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ぽんしゅうさんのあらすじ: 点数順

★3真実一路(1954/日)小学校4年生の義夫(水村国臣)は、母は義夫が幼いときに死んだと聞かされていた。実は母のむつ子(淡島千景)は、義夫を生んですぐに夫(山村聡)と娘のしず子(桂木洋子)を置いて家を出て今は若い愛人隅田(須賀不二男)と暮らしていた。ある日、順調だったはずの、しず子の縁談が突然破談してしまう。この原因もむつ子がしず子を生んだときの複雑な事情のせいであった。むつ子の弟、素香(多々良純)は、そんな姪のしず子を不憫に思い何かと相談にのるのだった。 果たして真実は人を幸福にするのか、真実を通すために嘘は必要なのか・・・。田坂具隆版(1937)に次ぐ山本有三の同名小説の映画化(140分/白黒)[投票]
★3灼熱の魂(2010/カナダ=仏)カナダで初老の女ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)が息を引きとり双子の子供姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー・プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)に遺言とともに2通の手紙が託された。1通は死んだと聞かされたいた父宛てに、もう1通は今まで存在すら知らなかった姉弟の兄宛てに、その手紙を届けろという。生前、精神が不安定な母に悩まされた弟はうんざりするが、姉ジャンヌは父と兄の手がかりを求めて母が生まれ育った中東の国へと向かう。70年代、キリスト教徒だった少女ナワルは、イスラム教徒の難民青年と恋におち子供を身ごもった。それが、ナワルの数奇でおぞましい人生の運命の入り口だった。(131分/ヴィスタサイズ)[投票]
★3木洩れ日の家で(2007/ポーランド)森の深い木立に囲まれた古びた一軒家。大きなガラス窓から陽が差し込む二階建ての屋敷に、91歳のアニェラ(ダヌタ・シャフラルスカ)は一人で暮らしていた。話し相手は愛犬だけだが寂しくはない。双眼鏡で向いの家を覗き見するのが日課だ。終末に愛人が訪ねてくる一人暮らしの若い女。村の子供たち相手に音楽教室を開いている若い夫婦。そんな住人たちの様子をながめては、若かったころの思い出にひたるのだ。ある日、屋敷を売って欲しいという男が現れたがアニェラはまったく取り合わなかった。どうやら町で暮らしている息子のヴィトゥシュ(クシシュトフ・グロビシュ)が家を処分しようと裏で糸を引いているようなのだ。(104分/白黒)[投票]
★3嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(2010/日)ある町で通り魔による殺人が続き、小学生姉弟(原舞歌石川樹)の失踪事件も発生した。そして、地元の女子高生まーちゃん(大政絢)を訪ねてみーくん(染谷将太)が、その町に戻ってきた。二人は幼なじみで、10年前にここで起きた誘拐事件の被害者だった。まーちゃんはそのショックがきっかけでいささか心が不安定、言動が突飛な壊れた女の子だ。みーくんも笑顔を失くし世間を斜めに見るひねくれ者だが、壊れたまーちゃんを一生かけて守ると決めていた。そんな二人の精神科の主治医(鈴木京香)を、殺人事件の担当刑事(田畑智子)が訪ねてきた。瀬田なつき監督のメジャーデビュー作で人気ライトノベルの映画化(110分)[投票]
★3毎日かあさん(2011/日)何かと言動が個性的な6歳のブンジ(矢部光祐)。何かと言動が大人びた4歳のフミ(小西舞優)。二人の面倒をみてもらうために故郷から呼び寄せた母(正司照枝)。これが漫画家リエコ(小泉今日子)一家のメンバーだ。子供を保育園まで送り家へ跳んで帰って、しっかり者のアシスタント愛ちゃん(田畑智子)と夜まで仕事。そしてグラス片手に子供たちに絵本を読み聞かせてリエコの一日が終わる。ママ友とのおしゃべりがたまの息抜きだ。あぁ、夫? 夫はカモシダ(永瀬正敏)という戦場カメラマンなのだが、アルコール依存症で今は父親を休業して入院中。何を隠そうこの男が一番やっかいなのだ。原作は西原理恵子の自伝的コミック(114分)[投票]
