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ぽんしゅうさんのあらすじ: 点数順

★3泪橋(1983/日)かつて鈴ヶ森の刑場に送られる罪人と、その家族が最期の別れをしたという泪橋。百科事典のセールスマン白井(渡瀬恒彦)は、その橋のたもとにある和装店の窓辺に美しい女の姿を見つけた。その部屋は10年前、機動隊に追われた学生の白井を店主の加吉(瀬川新蔵)と趣味仲間の一兵(殿山泰司)がかくまってくれた部屋であった。懐かしさと女への興味から店を訪ねた白井に、加吉と一兵は、その千鶴(佳村萠)という女も事情など聞かずにかくまってやっているのだといった。やがて、千鶴のホステス時代の事件と悲しく忌まわしい過去が明らかになる。原作は村松友視で、脚本も唐十郎と共同執筆。(117分/カラー/ワイド)[投票]
★3ジョセフ・ロージー/四つの名を持つ男(1996/日)レッドパージにより変名での活動を余儀なくされた映画監督ジョセフ・ロージーの生涯を追ったドキュメンタリー。監督は『リング』の中田秀夫。1909年、米国に生まれたジョセフ・ロージーは劇評家、舞台演出家を経て48年の監督作『緑色の髪の少年』で注目を集めるが、52年に赤狩りのブラックリストに名前が挙がる。イタリアで『拳銃を売る男』を撮影中のロージーは帰国を断念し、そのままイギリスへと亡命。本名では仕事が来なくなった彼はアンドレア・フォルツァーノヴィクター・ハンブリージョセフ・ウォルトンの名で創作活動を続けるが二度と母国の土を踏むことなくその生涯を閉じた。(83分/カラー/ワイド)[投票]
★3東京ゴミ女(2000/日)古びた喫茶店の無愛想なウェイトレスみゆき(中村麻美)。同僚の京子(柴咲コウ)は、毎晩のように男をとりかえて遊ぶ軽い女の子。二人の退屈な日々が過ぎてゆく。しかし、みゆきにはワクワクする秘密の時間があた。それは、同じマンションに住むミュージシャンのヨシノリ(鈴木一真)が出したゴミを部屋に持ち帰り中身を一つ一つ点検する瞬間だ。男のゴミに埋め尽くされた部屋で、みゆきの片思いは成就し至福の時を過ごすことが出来た。そんなある日、ゴミの中にヨシノリの別れた恋人サヤカ(小田山サユリ)からの手紙を見つけた。デジタルビデオをによるドラマ企画「ラヴシネマ」第一弾。廣木隆一監督。(88分/カラー)[投票]
★3東京の宿(1935/日)喜八(坂本武)は、善公(突貫小僧)と正公(末松孝行)の二人の息子を連れて、はるばる東京まで職探しにやって来たが思うように仕事は見つからない。食事代を節約し、なんとかその夜泊まった木賃宿で喜八は美しい未亡人・おたか(岡田嘉子)を見かけた。彼女もまた幼い娘・君子(小嶋和子)を連れて職を探しているのだった。翌日も仕事が見つからず、おまけに荷物までなくしてしまった喜八は、とうとう宿賃もなくなり野宿するはめに。しかし、無情にもその夜は雨。軒下で途方にくれる喜八に声をかけてきたのは、昔馴染みで今は食堂を営んでいるおつね(飯田蝶子)だった。(80分/モノクロ/サウンド版)[投票]
★3落第はしたけれど(1930/日)卒業試験なんか何とかさなるさと暢気にかまえていた大学生(斎藤達雄)は、仲間たちとの間抜けなカンニング作戦にあえなく失敗。落第が決まってしまう。下宿の小母さんにお祝いされ学生服を背広に着替え喜々として就職活動に出かける友人たちを横目にひとり部屋でへこんでいた。かねてから思いを寄せていた喫茶店の娘(田中絹代)からも卒業祝いにネクタイをプレゼントされるのだが、なかなか自分が落第してしまったことを言い出せない。小津安二郎監督の無声映画時代のコメディー。(65分/モノクロ)[投票]
