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inaさんのお気に入りあらすじ(1/2)

ミュンヘン(2005/米)★4 1972年、ミュンヘン五輪に参加していた11人のイスラエル選手がパレスチナゲリラに殺害される事件が発生した。イスラエルはこれに対する報復を決め、その作戦遂行役として、情報機関モサドの工作員・アヴナー(エリック・バナ)に白羽の矢を立てた。身重の妻を残しヨーロッパへ飛んだ彼は、爆薬や書類偽造などのプロたち(ダニエル・クレイグサイアラン・ハインズマチュー・カソヴィッツハンス・ツィシュラー)を率いるリーダーとなる。彼らの任務は、殺害事件の計画・実行に関わったパレスチナ人をくまなく暗殺すること。そして、血にまみれた復讐がここに始まった。[164分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu)[投票(14)]
東京物語(1953/日)★5 周吉(笠智衆)ととみ(東山千栄子)の老夫婦は、末娘京子(香川京子)と尾道で暮らしている。夏、夫婦は、東京で暮らす子供達に会いに行く。下町の町医者の長男幸一(山村聡)の妻(三宅邦子)と腕白盛りの息子二人が待つ病院蒹家に、夫婦は、迎えの幸一と長女志げ(杉村春子)と共に到着。遅れて、八年前に戦死した次男の嫁で未だ独りの紀子(原節子)も到着。そして、夫婦は各々の家に泊まり、多忙な実子に代わる紀子の案内で東京見物を楽しみ、幸一と志げの計らいで熱海にまで足を伸ばす。やがて尾道に帰る日が来て、途中、とみに旅の疲れが出た為、計らずも大阪に住む三男敬三(大坂志郎)の顔も見ることができた、が…― 後に製作される『東京暮色』かこの『東京物語』かでタイトルを迷ったそうだ。 (muffler&silencer[消音装置])[投票(2)]
キル・ビル Vol.2(2004/米)★3 日本でオーレン石井を倒したブライド(サーマン)はテキサスの荒野へと辿り着く。次なる標的は日本刀の名手でビルの実弟バド(マドセン)だったが、彼女の襲来を予見していたバドの計略に嵌まり、生きたまま地中深く埋められてしまうのだった。地面のなかで彼女が思うのは、かつてビルに連れて行かれた中国での修行の日々だった…果たして彼女は真の敵ビルまでたどり着くことが出来るのか? (甘崎庵)[投票(2)]
猟奇的な彼女(2001/韓国)★4 兵役を終えて街に帰ってきた大学生・キョヌ(チャ・テヒョン)。さっそく好みの女の子を狙ってナンパ開始。と思ったら、夜の電車の中で正にタイプの女の子(チョン・ジヒョン)を発見。ところが相当酔っているらしいこの子、「年寄りに席を譲れ」と若い男を一喝したと思ったら、突然ぶっ倒れてしまって大騒ぎ。なぜかキョヌが介抱することになり、休ませようとホテルに連れていったら警察に踏み込まれた上、翌日には彼女本人から「ゆうべ何をしたのよ!説明しな」と直々に呼び出しを食らう始末。いくらタイプでもこんな乱暴な子は勘弁だよ。と思ってたのに、まさか成りゆきで付き合うことになるなんて…。[122分/カラー/アメリカンヴィスタ] [more] (Yasu)[投票(5)]
話の話(1979/露)★4 住んでいた人が引っ越していき廃屋となった家の前で、狼の子は回想する。親子が平和に暮らしていた時代。子どもたちが縄飛びで遊んでいたあの昔。男女が街燈の下でダンスを踊ったあの頃。そして男たちが戦争に駆り出されていったあの時…。どことなくノスタルジックな、また淡々とした画面の中で、狼の子の想い出と現在が交錯する。[27分/カラー/スタンダード] (Yasu)[投票(5)]
