザで失った一座は、四国行きの船の中で東京で新しい演出について学んだという青年・酒井(フランキー堺)に口説かれ、酒井の恋人・春美(水谷良重)の父(アチャコ)が経営する劇場に出演することとなる。 東京宝塚劇場で大ヒットした菊田一夫の戯曲を正続二編に別け映画化。 <84分/カラー/スコープ>[投票]
★1日本脱出(1964/日)歌手志望のチンピラ(鈴木やすし)は、兄貴と崇めるヤク中のジャズドラマー(待田京介)、乱暴モノの(内田良平)、待田が口説いた売春婦(桑野みゆき)と結託してヤクザの金を強奪するが、潜伏先の地下室で早くも仲間割れを始める。 松竹ヌーベルバーグを牽引した吉田喜重の第六作目で松竹最終作。一般公開の際にラストの一部がカットされた。 <96分/カラー/スコープ>[投票]
★3嵐を呼ぶ十八人(1963/日)広島県呉の造船所。十八人の不良少年たちの労務管理を受け持った少年院上がりの男(早川保)は、次々と事件を起す彼らに相反する二つの感情を抱くようになる。 松竹ヌーベルバーグの雄・吉田喜重の監督第五作。 <108分/B&W/スコープ>[投票]
★3快感旅行(1972/日)金沢―上野間の急行列車で車掌を務める坂本大作(フランキー)は35歳にもなっていまだ独身。そんな彼は何故か上野でウェイトレスをしているグラマー美女ミツ子(倍賞)からぞっこん惚れられており、大作の弟で助手の健介(森田)とその恋人かおる(岩崎)はこの二人を何とかしてくっつけようと算段するが、室生犀星を崇拝する文学オタである大作は余りに積極的なミツ子が苦手だった。大作は車内で親切にした老舗旅館の女将・都(ミヤコ)から縁談を進められるが相手を勘違いをして断ってしまう。しかし見合いの本当の相手は俳句会で知り合った憧れの人・千代(光本)であった。これを知った大作の恋ごころは一気に燃え上がり、ミツ子の嫉妬の炎も同じように燃え上がるのであった。  [more][投票]
★4車夫遊侠伝 喧嘩辰(1964/日)明治末期の大阪。東京から遣って来た車夫の辰五郎(内田良平)は頑固一徹な性格の持ち主で、車に乗ればどんな貴人だろうが「御荷物様」だ口は聞いてくれるな、といきり立ち約束を破った勝気な芸者・喜美奴(桜町)を河に放り投げる。これに怒ったのは彼女を足抜きさせた西川組の弥三郎親分(曾我廼家)で彼は辰を呼び出し厳しく追求するのが、喜美奴に惚れたから嫁によこせと開き直る辰を気に入って二人の仲人を申し出た。 加藤泰が『明治侠客伝 三代目襲名』に先駆けて映画化した紙谷五平原作の人情喜劇。<100分/B&W/スコープ>[投票]
★3男の勝負(1966/日)元博徒で香具師の奥田弁次郎(天地茂)は刑場跡地の大阪千日前に一大興行街を拓くことを思い立つ。彼はその辺りを支配する山田屋の養子で顔役の藤岡重助(村田英雄)と二人三脚で千日前を盛り上げるが、山田屋の長男が江戸から来た香具師(北島三郎)と刃傷沙汰を起こした頃から両社の関係は急速に悪化する。これに目を付けた五十路(天津敏)は血気に逸る長男を抱きこんで火に油を注ぎ込む。 紙屋伍平の『浪花太平記』を映画化。マキノ雅弘が監督する予定だったが病気で降板、中島貞夫が代役を務めた。『日本侠客伝』の傍系に当たるこのシリーズは全三作作られた。<91分/カラー/スコープ>[投票]
★2くノ一忍法(1964/日)戦国末期、落城寸前の大阪城。大阪方の名将真田幸村は配下の女忍者達(中原、芳村、三島ら)に最期の任務を与える。それは子供の出来ない千姫(野川由美子)に代わり君主・秀頼の子種を宿し徳川家を末代まで呪え、というものだった。大阪城落城後、坂崎出羽守(露口)に救出された千姫は自分の運命を身勝手に翻弄した祖父家康(曽我廼家明蝶)に激しく反発、腰元に化けた女忍者達と結託し豊臣の遺志に殉ずる覚悟。困った家康は服部半蔵配下の手錬の忍者(大木、待田、小沢、山城ら)に女忍者の暗殺を命じた。 [more][投票]
★5死者との結婚(1960/日)妊娠してまもなく男に捨てられた自殺志願の女(小山)が連絡船難破事故に遭遇し、皮肉にも唯一の生存者となって、偶然乗り合わせていた同じく妊娠中の名家の新妻と完全に入れ替わる。女は良心の呵責を感じながらも、この突然訪れた、今までに味わったこともないような幸福な日々を、諦めることが出来ない。 サスペンスの神様ウィリアム・アイリッシュの代表的長篇を松竹ヌーベルバーグ第四の男・高橋治が斬新な手法で映像化。<松竹大船/97分/白黒/スコープ>[投票]