★3鏡獅子(1935/日)国際文化振興会が、日本の国宝的舞踊を海外に紹介するために製作した記録映画。踊り手は、当時51歳で踊りの天才と謳われた六代目尾上菊五郎。演目は娘の優雅さと獅子の勇壮さの双方が要求され難物とされる鏡獅子。監督には、日本の伝統芸能にも造詣の深い小津安二郎が起用され、小津にとっての唯一のドキュメンタリー作品となった。(モノクロ/25分)[投票]
★3桃尻娘 ラブアタック(1979/日)高校生のレナ(竹田かほり)は、同級生の裕子(亜湖)から妊娠したことを打ち明けられクラスでカンパを募ってみたが全然お金が集まらない。レナは文化祭の出し物の打合せで意気投合した涼子(栗田洋子)の父親がピンクキャバレーのオーナーだと知って、二人でお店で働かせてもらい手術の費用を稼ごうと決心。いざ店に出てみるのだが、客達の過激な要求にレナと裕子はタジタジ。しかしそんな二人も、ホステスのドヌーブさん(原悦子)の手ほどきでメキメキとテクニックが上達。あっという間に過激サービスOKの人気ホステスになっちゃいました。橋本治原作の日活ロマンポルノ人気シリーズ第2作。(91分/カラー/ワイド)[投票]
★3女囚さそり 701号怨み節(1973/日)そぼ降る雨の教会。結婚式の賑わいの中に身を隠していた逃亡中の松島ナミ(梶芽衣子)を、児玉警部(細川俊之)は逮捕するが移送中に逃げられてしまう。傷を負った手錠姿のナミを元過激派活動家で今はストリップ劇場の照明係をしている工藤(田村正和)は、反権力の同志意識からかくまった。工藤にはかつて取調べに屈して同志達を警察にうった過去があったのだ。しかし、工藤に想いをよせるストリッパーのみどり(渡辺やよい)は、ナミへの嫉妬から二人の存在を警察に密告し工藤は児玉警部に逮捕されてしまう。なんと児玉は公安時代に工藤に拷問まがいの取調べをした張本人であった。シリーズ第4作。(89分/カラー/ワイド)[投票]
★3風の中の牝鶏(1948/日)今にも壊れそうな長屋が建ち並ぶ終戦直後の東京下町。その長屋に住む一家の二階に時子(田中絹代)は間借りをして幼い息子と二人で戦地から復員してくるはずの夫の帰りを待っていた。生活は苦しく親友の秋子(村田知英子)を通じて着物を売っては生活費の足しにする日々が続く。その日も着物を処分し帰宅した時子は、息子の異変に気付き病院に駆け込んだ。急性大腸カタルと診断された息子は入院し生死の境をさまよい、時子には入院費という大きな負担がのしかかった。どうすることも出来ず思い悩んだ末、時子は自分の身を売ってその費用を賄うのだった。数日後、夫・修一(佐野周二)が疲れ果てた姿で戻ってきた。(84分/モノクロ)[投票]
★3大安に仏滅!?(1997/日)やっとの思いで一戸建マイホームを手に入れた西岡(橋爪功)は上機嫌だ。それもそのはず、娘(酒井美紀)は結婚が決まり、一人暮らしをしていた父(松村達雄)も呼び寄せて心配事が一気に解決したのだから言うことなし、のはずだった。ところがこの家に次々と欠陥が見つかりはじめた。工務店のオヤジ(左とん平)は、のらりくらりと言い訳ばかり。どうやら手抜き工事の欠陥住宅をつかまされたらしい。そして、娘は婚約者と大喧嘩、息子(金子賢)はお笑い芸人になりたいと家を飛び出し、父親もボケ始めた。頭をかかえる西岡は、妻(吉行和子)の勧めで「欠陥住宅相談会」に参加してみた。(107分/カラー/ビスタ)[投票]