冬の光(1963/スウェーデン)★4 鐘の音もかじかんで聞こえる北欧の冬。日曜の午後。小さな漁村の片田舎の教会で、トーマスは、数日前に引いた風邪を押して、礼拝を行っている。参加者は数えるほどだし、賛美歌も全然揃わない。だが、そのうちの一人、オールドミスの小学校教師マッタの神父に注がれる眼差しだけが少し違う。そして一人咳き込みながらも、なかば機械的に淡々と聖体拝受を行うトーマス。やがて聖餐式は終わり、やれやれと倒れそうになりながら部屋に戻った彼に、漁師である夫ヨーナスを連れて妻カーリンが相談に訪ねてくる。ヨーナスは、中国が原爆開発を行っているのではという最近の報道で、漠然とした絶望感と虚無感にとらわれ、生きる意志を失いつつあるというのだった。 [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(4)]
降霊(1999/日)★3  効果音技師の克彦(役所広司)と霊能力を持つ純子(風吹ジュン)の夫婦。時折霊を観る事が出来る純子は大学院生の早坂の紹介で降霊術を時々行ったりしていた。そんなある日、少女を誘拐したまま逃走中に事故を起こして犯人が意識不明になるという事件が起こる。警察は行方不明のままの少女の居場所を探ろうと純子に協力を求めてくるのだった。降霊術そのものは失敗するのだが… (甘崎庵)[投票(1)]
イルマーレ(2000/韓国)★4 1999年冬。傷心のウンジュ(チョン・ジヒョン)は、飼い犬と共に住み慣れた海辺の家「イルマーレ」を後にした。郵便受けに「自分宛の郵便が届いたら、新しい住所に転送してください」とメッセージを残して。その家に、若い青年ソンヒョン(イ・ジョンジェ)がやってきて住み始めた。彼はメッセージを見て驚いた。その家に一番最初に自分が住み始めたし、「イルマーレ」という名は自分がついさっき名づけたし、何よりも今1997年であったからだ。最初はいたずらかと思ったが、イルマーレのポストは不思議な力で2年の時間を超えてつながっていた。二人はポストをはさんで、2年の時を隔てて文通をはじめた。 (プロキオン14)[投票(5)]
ラストタンゴ・イン・パリ(1972/伊=仏)★5 晩秋のパリ。人生の絶望観に苛まれた男がいた。自由奔放で虚心のない純粋な女がいた。薄明るいアパルトマンの一室で、二人は出逢う。(ベルトルッチの芸術実験室!)ふとした、いたずら電話をきっかけに、男は若い女を犯してしまう。事後、孤独の海に沈んだかのように、動かぬ二人。お互いの名前も知らせずに、別れる二人。ここから愛の迷宮のドラマが始まる。アパルトマンを出る男。空を見上げる男。枯葉が降る。エッフェル塔がそこには無いパリ。『暗殺の森』に続き、監督ベルトルッチ+撮影ストラーロの名を世界に轟かせた衝撃の性の問題作。怪物的傑作。ベルトルッチの即興演出が楽しめ、暗い内容なので映像苦行のような様相も呈するが、『ラストタンゴ』の悦楽を待て。これを観ずして映画史は語れぬ。だからの206分版がおすすめ! (いくけん)[投票(6)]
桂子ですけど(1995/日)★5 この映画は一時間一分一秒で終わる。 あと一週間で22歳の誕生日を迎えるわたし、東京で一人暮らしをしている鈴木桂子。職業、ウェイトレス。彼女が、その大切な日々を一日、一時間、一分一秒を記録する。大切に記録していく。彼女の映画であると同時に、園子温が彼女へ捧げた「女の子映画」。日記映画の金字塔。 (ALPACA)[投票(3)]
秋のソナタ(1978/スウェーデン)★4 まるで紅葉のような書斎にて。「生きることを日日に学ぼう。だが自分が何者か分からぬ点が問題だ。ありのままの自分が愛されると嬉しい。でも、その希望は虚しい」―本棚から、妻エヴァが書いた一冊の本を取り出し、自分が大好きな一節を観客に披露する、牧師である夫ヴィクトル。彼は続ける「私が心から愛していると一度は教えてやりたい。だがその心を伝える言葉が見つからない」。するとエヴァが部屋に入ってくる。世界的に有名なピアニストである実母シャロッテ宛に、今しがた書いた手紙を携えて。その手紙は、母の愛人の死のお悔やみ、そして久しぶりの再会を促すものだった。そう、この母と娘は、もうかれこれ七年近くも会っていなかった― [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(2)]
