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ぽんしゅうさんのあらすじ: 点数順

★2私はゾンビと歩いた!(1943/米)傷心の看護師ベッツィー(フランシス・ディー)は、自らの心を癒すためにもカナダを離れカリブ海の島へ向かう。砂糖園の経営者ポール(トム・コンウェイ)の妻ジェシカ(クリスティン・ゴードン)を看護する職を得たのだ。しかし、そこは南海の楽園などではなく生と死の境界の地だった。病床の夫人に意識はなく、夢遊病者(ゾンビ)のように屋敷を彷徨い歩いていた。病の原因は夫ポールの異父弟ウェズリー(ジェームズ・エリソン)との確執にあるようだ。ベッツィは、島のブードゥ教の司祭が呪術で心神喪失の女性を治したと聞き、医師や家族からも見放されたジェシカを救いたい一心で彼女を連れて秘境の寺院へ向かう。(白黒/スタンダード/68分)[投票]
★2太郎は水になりたかった(2019/日)中学生の太郎とヤスシは親友だが、互いに片思いの女の子のことで対立。その夜、二人は“彼女”を巡って脳内バトルを繰り広げる。『音楽』の制作により8年間中断ののち完成した岩井澤健治監督の第四作。原作も同じ大橋裕之。(OV/カラー/5分)[投票]
★2タイトル、拒絶(2019/日)デリヘル嬢になりそこねたカノウ(伊藤沙莉)は、女をモノとしかみない店長(般若)のもとで、下っ端スタッフとして先輩(田中俊介/池田大)たちと癖のある女たちの世話に奔走していた。プライドが高く文句の多いアツコ(佐津川愛美)はトラブルメーカー。どんなときも空疎に笑っている売れっ子マヒル(恒松祐里)。若い女たちの騒動を醒めた目でやり過ごすベテランのシホ(片岡礼子)。「こんなとこで働いてる以上、社会不適合者ですよ」 そんな“自虐”と“諦め”が雑居ビルの事務所に渦巻き溜まっていくのだった。劇団「□字ック(ろじっく)」の風俗嬢の群像劇を作者の山田佳奈が自ら映画化した初長編監督作。(98分)[投票]
★2人数の町(2019/日)借金を抱えて行き詰った蒼山(中村倫也)は、黄色いツナギの男に拉致され奇妙なコミュニティー(町)に送られた。住人は社会生活で問題を抱えたり失敗した者ばかり。全員デュード(あいつ)と呼ばれ部屋番号が唯一のアイデンティティ。それ以外に不自由はなく結婚は禁止だがフリーセックスが推奨され競争や格差のない平穏な町だ。ただ食糧を得るためには、ネットへのやらせ投稿、特定政党への投票、街頭での抗議活動への参加が必要だった。先輩住人のスレンダー美女(立花恵理)の手ほどきを受け、そんな生活へ順応した蒼山のまえに、自ら進んで実生活を捨てたという紅子(石橋静河)が現われる。CMプランナー荒木伸二の監督デビュー作。(111分)[投票]
★2典座 -TENZO-(2019/日)禅寺で「食」を司る役僧のことを「典座(てんぞ)」という。永平寺での修業を終えて10年。僧侶の智賢(ちけん)は実家の山梨で寺を継ぎ父母と妻、そして食物アレルギーに苦しむ3歳の息子と暮していた。曹洞宗青年会副会長でもある智賢は「今」の仏教のありかたを探りつつ精進料理教室やヨガ座禅、いのちの電話相談を企画して意欲的に活動していた。一方、修業時代の兄弟子、隆行(りゅうぎょう)は“あの津波”で寺も檀家も、そして家族も失い福島の仮設住宅でひとり瓦礫撤去の作業員として働きながら、本堂の再建をあきらめきれず鬱々とした日々を送っていた。そんなおり智賢は曹洞宗の指導的尼僧、青山俊董に自らの進むべき道を問いに行く。 (62分) [more][投票]
