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町田さんのあらすじ: 投票数順

★4任侠列伝 男(1971/日)石浜組先代(内田)から受けた跡目を兄弟分三浦(菅原謙二)に譲り敵を討ち取った杉山竜吉(鶴田浩二)は、久しぶりに出てきた娑婆の様子がすっかり変わっていることに唇を震わせる。三浦が跡目を継いだ石浜組は後見人前田(遠藤)が牛耳る関西侠友会に参画、組内では四国の悪党の小松(天津)一派が幅を利かせ、外では昔気質の岡村(水島)組に無理難題を吹っ掛けるという始末。杉山は決死の覚悟で三浦を諌めるが三浦も三浦でこれを固辞、義理と人情の間で煩悶する杉山ただ一つの慰めは路上で邂逅した恩人の妹由美(藤純子)の優しさだけであった。 鶴田浩二のヒット曲を下敷きに『総長賭博』の山下X笠原コンビが手掛けたオールスター大作。<90分/カラー/スコープ>[投票]
★5悶絶!!どんでん返し(1977/日)東大出で親の七光りもあるエリートサラリーマン俊男(鶴岡)は、ふとしたことから川崎(遠藤)、子分・丸山(粟津)と組んで売春を斡旋しているヤクザである、の家に連れ込まれ無理矢理オカマ掘られてしまう。 神代辰巳のロマンポルノ第13作(通算第18作)<日活/73分/カラー/スコープ>[投票]
★3白と黒の恋人たち(2001/仏)パリ。若手の映画監督フランソワ(メディ・ベラ・カセム)はヘロインのオーヴァードーズで亡くなった恋人キャロルをモチーフに新作映画の製作に取り掛かる。資金繰りに奔走する中、街角で偶然すれ違った女優志願のリュシー(ジュリア・フォール)に一目惚れした彼は、彼女に主演を依頼し、二人の愛は急速に深まっていく。しかしリュシーが地方巡業のオーディションに合格したことでその恋は岐路を迎える。 フィリップ・ガレル、白と黒の私小説。<117分/B&W/スコープ>[投票]
★3負ケラレマセン勝ツマデハ(1958/日)坂口安吾晩年の同名闘税手記を八住利雄が脚色、豊田四郎が監督した異色作。 家族で自動車修理工場を営む岡見久吉(森繁)は持病?の一度鳴り出したら止まらないシャックリを理由に昨年度分の所得税納税を拒否。妻はつ枝(望月)、長男康夫(小金馬)、長女絹子(野添)と一丸?となって冷酷な税吏松井(小林桂樹)の追求を頑なに退ける。一方で松井ははつ枝の妹で居酒屋を経営しているお仙(淡島)に惚れており酒に酔っては管を巻く始末。また岡見家の隣にははつ枝の末の妹お玉と戦争体験がトラウマになっている亭主・直助(伴淳)が古綿打直し屋を営んでいる。 <東京映画(東宝)/106分/白黒/スタンダード>[投票]
★5にっぽんぱらだいす(1964/日)敗戦から昭和三十三年の売春防止法施行までの赤線地帯「桜原」(=吉原)の軌蹟と人間模様を綴った前田陽一の監督デビュー作。 江戸時代から続く桜原で進駐軍向けの慰安事業を営んでいた蔵本親子(加東大介長門裕之)のところに少女みっちゃん(香山美子)も遣って来る。みっちゃんは可愛くて大人しい大和撫子だったけど彼女にも遂に水揚げのときがやって来た。相手は紀ノ国屋というパチンコ屋の主人をしている老人(益田喜頓)。どーする、みっちゃん。 <松竹/92分/白黒/スコープ>[投票]
★2新座頭市 破れ!唐人剣(1971/日)南部藩で大名行列に飛び出した我が子を救うため一組の中国人夫婦が斬殺され、これに怒った夫婦の連れの中国人武芸者が藩士を切りまくり逃走する、という事件が発生した。武芸者の名は王剛(王羽=ジミー・ウォング)。片腕だがクンフーと青龍短刀の達人である。二親を亡くした不幸な異国の少年は名を小栄。そして二人に手を差し伸べたのは偶然(!)そこを通りかかった我らが市(勝)であった。賞金を狙うやくざ藤兵ヱ(安部)の執拗な追求を逃れる三人は王の親友・覚全(南原)のいる福龍寺に向かう途中、農夫与作(花沢)夫婦に一晩の宿を借りる。市は日本語の不得手な二人のため食糧調達に出掛けるが、ここで余りにも不幸な勘違いが起こる…。 シリーズ第22作。<勝プロ=大映(ダイニチ)/カラー/スコープ>[投票]
