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ぽんしゅうさんのあらすじ: 更新順

★3成瀬巳喜男 記憶の現場(2005/日)映画監督成瀬巳喜男の生誕百周年を記念し製作された長編ドキュメンタリー。成瀬は、1905年東京生まれ。15歳で松竹蒲田に小道具係りとして入社。17歳で助監督、24歳で監督となる。35年にPCL映画(東宝)に移籍、『妻よ薔薇のやうに』などトーキーの秀作を発表。戦後も『浮雲』、『放浪記』など数々の名作を送り出し小津、黒澤らと共に邦画界に君臨する。69年、63歳で逝去。89本の作品を世に残す。本作は、成瀬作品の常連出演者とスタッフへのインタビュー通じ名匠の映画作法と撮影現場の採録を試みる。(94分/カラー/ビデオ)[投票]
★3花咲く港(1943/日)かつて造船で栄えた瀬戸内の小さな島も、造船所の閉鎖とともに今はすっかりすたれてしまっていた。そんな小さな村の村長(坂本武)のもとに、造船所をつくり島の英雄と称えられた野長瀬技師の御曹司修三(小沢栄太郎)から島を訪問したいという電報が入った。きっと何か良いことがあるに違いないと村の唯一の工場の社長(笠智衆)、網元(東野英治郎)、野長瀬技師の恋人だった岡野(東山千栄子)らは修三を歓待するのだった。ところが、もう一人修三を名のる男があわられた。のどかな島で詐欺師が引き起こす人情喜劇。木下恵介の監督デビュー作。1943年(昭和18年)松竹大船作品。(83分/モノクロ)[投票]
★4海潮音(1980/日)海鳴りが響く北陸の冬の街。妻を亡くし高校生の娘伊代(荻野目慶子)と老いた母親(浦辺粂子)と暮らす旧家の当主理一郎(池部良)がいた。その平穏ではあるが閉ざされた旧家に、ある朝迷い込んだ記憶喪失の女(山口果林)。その存在が、徐々に理一郎と亡くなった妻の弟征夫(泉谷しげる)の心を揺さぶり始める。やがて、その揺れは多感な伊代やスナックのママさちこ(烏丸せつこ)を始め、この街に暮らす女たちの中に閉じ込められた「おんな」と共振し始めるのだった。橋浦方人監督の第3作。ATG作品。(128分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★3四万十川(1991/日)昭和30年代の中頃。高知県の四万十川の清流が篤義(山田哲平)たちの遊び場であり生活の場であった。5年生の篤義は、気が小さく泣き虫だが心の優しい子だ。父の秀男(小林薫)は、宇和島の工場に出稼ぎに行き、小さな食料品店を切り盛りする母スミ(樋口可南子)に代わって、しっかり者の中学3年生の姉朝子(高橋かおり)が篤義たち5人の弟妹の面倒を見る日々が続く。そんなある日、出稼ぎ先の父が事故に合い入院したとの連絡が入った。貧富の差がいじめを生む学校生活。近代化の波に追われ村を後にする大人たち。美しい村にも確実に訪れる時代のギャップが子供たちの目を通して描かれる。(111分/カラー/ワイド)[投票]
★2南極日誌(2005/韓国)到達不能点。海抜3700m、最低気温−80度。それは、南極大陸のどの海岸線からも最も遠いブリザードが吹き荒れる地球の極地だ。伝説の冒険家チェ・ドヒョン隊長(ソン・ガンホ)以下、隊長を敬愛する最年少のキム・ミンジェ隊員(ユ・ジテ)ら6人の韓国隊は、その一点を目指し歩みを進めていた。残された時間は60日。それを過ぎると南極は半年間夜の闇に閉ざされてしまうのだ。21日目、ボロボロに引き裂かれた旗の下、80年前に遭難した英国隊の日誌を発見。その日誌が彼らを導く先は、雪と氷に埋もれた過去、それは人間の欲望の果て・・・。33歳の新鋭監督イム・ピルソンの長編デビュー作。