★2アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲(2019/フィンランド=独)あれ(『アイアン・スカイ』(2013))から30年。地球を捨てた人類の生き残りたちは、月の裏側にあるかつての月面ナチの基地跡で暮らしていた。エネルギーは枯渇し人々の生活は困窮。一方、教祖のドナルド(トム・グリーン)率いるジョブズ教団だけが富を得て貧富の格差は拡大していた。そこにロシア人青年サーシャ(ウラジミル・ブラコフ)ら地球難民の一団が漂着。かつての闘士レナーテ(ユリア・ディーツェ)の娘で、基地のメンテナンスをになう女性機関士のオビ(ララ・ロッシ)は、地球の地下に別世界が存在することを知る。オビは新たなエネルギー源を求めて、マッチョ兵士マルコム(キット・デイル)らを連れて地球へと向かう。(93分)[投票]
★2新聞記者(2019/日)政権を維持するために情報を操作し秘密裏にメディアに流すこと。それが、外務省から内閣情報調査室へ出向している杉原(松坂桃李)に与えられた国家公務員としての仕事だった。葛藤を覚えながらも上司の多田(田中哲司)に命じられるままに強引な情報を“作る”ことに専念していた。そんなおり、杉原が尊敬する外務省時代の上司・神崎(高橋和也)が自ら命を絶ってしまった。同じころ東都新聞の社会部記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、何者かによって送られてきた「医療系大学院大学」新設に関する極秘文書の裏をとるよう、上司の陣野(北村有起哉)に指示される。東京新聞の望月衣塑子記者の著書に着想を得た政治サスペンス。(113分)[投票]
★2誰もがそれを知っている(2018/スペイン=仏=伊)南米で暮らしているラウラ(ペネロペ・クルス)が娘のイレーネ(カルラ・カンプラ)を連れて、妹の結婚式のためにスペインの故郷に帰って来た。ラウラは老父母や姉妹、幼なじみで大規模なワイン農家を営むパコ(ハビエル・バルデム)との再会に上機嫌。かつて父の下で働いていたパコが、ラウラと恋仲だったことは町では有名な話だった。盛大な結婚パーティーが開かれた夜、娘のイレーネが忽然と姿を消し身代金を要求するメールが届いた。祝福の場が一転し、半狂乱のラウラ。そんななか夫のアレハンドロ(リカルド・ダリン)も駆けつけるが、裕福な資産家のはずだった彼は借金を抱えていて身代金を用意できる状況ではなかった。(133分)[投票]
★2ゴメスの名はゴメス 流砂(1967/日)石油会社の技師・坂本(仲代達矢)は中東からの帰り、学生時代の友人・香取(平幹二朗)に会うために香港に立ち寄った。ところが、空港で再会した香取は、そのまま姿を消してしまった。行方を探す坂本の前に現れた香取の愛人・梨花(栗原小巻)、新聞記者の森垣(芥川比呂志)、刑事の魯(中谷一郎)は口々に早く日本へ帰れと忠告する。香取が馴染みだったというダンサー・ヴェラを追う坂本は、殺人事件に遭遇。殺された男は「ゴメスの名は・・・」の言葉を残し果てた。さらに謎の日本人女(岸田今日子)が、坂本に近づいてくるのだった。TVドラマ化された結城昌治のスパイ小説を再編集した劇場用映画。(96分/カラー/スタンダード)[投票]
★2神聖なる一族24人の娘たち(2012/露)ロシアの西部、ヴォルガ川流域のマリ・エル共和国。独自の言語・宗教と世界観を持ち、その地に暮らすマリ人に伝わる説話をもとに創作された物語。24人の女たちの「性」と「生」と「死」をめぐるエピソードが、美しい四季の移ろいと共に綴られる。森の精霊に夫を奪われかける女。若い男の亡霊たちの前で裸で踊る娘たち。別れた青年によってゾンビを送りつけられる都会で暮らす娘。死の世界へ向かう夫を、墓場から自宅の葬送パーティーに招く妻と娘。それは、リアルな問題でありながら、夢の中の出来事のようでもある。民俗学者であり、作家のデニス・オソーキンの原作・脚本をロシア気鋭の監督アレクセイ・フェドルチェンコが映画化。(106分)[投票]
