東京でキャリアウーマンとして働く咲子（松嶋菜々子）の元に故郷徳島に住む母・龍子（宮本信子）が倒れたとの一報が入る。だが、帰郷した咲子は病院内で気丈に振舞う母にあきれた。龍子はからっとした江戸っ子気質で周囲の人望を集めていたが、逆にそんな母に一抹の寂しさも感じていたからだった。特に幼い頃に死んだと聞かされている父の事は何一つ教えてはくれなかった・・・そして龍子の病名が明らかになった「末期ガン」、余命幾ばくも無い母。母娘だから語られなかった過去が紐解かれていく。<東宝/120分/ビスタサイズ>