(115分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★4ウンタマギルー(1989/日)動物占いに捕り憑かれ客をとらなくなった娼婦の妹チルー(戸川純)と、過食症の母(平良とみ)と暮らしながら、製糖所でサトウキビにまみれて働く島尻ギルー(小林薫)。ギルーは雇い主西原親方(平良進)の養女で、豚の化身マレー(青山知可子)の淫びな肉体に目がくらみ祭りの夜に交わりを持ってしまった。怒り狂った西原親方はギルーを、森の妖怪キジムナー(宮里栄弘)が棲む運玉(ウンタマ)の森に追放してしまうのだった。本土返還問題に揺れる沖縄を舞台に、彷徨える琉球民族のアイデンティティの有りかをさぐる伝説の義賊ウンタマギルーの物語。キネマ旬報ベストテン4位。(120分/カラー/ワイド)[投票]
★3めぐりあい(1968/日)川崎駅の朝のラッシュ。電車からはき出され自動車工場へと向かう人並みの中に組立工の努(黒沢年男)の姿もあった。屈託なく威勢の良い努。それは父親が定年退職を迎え、大学進学を控えた弟をはじめ一家の家計を一人で支えなければならない不安な気持ちの裏返しでもあった。そんな努は通勤の途中で可憐な典子(酒井和歌子)を見かけひと目惚れ。彼女を強引にデートに誘うのだった。明るく爽やかな典子も、保険の外交員をしながら家計を一人で支える母(森光子)の再婚という悩みがあった。互いに不安をかかえながらも、大人の世界へと自らの力で歩み始める若いカップルの姿を爽やかに描く東宝青春映画。(92分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★3若い川の流れ(1959/日)サラリーマン2年生の曽根(石原裕次郎)は、裏のない素直な性格、精悍な体格、甘いマスクで女性社員の人気の的。ところが本人は恋愛に興味がなく、結婚は見合いでと決めている古いタイプの男だ。専務の川崎(千田是也)は、そんな彼の噂を聞きつけて一人娘のふさ子(芦川いづみ)の婿候補として、娘と妻(山根寿子)に会わせようと曽根を自宅へ使いに出した。そんな裏があるとは全然知らず出かけていく曽根。実は、専務に曽根の存在を教えたのは、密かに彼に思いを寄せる同僚のみさ子(北原三枝)だった。封建的な恋愛観に反発し、自由な結婚を求める女たちの物語。原作は石坂洋次郎。(127分/白黒/シネマスコープ)[投票]
★4七人の弔(2004/日)夏休みのある日、片田舎の駅に降り立った7組の親子は謎の指導員(ダンカン)に促され1台のバスに乗り込んだ。目指す先は山奥のキャンプ場。車中の親子たちは、みなどこかよそよそしい。その訳は、ほどなく指導員によってあかされた。ここに集まった親たちは全員、5000万円で自分の子供を売ることに同意した親たちだったのだ。そうとは知らず早速仲良くなり川遊びに興じる子供たち。そして、その2泊3日の人身売買キャンプは始まった。親と子の間に潜む捻じれた連鎖を、毒気たっぷりにあぶり出す不気味な問題作。『生きない』でロカルノ国際映画祭アキュメニカル特別賞受賞したダンカンの初監督作品。(107分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★3青春とはなんだ(1965/日)田舎町の高校にアメリカ帰りの英語教師・野々村(石原裕次郎)が赴任してきた。腕っ節が強く豪快な野々村に、生徒たちは早速ポパイというあだ名を献上、たちまち女子学生たちの人気の的に。その一方、恋愛話を交えて生きた英語を教えようとする授業に、東大進学を目指す保夫(太田博之)は反発し授業をボイコット。さらにクラスの不良グループ橘(根岸一正)、久保(吉田毅)、寺田(中村上治)、吉野(佐久間三雄)が他校と喧嘩騒ぎを起こし橘が退学処分になってしまった。しかし、その裏には教頭の勝又(須賀不二男)ら校舎新設にからむ利権グループの密かなたくらみが渦巻いていた。(101分/カラー/ワイド)[投票]