★2スターシップ9(2016/スペイン=コロンビア)地球の汚染から逃れ宇宙船「スターシップ9」は遠い惑星を目指していた。乗員は生れて以来この宇宙船で暮らしている20歳のエレナ(クララ・ラゴ)だた一人。両親は3年前に酸素を節約するため泣く泣く宇宙船を去っていたのだ。ある日、酸素供給装置の不具合を修理するため母船からエンジニアの青年アレックス(アレックス・ゴンザレス)がやってきた。エレナにとって両親以外に初めて接する生身の人間であり男だった。エレナは、このまま人間らしい生活を知らずに年をとってしまう不安を嘆きアレックスにキスを求めて迫るのだった。人類の未来を賭けた重大な使命のなか恋に落ちた二人には、思いもかけない“新たな未来”が待っていた。(95分)[投票]
★2スティルライフオブメモリーズ(2018/日)スティル・ライフとは“静物”の意味。若手の写真家、春馬(安藤政信)の写真展を訪れた地方の写真美術館の学芸員の怜(永夏子)は、彼の“静物”写真に魅入られてしまう。後日、春馬に怜から撮影の依頼が入る。条件は何も訊ねないこと、ネガは怜が買い取ること、そして被写体は彼女自身の性器。当初は戸惑った春馬だが、やがて撮影に没頭しはじめ、その被写体に本気で取り組む決心をし、妊娠中の恋人、夏生(松田リマ)にいきさつを告白するのだった。四方田犬彦の評論「映像要理」で紹介されたフランスの画家・写真家アンリ・マッケローニの「女性器写真集」に着想を得た矢崎仁司のアート風ムービー。(107分)[投票]
★2菊とギロチン(2018/日)関東大震災直後の大正末期。世の中は重く不穏な空気に包まれていた。平等な社会を目指して権力者と富裕層を攻撃する結社「ギロチン社」の活動家・中濱鐵(東出昌大)と古田大次郎(寛一郎)は、憲兵によって惨殺されたアナーキスト大杉栄の仇をとるために甘粕正彦の命を狙って上京した。そこで二人は、岩木(渋川清彦)が率いる女相撲一座の興行に出会う。夫の暴力から逃れ、ひたすら強くなりたいと稽古に励む新人の花菊(木竜麻生)や、元遊女で朝鮮人の十勝川(韓英恵)ら女力士のひた向きな姿に接し、中濱と古田は心に通じるものを感じるのだった。瀬々敬久監督が長年暖めた構想を自主制作で実現させた長編群像劇。(189分)[投票]
★2海を駆ける(2018/日=仏=インドネシア)かつて大津波に襲われたインドネシアのアチェ。復興支援の仕事をする貴子(鶴田真由)は、現地人の父を持つ息子タカシ(太賀)と暮していた。そんな貴子が、息子の大学の友人クリス(アディパティ・ドルケン)とジャーナリスト志望のイルマ(セカール・サリ)のインタビューを受けていたときに、海岸で記憶喪失の日本人らしい謎の男(ディーン・フジオカ)が見つかったとの一報が入り、身元が分かるまで預かることになった。ちょうど同じころ日本から来た姪のサチコ(阿部純子)も家に身をよせる。そして現地語で海を意味するラウと名付けられた、その寡黙な男の周りで次々と不思議な現象が起こり始めるのだった。(107分)[投票]
★2レオパルドマン 豹男(1943/米)ニューメキシコの国境の町。ナイトクラブでは、なんとか名を上げて世に出たい歌手たちが競い合っていた。そんななかのひとり、キーキー(マーゴ)を売り出すために宣伝マンのジェリー(デニス・オキーフ)が準備した黒豹が逃げ出してしまった。警察による懸命の捜査もかなわず、ついに少女が豹の餌食となってしまう。さらに、第二、第三の犠牲者が・・・・。襲われるのは何故か女性ばかり。それは、あたかも連続殺人事件の様相を呈しはじめるのだった。ジャック・ターナー監督のスリラーサスペンス。(モノクロ/スタンダード/66分)[投票]