★3ソフィアの夜明け(2009/ブルガリア=スウェーデン)ブルガリアの首都ソフィア。17歳のゲオルギ(オヴァネス・ドゥロシャン)はスキンヘッドの不良グループと付き合い始めた。美大を出たゲルギオの兄イツォ(フリスト・フリストフ)は、ドラッグ中毒の治療を受けながら創作活動を続けているが先の見えない生活に苛立ち酒に溺れる毎日だ。恋人のニキ(ニコリナ・ヤンチェヴァ)にもイツォは辛くあたる。ある日、ドイツに向かう途中ソフィアに立ち寄ったトルコ人一家をゲオルギたち不良グループが襲う。偶然、通りかかったイツォは一家を救い、娘のウシュル(サーデット・ウシュル・アクソイ)に惹かれていくが、娘の両親は民族の違いを理由に二人の付き合いに反対するのだった。(89分)[投票]
★3トスカーナの贋作(2010/仏=伊=ベルギー)イギリス人の作家(ウィリアム・シメル)は、南トスカーナーで「本物と贋物」についての自著の講演を行った。会場にいた息子連れの女(ジュリエット・ビノシュ)は、作家宛てのメモを関係者に託し会場を後にした。彼女は、イタリアに来て5年になるフランス人美術商だった。後日、作家は女の骨董店を訪れる。美術館や広場をまわり芸術論を交わしていた2人は、カフェで夫婦に間違われたことをきっかけに、長年連れ添った夫婦のような会話を始める。やがて、2人は互いの非をあげつらい、妻は家族を顧みない夫をなじり、夫は自分の仕事に理解を示さない妻を責め始めるのだった。ジュリエット・ビノシュがカンヌ国際映画祭主演女優を受賞(106分)[投票]
★3モンガに散る(2010/台湾)台北の繁華街モンガ。転校先の高校でモスキート(マーク・チャオ)は、不良たちに因縁をつけられた。喧嘩が強い分けではないが果敢に反撃するモスキートをみて、街を牛耳るボス(マー・ルーロン)の息子ドラゴン(リディアン・ヴォーン)と、彼の参謀役の切れ者モンク(イーサン・ルアン)はモスキートを仲間に誘い入れた。父の威光を背に暴れまわるドラゴンたち。友情を深めながら、やがて極道社会の入り口に立った彼らは、街の利権を狙う大陸組織の首謀者(ニウ・チェンザー)が仕組んだ罠にからめとられてゆく。ホウ・シャオシェン作品に出演し、TVドラマ演出家として活躍するニウ・チェンザーの劇場映画第2作。(141分)[投票]
★3ポルノの女王 にっぽんSEX旅行(1973/日)女に相手にされない悶々気分を、爆弾づくりで紛らわす京都の青年五味川(荒木一郎)は、一念発起、女を求めてポンコツ車で東京へ行ってはみたものの相変わらず振られっぱなし。羽田の駐車場でフテ寝していると突然、車に金髪美女が乗り込んできた。このスエーデン女イングリット(クリスチーナ・リンドバーク)は、自分も知らないうちに麻薬の運び屋にされていたようなのだ。言葉が通じず、分けの判らぬまま五味川は女を乗せて京都のボロアパートへ。そして、分けが判らないのを良いことに女を押し倒してしまう。「SEX旅行」とは名ばかりの、互いに分けが判らない男と女の切ないディスコミュニケーション青春映画。(72分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★3マタドール 炎のレクイエム(1986/スペイン)闘牛士の学校に通うアンヘル(アントニオ・バンデラス)は、元有名な闘牛士で彼の教師でもあるディエゴ(ナチョ・マルティネス)の恋人エヴァ(エヴァ・コーボ)を襲い、暴行未遂事件を起こし警察に自首してきた。さらにアンヘルは闘牛士学校で起きている女子学生の連続失踪にもかかわっていることを告白し起訴されたしまう。アンヘルを担当することになった女性弁護士マリア(アサンプタ・セルナ)は、昔から闘牛士ディエゴの熱烈な信奉者だった。マリアは事件を調べながらディエゴに接近し二人は深く愛し合うようになる。そこに潜んでいたのは、人を殺すことで欲望を満たし、快楽に浸る得る者たちの禁断の愛の顛末だった。(110分)[投票]