★4御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判(1974/日)ヤングコミック連載の同名漫画を原作とする勝プロ制作のエログロナンセンス時代劇シリーズの第三作。 江戸後期、奉行所同心でありながら独自の理念の探索法(と鍛え上げられたチ●ポ)を貫く「かみそり」こと板見半蔵(勝新)は、釣り堀で起きた幽霊騒ぎから幕府御金蔵を巡る大陰謀を嗅ぎ付ける。<勝プロ(東宝)/84分/カラー/スコープ>[投票]
★2日本女侠伝 真赤な度胸花(1970/日)明治末期、北海道の開拓地。次期馬喰総代の座を巡り謀殺された松尾兼之助(小沢栄太郎)の意志を次ぐため、はるばる南国土佐から娘の雪(藤純子)が呼び寄せられる。父を次ぐ気はなかった雪だが父の手紙と爺や(石山健三郎)らの熱心な説得を受け遂に意志を固める。一方、馬市の利権を狙う博徒・大野(天津)は町の助役(遠藤)や警察権力と結託し兼之助の仲間・源治を総代候補に祭り上げ雪たちと対決の姿勢を見せる。両勢力の均衡を崩せるのは永く行方不明でいるというもう一人の理事・風野吾郎なる人物だけであった。 降旗康男が監督を務めたウェスタン・タッチのシリーズ第二弾。<94分/カラー/スコープ>[投票]
★2地の涯に生きるもの(1960/日)厳冬のオホーツク海。知床半島の先端にある漁師小屋でたった一人留守を守る老人・村田彦一(森繁)が過去を追想する。今やソ連の占領地となってしまった第二のふるさと国後での青春、最愛の妻(草笛光子)との出会い、息子達のこと…。 動物文学者戸川幸夫の原作「オホーツク老人」に感激した森繁が自ら制作に乗り出し映画化。監督は久松静児。現地人との交流の中から森繁自身が作詞作曲した主題歌「知床旅情」はベストセラーを記録。 <東宝=森繁プロ/125分/カラー/スコープ> [more][投票]
★4幕末残酷物語(1964/日)元治元年六月壬生。憧れの新撰組に特別入隊を許された脆弱な青年・江波三郎(大川)はその過酷で非人間的な本性を目の当たりにし戦慄する。江波の荒みきっていない性質は病もちの一番隊組長・沖田総司(河原崎)や女中さと(藤)に好かれる反面、鬼の副長・土方歳三(西村)ら隊士からは蔑まされ精神修養の為と首切り役を押し付けられる。翌年二月江波がすっかり人間性を失った頃、壬生を動揺させる事件が起こった。 大川橋蔵主演、加藤泰監督による社会派時代劇。<99分/B&W/スコープ>[投票]
★3瞼の母(1962/日)幼い頃に生き別れた母をへの想いを胸に旅を続ける博徒の番場の忠太郎(中村)は、弟分のチンピラ半次郎(松方)の無鉄砲に頭を悩ませる。飯岡一家に目の仇にされた忠太郎は半次郎を実家に押し帰すが、ここでの半次郎の母(夏川)との出遭いが彼に江戸行きを決意させる。 長谷川伸の有名戯曲を監督加藤泰、主演中村錦之助で再映画化。<83分/カラー/スコープ>[投票]
★2野良猫ロック 暴走集団’71(1971/日)新宿でフーテン生活を続ける少女・振り子(梶芽衣子)は、謎のバイク集団に恋人・隆明(地井武男)を連れ去られた上、殺人(殺されるのは安岡力也!)の濡れ衣を着せられ少年院にぶち込まれる。妹分アヤ(久万里由香)の手引きでなんとか脱獄した振り子は、仲間たち(ピラニア=藤竜也、マッポ=原田芳雄、他常田富二男ら)と協力して隆明の捜索を開始する。 斜陽の日活を支えた人気シリーズの最終第五作で、藤田敏八が監督を務めた。 <87分/カラー/スコープ>[投票]
★5仇討崇禅寺馬場(1957/日)江戸正徳年間。郡山藩の武芸師範である生田伝八郎(大友柳太朗)は午前試合に於いて柳生の剣を学ぶ遠城の末弟相手に不覚をとり(ただしその判定は不公平なものであった)御役御免の上藩を追われ、家を追われる。自棄酒を呷る伝八郎は、崇禅寺馬場を通りかかった遠城三兄弟に喧嘩をふっかけ本当に勝った気でいる末弟を真剣勝負で斬り捨ていづこかに逐電した。この事件を宣伝に利用しようと考えた(*当時は赤穂事件の直後である)藩主本多忠直(徳大寺)は、仇討本懐を遂げた暁には高禄で再雇用すると約し、遠城兄弟(堀・三條)に脱藩を命じる。数ヵ月後、伝八郎は大坂の沖仲仕万造一家(進藤)に客分として迎えられており、万造の娘のお勝(千原)の執拗な求愛を受けていた。 [more][投票]