★4赤線玉の井 ぬけられます(1974/日)昭和三十三年正月、赤線地帯玉の井にある売春宿”小福屋”を舞台に繰り広げられるポルノ群像劇。刺青フェチのシマ子(宮崎)は連れないヤクザ男・志波(蟹江)に追いすがり、赤線二年目の公子(芹)は引退を決め新婚旅行へ、直子(丘)は同僚が打ち立てた一日25人アゲの記録更新に挑戦、なかなか客の獲れない繁子は事態の解決を図るわけでもなく鬱々とした日常を送る。 初の一般映画『青春の蹉跌』の直後に発表された神代辰巳第12作。原作は清水一行『赤線物語』。今回は随所に挿入される滝田ゆうのイラストがいい味を出している。[投票]
★3エロスは甘き香り(1973/日)モデルをやっている悦子(桃井)の家に元彼でカメラマン志望の浩一(高橋長英)が押しかけてくる。時を同じくして悦子の友人・雪絵(伊佐山)とその恋人・昭も訪れ、とてもハレンチな状態となる。別れた悦子に未練を持つ年男(五條博)も来て、さらに胃が痛くなる。バーのマダムと出来ている久生(山谷初男)は変な写真に凝っている。 藤田敏八の数少ないロマンポルノ作品。脚本は奇才大和屋竺、助監督は今村プロから貸し出された長谷川和彦が務めている。[投票]
★3ジョルスン物語(1946/米)アメリカ最高の歌手と賞賛されたエンターテナーアル・ジョルスンの半生を描いた大ヒットミュージカル映画。 厳格なユダヤの家庭に生まれたエイサ少年は父の反対を押し切りスティーブ・マーティン劇団に参加し各地を巡業する。数年後、名を”アル・ジョルスン”(ラリー・パークス)と改めた彼は、毎度お決まりのステージに飽き飽きする余り、ある事件を起こす。<128分/カラー/スタンダード>[投票]
★2愛のきずな(1969/日)或る雨の日。鈴木良平(藤田)は出遭う。父の権威を笠に彼を足蹴にする妻(原知佐子)とは正反対の、線の細い美女・雪子(園)に。良平は旅行会社の総務課長代理を務める気の小さい姑息な男であるが、雪子には誠意を尽くした。雪子もそれに応え良平を深く愛すようになってゆき遂にある告白をする。自分には服役中の暴力亭主(佐藤允!)が居る、と。これを聞いた良平は愕然とし、怯え、亭主と離婚して自分と再婚したいと云う雪子の決心を宥めすかそうとするが、彼女の熱は一向に冷めない。亭主の復讐、事の露見、社会的立場の喪失・・・。強迫観念に襲われた良平は彼女に殺意を抱き始める・・・。 松本清張の原作『たづたづし』をナベプロが映画化した珍品。<東宝=渡辺プロ/100分/カラー/スコープ>[投票]
★3狙撃(1968/日)ビルの屋上から新幹線を狙う男。彼こそがこの物語の謎的な主人公、スナイパー松下徹(加山)である。彼の生い立ちを知るのは米軍基地の傍で銃砲店を営む彼の盟友深沢(岸田)だけだ。或る日、松下徹は射撃訓練場で有名ファッションモデルである小高章子(浅丘)に出遭う。小高章子は南国の蝶を蒐集することで虚無的な毎日に彩りを添えようとする女で、孤独な二人は直ぐに愛し合うようになった。と、松下徹に新しい仕事の依頼が入る。伊豆に密輸されるという金塊の強奪せよとのこと。松下徹は難なくこれを片付けるが依頼主が謀略戦に敗北したことから日仏ハーフの暗殺者・片倉(森)との対決を強いられる。 [more][投票]
★0ナンズ・オン・ザ・ラン 走れ尼さん(1990/英)下っ端ギャングのアイドルとコルトレーンは傲慢なボスに愛想を尽かし強奪された強奪金をさらに強奪。そのまま高飛びする手はずだったがアイドルに惚れる近眼美女の介入で失敗、二人があわてて逃げ込んだ先はなんと修道院だった。 元モンティ・パイソンのエリック・アイドル主演のドタバタコメディ。制作は故ジョージ・ハリスン主宰のハンド・メイド・フィルムズであります。[投票]
★3日本暴力列島 京阪神殺しの軍団(1975/日)昭和27年朝鮮戦争の好景気に沸く大阪。愚連隊を組織する花木(小林旭)は自分を眼の敵にする在日青年・金光(梅宮)に命を狙われるが、逆にこれを返り討ちにし彼に「同じが流れている」と告げる。花木は金光と兄弟の契りを交し花木組を結成、過激な暴力手段で各地を転戦、「殺しの軍団」の異名をとり日本全土に威名を轟かせる。 広域暴力団の代名詞的存在として畏れられた山口組系柳川組初代組長・柳川次郎の半生をモデルとした山下耕作監督作。<93分/カラー/スコープ>[投票]