★3グロリアの憂鬱 セックスとドラッグと殺人(1984/スペイン)掃除婦のグロリア(カルメン・マウラ)は、タクシー運転手の夫(アンヘル・デ・アンドレス・ロペス)との共稼ぎだか生活は苦しく夫婦仲も覚めかけている。麻薬の密売で小遣いを稼ぎコツコツと貯金をしている長男、一家から忘れられがちで影の薄いゲイの次男、そして我がままで口うるさい義母(チュス・ランプレアベ)との5人暮らし。うんざりした毎日が続くなか、隣に住む娼婦のクリスタル(ヴェロニカ・フォルケ)のもとを訪れた老作家ルーカスが、グロリアに自宅の掃除を依頼してきた。そして、この作家はグロリアの夫の特殊な技能を見込んで、ちょっと危ない儲け話を夫にも持ちかけてきた。(101分)[投票]
★3日本の悪霊(1970/日)群馬県のある小さな町。地元を仕切る鬼頭組は、組長の正之助(高橋辰夫)が殺人罪で服役中で新興の天地組が勢力を拡大していた。それを阻むため東京の兄弟組織から幹部の村瀬(佐藤慶)が乗り込んできた。一方、抗争の激化を懸念した県警本部も刑事の落合(佐藤慶・二役)を派遣。ところが、落合が村瀬にそっくりだったため鬼頭組は刑事の落合を組に迎え入れてしまった。それを知った村瀬は、逆に落合になりすまして警察に潜入してし、古い事件の調書を持ち出し何やら調べ始めたのだった。実は村瀬は元左翼の活動家で、山村工作員としてかつてこの町を訪れたときに、ある殺人事件にまきこまれていたのだった。(96分/白黒/スタンダード)[投票]
★3唐獅子警察(1974/日)日本海の寒村で差別されながら育った腹違いの兄弟がいた。兄(小林旭)は家族と村を捨て、ヤクザとして成り上がり関東を牛耳る大成会の幹部として片岡組をかまえていた。一方、兄をねたみながら村を抜け出せずにくすぶっていた弟の松井拓(渡瀬恒彦)は、東京で兄の羽振りの良さを目の当たりにし対抗意識から松井組の結成を目指して愚連隊を組織して暴れ始める。そんな、拓に目を付けたのは関東進出を目論む関西の巨大組織・三友会の幹部栗原(安藤昇)だった。野望に燃え暴走する弟と、組織のしがらみに縛られる兄。二人は運命の糸に手繰り寄せられるように生まれ故郷の村で対峙するのだった。(90分/カラー/シネマスコープ) [投票]
★3美しき運命の傷痕(2005/仏=伊=ベルギー=日)パリに3人の姉妹が暮らしていた。次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)は郊外の施設にいる母(キャロル・ブーケ)の見舞い続けながら孤独な日々を過ごしている。長女のソフィ(エマニュエル・ベアール)は夫(ジャック・ガンブラ)の浮気を知り嫉妬に身悶え、三女の大学生アンヌ(マリー・ジラン)は不倫相手の教授(ジャック・ペラン)から別れを告げられるが未練を断ち切ることができない。さらに、セリーヌは彼女をつけまわす男(ギヨーム・カネ)の出現に戸惑っていた。そして彼女たちには、父親が起こした忌まわしい事件の記憶があった。ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキの遺稿の映画化。(102分)[投票]
★3イタリア麦の帽子(1927/仏)結婚式当日、新郎(アルベール・プレジャン)は馬車で式場へと急いでいた。通りかかった森の中、目を離した隙に馬車馬が逃走。道端の木に引っかかっていた婦人ものの麦わら帽子を、むしゃむしゃと食べてしまった。食いちぎられた残骸を手に、何でこんなところに帽子が?、と不思議がる新郎。すると、草の茂みから軍服姿の男と妙齢な御婦人がひょこり現れた。帽子はこの御婦人のもので、二人は不倫カップル。帽子が無いと夫に怪しまれ家に帰れないと訴える婦人。この不倫カップル、式場まで押しかけてきて、新郎に同じイタリア麦の帽子を探して来るまで帰らないと言い出した。ルネ・クレールのコメディ。(79分/白黒/スタンダード/サイレント)[投票]