★3涙を、獅子のたて髪に(1962/日)横浜港。ちんぴらのサブ(藤木)は兄貴分の木谷(南原)の経営する悪徳運送会社の労務管理をしていた。サブは戦災孤児であったところを木谷に拾われ、木谷の足が不自由なのもサブを庇ったためだと聞いていた。だから盲目的に服従している。そんなサブが恋に落ちる。相手は港にあるレストランのウェイトレスでユキ(加賀)。打ち解けた二人は毎日のようにじゃれあった。しかしそれも束の間。日雇い港湾労働者たちが組合結成の動きを見せはじめると木谷がサブとトミーを呼びつけた。二人は組合の首謀者を見つけ出してヤキを入れように云われた。しかしサブは勢い余って首謀者を殺してしまう・・・。 [more][投票]
★3野良猫(1958/日)暴力亭主から逃れ大阪に舞い戻った元娼婦の大原君江(乙羽)は流れ着いた先の釜ヶ崎で元の主人、つまり「お父さん」の村上兵太郎(森繁)と再会する。売春禁止法によって職を失った兵太郎は女房子供に逃げられ、隣の女子プロ練習場の騒音もやかましい自宅を「連れ合い客」に「又貸し」して喰っていたが、お人よしの性格だけは健在で、君江はそこが気に入ったのだった。落ちることまで落ちた二人は早速夫婦約束を交わすが、ちょっとした誤解から君江は飛び出してしまう。 [more][投票]
★3恋すがた狐御殿(1956/日)足利末期。宮廷笛師見習の春方(扇雀)は、愛妻まろや(ひばり)の死から立ち直れず、師匠の春雅(柳)、その娘で彼に思いを寄せるあけみ(扇)の心配を他所に生気のない日々を送っていた。春方はある日、路傍で子供たちに虐められていた子狐を助けるが、これが森の狐御殿の女主人おこん(浪花)の次女で、おこんは長女ともね(ひばり:二役)に春方へのお礼奉公を命じる。ともねの風貌はまろやに瓜二つだった。春方の前に現れたともねは「けして本当の夫婦にはならないこと」を条件に彼の家に入る。 昭和29年の火災で焼け落ちた宝塚撮影所再建第一作となる美空ひばり主演の幻想歌謡ミュージカル。 [more][投票]
★2にっぽん零年(1969/日)日活の新鋭監督:藤田繁矢(後の敏八)と河辺和雄が1968年当時の若者の主張や感覚を捉え構成したドキュメンタリー作品。完成後永らくお蔵入りだったが山形国際ドキュメンタリー映画祭’95に於ける特殊上映の好評を受け、2003年、34年の歳月を経て一般公開された。<日活/74分/白黒>[投票]
★5新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970/日)二年ぶりに外の空気を喫った”死神”こと西神勇次(渡哲也)は、元恋人笑子(梶芽衣子)の知人と称する松方直(原田芳雄)なる男に出迎えられ仕事の依頼を受ける。巨大密輸組織に強奪された三千万相当のマリファナを奪還して欲しいという。西神は調査を進めるうちに、かつての相棒で残忍な精神の持ち主サソリ(成田三樹夫)が組織に雇われていることを知り対決を予感するのであった。 後の盟友原田芳雄との初共演となる藤田敏八監督第5作。 <日活/84分/カラー/スコープ>[投票]
★3非行少年 若者の砦(1970/日)感化院上がりの修理工兼家庭教師・次郎(地井武男)と、富豪の妾(南田洋子)の子で手の付けられないワガママ少年(石橋正次)との間に不思議な信頼関係が生まれる。そんな次郎の男振りに惚れた少年の腹違いの姉(松原千恵子)は、彼と弟を兄(江原真二郎)の婚約発表パーティ(この相手が梶芽衣子)に誘う。  本名・繁矢から改名した藤田敏八の第三回監督作品。原作は立原正秋の「美しい城」。 <90分/カラー/スコープ>[投票]
★5非行少年 陽の出の叫び(1967/日)感化院上がりの少年・純(平田)は世話好きの係官(久米)の元で更正の道を歩むが、昔の仲間から当時練った「集団脱獄計画」への参画を迫られる。冷め切った純はこの誘いを突っぱねるのだが・・・。 青春映画の名手藤田敏八が繁矢の名で撮り上げたデビュー作。第8回日本映画監督協会新人賞受賞。 <日活/82分/白黒/スコープ>[投票]