ボーイズ・ドント・クライ(1999/米)★0 1993年、ネブラスカ州リンカーン。ブランドン(ヒラリー・スワンク)は生まれつき性同一性障害のある女性。彼はいままでの生活を捨て新たな街で「男」として暮らすことを決意し故郷を出る。ふと立ち寄った街で刑務所帰りの男たちと意気投合し男たちの仲間のラナ(クロエ・セビニー)に一目ぼれをしたブランドンはこの街に留まる事にする。幸せに過ごす日々だったが、ある日仲間たちに「本当の自分」がバレてしまい、やがて悲劇へと発展してしまう・・・。 アメリカで実際に起こった事件を元に作られた作品。ヒラリー・スワンクは第72回アカデミー主演女優賞を受賞。 (WaitDestiny)[投票(2)]
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001/日)★5 春我部の田圃に囲まれた田園地帯に、突如頭上に東京タワーを戴くテーマパーク「20世紀博」が出現した! でもこのテーマパーク、アトラクションに夢中になっているのは大人ばかり。しんちゃんの父ヒロシは「ウルトラヒロシSUN」に変身して怪獣をやっつけ、主演ドラマを作ってもらって得意満面。母ミサエは「魔女っ子ミサリン」を演じて悦に入っている。 春我部の街はいつしか町中にヴィンテージカーが走り回り、大人達は自分が子供時代に過ごした日々を懐かしみ始める。すると、お茶の間を流れるテレビ番組も昔のモノを再放送し始め、テーマパークの非日常アトラクションが日常へと侵略を開始。 ハーメルンの笛吹男の笛の音に誘われるように「20世紀博」へと引き込まれる大人達。子供達は放置され、「20世紀博」を拒否するしんちゃんたちへ、「子供狩り」の手が伸びてくる・・・ (ボイス母)[投票(6)]
ポルターガイスト(1982/米)★3 フリーリング家の主人スティーブ(クレング・T・ネルソン)はやり手の住宅セールスマン。抜群の営業成績により、社長から新興住宅地の一等地をプレゼントされる。スティーブの末娘キャロル・アン(ヘザー・オルーク)は、サンドストーム状態のTV画面をジッと見つめていた。次の夜、同じようにTV画面を見つめていると、フリーリング家の建物は大地震の如く揺れだす。翌朝、TVニュースを確認するものの地震の報道は無い。それ以来、この一家に不思議な現象が多発しだす。スティーブン・スピルバーグは、『E.T.』のロケと同じ住宅地を選んで、本作では製作を担当して同時進行させた。 解説はスピルバーグにご用心→ [more] (アルシュ)[投票(11)]
西部戦線異状なし(1930/米)★4 第一次世界大戦末期のドイツ。男子学生を指導する教師は「今こそ我々は全力を持って戦わなければならない。」と語り始めた。生徒達は耳を傾け、教師は次第に声を高らかに挙げる。「若い諸君よ、名誉の戦場が待っている。」すると生徒達は教師の言葉魔術に嵌り「将軍になってやろうぜ!」と言葉を発する。だが「歩く」「並ぶ」「伏せる」、そんな軍人基礎すら出来ない彼ら・・・。なんとか訓練を終え彼らは戦場の地へ向かう。鉄条網を張る彼らの頭上に信号弾が光った。銃声が鳴り響き爆撃を受け友達が倒れる。泣き叫ぶ彼らに上官は「友達ではない、死体だ」。彼らが受けた最初の悲劇。彼らの苦悩する生死を賭けた戦いは無情にもここから始まる。 (かっきー)[投票(2)]
シャッフル(1981/日)★4 大友克洋の原作を忠実に映画化。なのかもしれないけど。これカッコいい!主人公が目覚めるアパート。その短いカット。カット。映像のハードボイルド。そして映画のほとんどが原作どおり走りつづける。この部分がモノクロ。そして、回想シーンがカラーとなって、彼のモロモロの事情が解説されるのだけど。それはよし。ただただ、ひたすら走るモノクロ。この漫画を映画にしようという、昔の石井聰亙は、すごい。登場人物をひたすら走らせる。これだけで映画になるんですよ。石井さん! (ALPACA)[投票(1)]