★3君と歩こう(2009/日)とある田舎の高校。何となく行き詰った感が漂う34歳の女先生(目黒真希)は、勢いで教え子のさえない男子生徒ノリオ(森岡龍)を誘って駆け落ちを計画。先生の強引さにノリオも誘われるままについて行き、ふたりは東京のアパートで暮らし始める。お金はたんまりあるから心配せず、弁護士めざして猛勉強しなさいとノリオに命じる先生だが、実は生活は苦しくノリオに隠れてカラオケ店でアルバイト。しかし、気の抜けた仕事ぶりで、店長や同僚のアルバイト女子高生メグミ(吉谷彩子)のひんしゅくをかってばかり。ノリオは、そんな先生の苦労に気づき、自分も工場で働き始めるのだが・・・。(90分/ヴィスタサイズ)[投票]
★3闇に浮かぶ白い肌(1972/日)父親の莫大な遺産で暮らす一彦(高橋弘信)は響子(白川和子)と結婚し、盲目の妹綾子(山科ゆり)と3人で城のような屋敷で暮らしはじめた。ところが新婚まもない響子が突然失踪。そして半年後、途方に暮れる一彦の前に、医者(益富信孝)に付き添われた響子が戻ってきた。響子は記憶を喪失し娼婦として街をさまよっていたという。戻った響子は淫蕩な女に変わっていた。綾子の目が見えないことをよいことに、平気で綾子の前で一彦と交わり、さらに一彦に妹の綾子を抱かせ、自分は街へ出かけ客をとりはじめた。屋敷は怪しく淫靡な空気に支配されていくのだった。ミステリー仕立ての日活ロマンポルノ。(68分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★3恋の狩人 ラブ・ハンター(1972/日)次つぎに男をとりかえ淫蕩な生活をおくる資産家の娘今日子(原英美)は、従兄の英之(三田村玄)とも付かず離れずの関係を続けていた。今日子は、実業家との結婚を控えていたが、それもまた男あさりをカムフラージュするためのものだった。そんな、今日子が大学生の和男(大泉隆二)に目を付けた。なかなか体の関係を許してくれない恋人の久子(田中真理)に悶々としていた和雄は、なんなく誘いに乗ってしまう。そして、訪れてた屋敷で今日子の母親(南寿美子)から決して深入りはしないようにと忠告された。実は、この母のかつての秘め事が、娘の乱れた性癖の原因なのだった。日活ロマンポルノ(72分/カラー/シネマスコープ) [more][投票]
★3現代娼婦考 制服の下のうずき(1974/日)幼い真理は孤児院から叔母が暮らす屋敷に引き取られた。同じ年頃の従姉の洋子は真理を娼婦の子と呼びさげすみいじめた。真理の母は裕福な家に育ちながら、やくざな男と駆け落ちし娼婦に身を落としたのだった。成長した真理(潤ますみ)と洋子(安田のぞみ)は、東京のアパートで同居しながら大学に通っていた。相変わらず洋子は真理を下女のように使い、婚約者がいながら男友達と乱れた付き合いを続けていた。そんな二人の間には、祖父の愛人(星まり子)と若い叔父(藤田漸)の確執と死について秘密があった。そして屈辱に耐え続ける真理のなかで、いつしか娼婦の血と洋子への殺意が芽生え始めていた。(68分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★3引き裂かれた女(2007/仏=独)妻がおり名声もある中年の作家シャルル(フランソワ・ベルレアン)は、テレビ局で出合ったお天気キャスター、ガブリエル(リュディヴィーヌ・サニエ)に目をとめた。生来の好色家であるシャルルは、彼女を性倒錯の世界に導き、ガブリエルは彼のとりことなっていく。一方、資産家の放蕩息子ポール(ブノワ・マジメル)もまたガブリエルに一目惚れし猛然とアタックしてくるのだった。ガブリエルは一向に意に介さないが、その執拗さはいささか病的なほどである。やがて、彼女をおいて海外へ行ってしまった独善的なシャルルと、気分屋で精神的に不安定なポールの間で、ガブリエルは身も心もすり減らしていくのだった。(115分/ヴィスタサイズ)[投票]