★2鉄と鉛 STEEL & LEAD(1997/日)元刑事の探偵(渡瀬恒彦)が探し当てた男が、依頼人の女(白島靖代)によって射殺されてしまった。殺されたのは暴力団組長(平泉成)の息子だった。怒り狂った組長は、22時間の猶予をあたえた後にお前を殺すと探偵に宣言する。残された時間を、一度は断った女子高校生(酒井彩名)の疾走した兄・洋一(宮崎光倫)さがしに使うことにし、探偵は情報屋(佐藤蛾次郎)から聞き出した洋一の仲間・金光(岸本祐二)のアジトへ向かう。そんな探偵の最後の仕事に、見張り役のヤクザ矢能(成瀬正孝)も付き合ううちに、いつしか男同士の友情が芽生え始めるのだった。劇画作家きうちかずひろが脚本も担当した監督第2作。(97分)[投票]
★2嘘を愛する女(2018/日)ビジネス誌のウーマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた川原由加利(長澤まさみ)。仕事が最優先で、家事は同棲相手の小出桔平(高橋一生)にすっかりまかせ充実した毎日を送っていた。そんなある日、桔平がくも膜下出血で倒れ意識不明の状態に。所持していた運転免許証や医師免許証が、すべて偽造されたものだと判明した。本当の名前も身分も一切分からない。ずっと騙されてきたことを知った由香利は愕然とする。5年間暮らしてきたこの男は、いったい何者なのだろうか・・・。途方に暮れた由香利は探偵の海原(吉田鋼太郎)に相談を持ちかけるのだった。“TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015”のグランプリ作品の映画化。(117分)[投票]
★2クレージーの無責任清水港(1966/日)東海道の清水港。義理人情にこだわらないお調子者の渡世人・三五郎(植木等)は、無銭飲食で牢獄に入れられてしまう。そこには清水一家の大瀬半五郎(土屋嘉男)の喧嘩の身代わりで牢入りしていた森の石松(谷啓)が牢名主として君臨していた。ところが、三五郎は持ち前の調子の良さで古株の囚人や看守までも手なずけて、石松に代わって牢名主として君臨し贅沢三昧。そんな暮らしも釈放されてしまえば水の泡。腹をすかして、また小料理屋でタダ食い目的で吹いたホラ話が原因で、半五郎の喧嘩相手の鷹岡の勘助(松本染升)一家に目を付けれてしまい次郎長(ハナ肇)一家の世話になることに・・・。クレージーの時代劇シリーズ第3作。(94分)[投票]
★2禁忌(2014/日)女子高の数学教師サラ(杉野希妃)は恋人(山本剛史)がいながら、彼女を慕う生徒の苗(藤村聖子)と関係を持っていた。ある日、幼いころに離別した大学教授の父親、小波(佐野史郎)が暴行事件に巻き込まれ入院したとの知らせを受け、唯一の身内としてサラは、しぶしぶ父の世話をすることになった。そして、父の身の回りの品をとりに行った屋敷の地下室で、サラは手足拘束されて監禁されている少年の望人(太賀)を見つけるのだった。同じころ、警察は小波が小児性愛者であることを突き止め、児童買春の嫌疑で捜査に乗り出していた。女優・監督としても活躍する杉野希妃プロデュースによる和島香太郎監督の初長編作。(73分)[投票]
★2ジムノペディに乱れる(2016/日)国際映画祭で評判をとった監督の古谷(板尾創路)だが、今は低予算の仕事でしのぐのがやっと。久しぶりの新作の現場で、ラブシーンを嫌がる主演女優の安里(岡村いずみ)と衝突。女優が降りて制作が中止になってしまった。成すすべもなく気力の失せた古谷は、昔から関係が続く人妻のスタッフとホテルで一夜を過ごす。翌朝、偶然出会った映画学校の教え子の結花(芦那すみれ)に誘われるまま関係を持ってしまった。それが、次々と女たちの間を渡り歩く古谷の一週間の始まりだった。癒されね孤独を引きずり彷徨う古谷が行き着いた先は・・・。日活ロマンポルノ45周年記念、行定勲監督のロマンポルノ・リブートプロジェクト第一弾(83分)[投票]