★3坊っちゃん(1977/日)東京の物理学校を卒業し四国・松山中学に数学教師として赴任した「坊っちゃん」こと近藤大助(中村雅俊)の青春を描く夏目漱石作品の映画化。坊っちゃんは赴任そうそう仲間の教師たちにあだ名をつけ始める。狡猾そうな校長(大滝秀治)は狸、キザな教頭(米倉斉加年)は赤シャツ、教頭にゴマばかり摺っている吉川(湯原昌幸)は野ダイコ。体育教師の堀田(地井武男)は山嵐だ。マドンナ役に松坂慶子起用し、松竹喜劇映画の伝統を引き継ぐ前田陽一が監督と脚本を担当。過去に『坊っちゃん』は東宝で2回(41年、53年)、松竹で2回(58年、66年)映画化されており本作が5回目。(92分/カラー/ワイド)[投票]
★3教祖誕生(1993/日)旅先で新興宗教団体の布教活動に偶然遭遇した和夫(萩原聖人)は、その管主・司馬大介(ビートたけし)のインチキぶりに興味をもち一行の仲間に加わることにした。教団の内部では信仰心が厚く教祖(下條正巳)を崇拝し布教活動に熱心な駒村(玉置浩二)たちと、インチキ承知で金儲けに励む司馬や呉(岸部一徳)たちの派閥が共存していた。そんな中、突然教祖が家族に連れ去られ教団から消えてしまった。ビートたけしの原作を得て『その男、凶暴につき』以来、4作の北野武作品で助監督を務めた天間敏宏が初監督。(95分/カラー/ビスタ)[投票]
★3宇能鴻一郎の濡れて立つ(1976/日)泰子(東てる美)と井造(久保剛)は新婚カップル。二人の夢は誰にも生活を邪魔されないマイホームを持つことだ。東大出のエリート井造はどこか幼稚で子供っぽく、SEXも泰子を求めるだけ求めて一人であっと言うまにイってしまうマイペースタイプ。しかも、夢想家でマイホームのことも非現実的な事ばかり考えていっこうにアパート暮らしから抜け出せそうにない。そんな時、泰子の祖父が亡くなって土地が手に入ることになった。「これで立つ!家が建つ!」と泰子は積極的で大胆な行動に出るのだった。芥川賞作家宇能鴻一郎原作で全19話作られた日活ロマンポルノ『宇能鴻一郎の・・・』シリーズ第1作。(75分/カラー/ワイド)[投票]
★3女教師 私生活(1973/日)姉御肌で人気の高校教師なおみ(市川亜矢子)。しかし、彼女には一人暮らしの孤独に耐えられず教え子の啓二(風間杜夫)と同棲しているという秘密があった。若い啓二をペットのように愛撫し、肉体をむさぼるように求め孤独を癒すなおみ。そんな、なおみに啓二は嫌悪をいだきながらも愛欲生活から抜け出せない。啓二に想いをよせる同級生和子(梢ひとみ)は自らの処女をささげて啓二を救おうとする。なおみは啓二へのあてつけか、はたまた孤独を癒す本能からか同僚教師(島村謙次)や啓二の兄(鶴岡修)とも関係を持ち始める。一般公募の阿部真理脚本を奇才田中登が監督。日活ロマンポルノ(73分/カラー/ワイド)[投票]
★3阿修羅のごとく(2003/日)昭和54年、東京。竹沢家の三女・滝子(深津絵理)の電話で、長女の綱子(大竹しのぶ)と四女・咲子(深田恭子)が次女で主婦の巻子(黒木瞳)の家へ集められ四姉妹がそろった。滝子の話によると父・恒太郎(仲代達也)に愛人と子供がいるという。長年連れ添った母ふじ(八千草薫)があまりに可哀相だと、四人は母に知られずに何とか父を改心させようとするのが・・・。誰の心にも潜む愛情と嫉妬を時にコミカルに時に辛らつに描いて、79年に向田邦子脚本・和田勉演出で話題となったテレビドラマを、『それから』でコンビを組んだ筒井ともみの脚本で森田芳光監督が映画化。(135分/カラー/ビスタ)[投票]