★2スパルタ教育 くたばれ親父(1970/日)プロ野球の審判員田上(石原裕次郎)は、昼は新人教育、夜はナイターで全国を飛び回る日々を過ごしていた。おかげで家庭は妻の尚子(若尾文子)にまかせきりで、5人の子供たちとはいつもすれ違いの生活を送っていた。パパにかまってもらえない子供たちの不満はつのるばかり。昔はスパルタ教育で田上を鍛え上げた元軍人のお爺ちゃん(田崎潤)も、たまに訪ねてくるのだが今は可愛い孫たちを甘やかし放題。そんな田上家に暴力事件で謹慎処分を受けたプロ野球の2軍選手・原(渡哲也)が、精神見習のために訪ねて来たのだが・・・・。原作は石原慎太郎。(87分/カラー/ワイド)[投票]
★3堂堂たる人生(1961/日)零細玩具メーカー老田玩具の商品企画部員・中部周平(石原裕次郎)と同僚の紺屋小助(長門裕之)は、資金繰りに苦しむ社長(宇野重吉)から大阪の大手メーカー興和玩具へ出向いて資金を借りてくるよう命じられた。ケチで有名な興和の竹平社長(桑山正一)から、何とか出資の約束を取り付けなければ老田玩具は倒産してしまうのだ。その大阪出張に、老田玩具に入社を希望して断られた周平らが行きつけの寿司屋の娘いさみ(芦川いずみ)が勝手についてきてしまった。源氏鶏太の同名小説を映画化したビジネスマン・コメディ。(100分/カラー/シネマスコープ) [投票]
★3ヒナゴン(2004/日)合併問題に揺れる広島県の比奈町で、かつてネス湖のネッシーと話題を二分した謎の野人ヒナゴンの目撃情報が30年ぶりに寄せられた。元暴走族のリーダーで矢沢永吉を心の師と仰ぐ若き名物町長イナゴのイッちゃんこと五十嵐一郎(伊原剛志)は、早速村おこしのために役場に類人猿課を復活させ、小学校教師の島本順平(松岡俊介)と東京帰りの石井信子(井川遥)にヒナゴンの情報収集とPR活動をさせるのだった。重松清の小説「いとしのヒナゴン」を『居酒屋ゆうれい』の渡邊孝好監督が映画化。(121分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★4いつか読書する日(2004/日)急な坂道が網の目のようにめぐる街。大場美奈子(田中裕子)は、生まれ育ったこの街が好きだった。50歳を迎えた今も、朝は牛乳配達、昼はスーパーに勤めながら一人でこの街で暮らしていた。彼女には30年以上ずっと思いを寄せてきた人がいた。高梨槐多(岸部一徳)。彼もまた、この街で平凡な暮らしを送り、今は病身の妻容子(仁科亜季子)に献身的つくす日々を過ごしていた。そんな美奈子を母親のように見守る人がいた。亡き母の親友皆川敏子(渡辺美佐子)。敏子は、美奈子の恋を一遍の小説に綴ろうとしていた。『独立少年合唱団』でベルリン映画祭新人監督賞を得た緒方明の第2作。(127分/カラー/ヴィスタサイズ)  [投票]
★3婦系図(1962/日)孤児でスリの一味だった少年は帝大教授酒井(千田是也)に拾われ、書生として育てられ今は早瀬主税(市川雷蔵)と名のる帝大生となっていた。そして、兄妹同様に育った教授の娘妙子(三条魔子)は将来は主税の妻になることを望んでいた。しかし、かねてから恋仲の柳橋の芸者お蔦(万里昌代)と離れられない主税は、教授の家を出て密かに二人で暮らし始めるのだった。そんな二人を、お蔦の姉さん芸者小芳(木暮実千代)は、芸者を妻にするのことが主税の出世の妨げなるのではないかとあんじていた。身分の違いと出生の秘密に翻弄される恋人の姿を描く泉鏡花原作「婦系図」の4度目の映画化。(99分/カラー/シネマスコープ)[投票(1)]