ミザリー(1990/米)★5 ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)はその名の通りの人気作家。彼の大河恋愛小説「ミザリー」シリーズは女性ファンの絶大な人気を誇っていたが、本人はその大衆迎合性にウンザリしていた。そんなある日、コロラドの山小屋で執筆を終え、車で下山しようとした彼は、吹雪に巻かれて崖からぶち落ちる。「ミザリー」最新作の原稿もろともに・・・。怪我で身動きの取れない彼を助け出したのは自称「アナタの一番のファン♪」アニー(キャシー・ベイツ)だった。元看護婦の彼女は、嬉々としてポールを自宅で看病する。娘のように純情に、母のように献身的に。しかし彼女はまだ知まだらなかった。彼女が愛してやまない「ミザリー」の最新作の結末を。そして彼も知らなかった。アニーの「アナタの一番のファンよ♪」のレベルを・・・! [more] (はしぼそがらす)[投票(6)]
ソドムの市(1975/仏=伊)★4 忠告:興味本位で手に取った貴方。遺言状を読む、心の準備はできていますか? ―鬼才パゾリーニが、マルキ・ド・サドの禁断の書『ソドムの百二十日』を、第二次世界大戦末期の北イタリアを舞台にして描き切った遺作。ファシスト・権力者である公爵・司教・大統領・判事の4人が、村から「完璧」(ちょっとスキッ歯だけでも失格!)な少年少女を16人に厳選する「地獄の入口」からスタート。その選ばれし者達と、3人の語り婆と1人のピアニスト、男前の親衛兵若干名を引き連れ、郊外の屋敷にしけこみ…なっ、なんなんだ、この『ヘアスプレー』ばりのゴキブリドレスを着たオバハンは?ピアノの調べにのって語りだしたぞ!結婚?検便?ウゲッ…とうとう始まってしまった…以下、変態地獄、糞尿地獄、血の地獄と四部構成からなる、ダンテも慄く阿鼻叫喚地獄絵図。 [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(13)]
沈黙(1963/スウェーデン)★5 チチチチチ…暗闇にストップウオッチの音。明けて、もう若くはない姉妹と、妹の幼子が汽車の客室にいる。姉は随分具合が悪そうで、面倒を見る間、子どもは客室を追い出される。外を覗き込む子ども。動いているのか、停めてあるのか分からないが、何台もの戦車が車窓を流れていく。やがて一見平和そうな喧騒の町に到着。三人は、姉を休ませるため、この言葉も通じない町に宿を取ったのだ。妹と子どもは裸で寝ている。一枚扉隔てた隣の部屋で、幾分良くなった姉は、咳き込みながら煙草を吹かし、ウィスキーを呷り、翻訳の仕事を始める。瓶が空になった。仏語も英語も独語も通じなかったが、給仕に代わりの酒を運ばせた。「手」がこの国では「カジ」と言うのだと教えてくれた給仕が去る。ベッドに横になる。左のカジは乳房へ、右のカジは… [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(7)]
エキゾチカ(1994/カナダ)★5 税金検査官のフランシス(ドン・マッケラー)は南国風エキゾチックな内装に凝ったナイトクラブ「エキゾチカ」の常連客。お目当ては店で人気者のスクールガール・ストリッパーのクリスティーナ(ミア・カーシュナー)。毎日のように通ってはクリスティーナを指名し続けている彼に、店のDJとオーナーが絡んできて、ある日フランシスが店の禁を破ると……。といういたってシンプルなストーリー。ところが観ているとシンプルには思えない。過去・現在が交錯して描かれ、うっかりしていると何が何だかわからないというパズルのような作品。過去がだんだん暴かれていき最後に「謎」が解ける。作品がストリップしてます(笑)。さぁ、このパズルあなた解けます? [more] (Amandla!)[投票(2)]