★3愛と誠(1974/日)信州のスキー場。転落事故に襲われた愛を身を呈して地元の少年が救ってくれた。8年の歳月が流れ青葉台高校のマドンナとして全校憧れの的となっていた理事長の娘・愛(早乙女愛)の前に、かつての白馬の騎士・誠(西城秀樹)は不良グループのリーダとなって現れた。彼女のせいで誠が生死の間をさまよい一家も離散してしまったことを知った愛は、償いのため理事長の援助のもと誠を青葉台高校へ転校さた。しかし、恥をもしのぶ愛の懸命な思いをよそに誠の暴力はますますエスカレートし始める。梶原一騎原作、ながやす巧画の人気劇画の映画化。監督は松竹70年代アイドル映画の雄山根成之。(89分/カラー/ワイド) [投票]
★3同棲時代―今日子と次郎―(1973/日)広告代理店に勤める今日子(由美かおる)とデザイン学校の同期生でイラストレーターの次郎(仲雅美)は偶然雑踏の中で再会し、そして二人で暮らし始めた。まるで時代の気分に後押しされるように・・・今日子、21歳。次郎、22歳。二人は互いの間に確かに愛のようなものが存在すると感じあっていた。しかし、その愛が幼く危うい幼子のような愛だったことにやがて気付きはじめる。上村一夫原作の人気劇画の映画化。主演は元祖桃尻由美かおる。監督はこれが単独デビューとなる松竹70年代アイドル映画の雄山根成之。(87分/カラー/ワイド)[投票]
★3唐獅子株式会社(1983/日)刑期を終えたダーク荒巻(横山やすし)が須磨組に戻ってみると、そこは「唐獅子通信社」と名前を変えていた。今は専務と呼ばれる兄貴分の哲(伊藤四郎)に聞くと、新しいもの好きの親分(丹波哲郎)の発案で、芸大出のインテリヤクザ原田(桑名正博)を使って業界向けの出版を始めたとのこと。さらに芸能界進出を目論む親分は、荒巻と原田に自分が入れ込むパブの演歌歌手ひとみ(甲斐智枝美)を新人発掘コンテストで優勝させるように厳命する。小林信彦の小説を笠原和夫が構成、脚本は内藤誠桂千穂が担当。人気漫才師横山やすし主演で曾根中生監督が映画化。(102分/カラー/ワイド)[投票]
★3青春PARTII(1979/日)長崎県佐世保。兄(森本レオ)から体育大学への進学を反対された陸上競技のスプリンター勇(南条弘二)は自力で進学費用を稼ごうと造船所でアルバイトを始めるが、ライブハウスで知り合った明子(服部まこ)を妊娠させてしまい貯めた金を使い果たしてしまう。目標を失い自暴自棄になりかけた勇は銭湯で偶然見かけた競輪学校生徒募集のポスターに興味を持ち、ギャンブルで身を持ち崩し数学教師をやめた恩師の植原(舟木一夫)のもとへ相談にいくのだった。日活ロマンポルノの職人小原宏裕監督の数少ない一般映画。舟木一夫が9年ぶりに映画出演し話題にもなった。ATG公開作品。(109分/カラー/ビスタサイズ)[投票]
★3木村家の人びと(1988/日)木村肇(鹿賀丈史)、妻典子(桃井かおり)、娘照美(岩崎ひろみ)、息子太郎(伊藤充則)。お金に異常なまでの執着をもち小銭を稼ぎまくる木村家の朝は早い。典子の悶え声モーニングコールに始まり、近所の老人達を使っての新聞配達、朝食の出前弁当作りと配達、四人はあわただしくも手際よくこの日課をこなしてゆく。そしてOLやサラリーマンを乗せて肇の白タクマイカー通勤が始まり、会社でも同僚相手に小銭稼ぎのアルバイトはまだまだ続く。この異常な生活を見かねた典子の兄の雨宮夫婦(柄本明木内みどり)は、甥の太郎だけでもまともになって欲しいいと考えある提案を木村家した。(113分/カラー/ワイド)[投票]