★5運命じゃない人(2004/日)あらすじは書けません。筋を知ったとたん面白さが半減します。断言します。何も知らずに見るのが一番。だから書きません。しいて言えば、さっき携帯で話した友人との会話には、あなたが知らな全然別の意味があり、今脇をすり抜けていった車にはあかの他人が乗っているが、その人物はあなたにとって重要な人だ、という映画です。それじゃあ、何だか分からん?!。そうですか、じゃあちょっとだけ・・・。婚約者と別れた桑田真紀(霧島れいか)と、人の良い独身サラリーマン宮田(中村靖日)がいました。そして探偵の神田(山中聡)が出てきて、二人は・・・あ〜やっぱり書けない。早く、映画を見てください。 [more][投票(11)]
★4女学生ゲリラ(1969/日)卒業を間近に控えた高校三年生の明子(芦川絵里)、絹代(花村亜流芽)、時子(万屋真理)の三人は、自分たち不良の劣等生を冷たく扱ってきた学校に復讐するため卒業式の妨害を密かに企てていた。彼女たちのたくらみを知った同級生の誠一(新田等々)と五郎(福間健二)も加わり式の前日に三年生全員の成績表と卒業証書を盗み出し、自衛隊員から色仕掛けで奪った武器を手にドン詰まりの山岳アジトに立てこもったのだった。しかし、そこには先客が居た。頭の少しおかしいはぐれ自衛官木下(谷川俊之)に発見され、5人は拘束されてしまった。足立正生監督の若松プロ作品。(73分/パート・カラー/シネマスコープ)[投票]
★4ロックよ、静かに流れよ(1988/日)母親(あべ静江)の離婚のため東京から長野の松本へ転校しなければならなくなった俊介(岡本健一)は、これから始まる田舎暮らしが不満でしかたなかった。初日から俊介は遅刻。ツッパリのミネサ(成田昭次)とトンダ(高橋和也)に喧嘩を売られるしまつだ。そんな彼らが、級友のトモ(前田耕陽)を誘ってロックバンドを結成することになった。早速、楽器を買うために4人はバイトを始めるのだが金はなかなか貯まらない。日本一の教育県・長野の落ちこぼれ高校生たちは、一か八か柄にもなくあることに挑戦し始めたのだった。ジャニーズのアイドルロックバンド「男闘呼組」主演の青春映画。(100分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★3ビリー・ホリデイ物語 奇妙な果実(1972/米)15歳の父と13歳の母の間に生まれたビリーは、6歳の時にボルチモアの売春宿で働き始めた。楽しみは仕事の合間に聴く宿屋のレコードだった。15歳の時に受けたレイプが彼女の人生を狂わせ始めた。母(バージニア・ケイパーズ)を追って向かったNYでは夜の街角に立つ生活を強いられる。それでも歌を捨てたわけではなかった。クラブの主人ジェリー(シド・メルトン)が彼女に目を止めたのだ。しかし道のりは平坦ではなかった。麻薬、差別、療養、服役。59年、44歳で世を去った天才ジャズシンガービリー・ホリデイの半生を自伝をもとに描く。シュープリームス脱退後のダイアナ・ロスが映画初主演。(144分/カラー) [投票]
★2メイム(1974/米)シカゴの9歳の少年パトリック(カーリー・ファーロング)は、父と死別しNYのメイム叔母さん(ルシル・ボール)の家に身を寄せることになった。ところが叔母さんをはじめ、家庭教師のアグネス(ジェーン・コンネル)や日本人執事のイトー(ジョージ・チャン)はかなり変わった人たちだった。常識はずれの数々の奇行に戸惑うパトリックも、徐々にその自由な生き方に共感し始めるのだった。テレビ番組「アイ・ラブ・ルーシー」や「ルーシー・ショー」で人気をはくした50年代の喜劇女優ルシル・ポール主演によるブロードウェイのヒットミュージカルの映画化で、『メイム叔母さん』(59)のリメイク作品。(132分/カラー)[投票]