コメンテータ
ランキング
HELP

くたーさんのお気に入りあらすじ

クラッシュ(2005/米=独)★4 現代では、誰もが孤独と恐怖を抱えて生きている。その一方で、われわれは誰かと触れ合って、分かりあっていきたいと願っている──。クリスマス前のロサンゼルスで、人種も階層も立場もみな違う人々が、お互いに衝突(クラッシュ)し、それぞれの人生を交錯させていく。彼らが内に持つ差別と偏見、人間の弱さをさらけ出しながら…。ハイウェイで発生した1件の衝突事故から始まる、36時間のあいだに物語られる一編の群像劇。[112分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu)[投票(7)]
キング・コング(1933/米)★5 映画プロデューサーのデナムは伝説の生物・コングを撮影するため南海の孤島スカルアイランドに向かうが、ヒロイン役のアン(フェイ・レイ)が島の先住民に誘拐されコングの花嫁にされてしまう。彼女と恋仲になっていた船員ドリスコルは島の奥地へと向かうが、そこは恐竜と怪物コングが生息する前史の世界だった。ドリスコルはなんとかアンを取り戻し、追ってきたコングはデナムのガス弾で仕留められニューヨークで見世物にされる。だがカメラのフラッシュに興奮したコングは鎖を引きちぎり、摩天楼で大暴れを始めてしまう。 [more] (荒馬大介)[投票(6)]
ハウルの動く城(2004/日)★4 戦争の足音が忍び寄る荒れ地の裾野に広がる街。父の遺した帽子屋を切り盛りする18歳のソフィー(倍賞千恵子)は、荒地の魔女(美輪明宏)に呪いの魔法をかけられ90歳の老婆の姿に変えられてしまう。そんな彼女の前に現れたのは4本足の「動く城」だった。そこに住む魔法使いのハウル(木村拓哉)は、その悪名の高さとは裏腹に優しくそして気の弱い美青年。ソフィーはそんな彼と弟子のマルクル、火の悪魔カルシファーたちと共に奇妙な共同生活を始める。宮崎駿・スタジオジブリ新作/ベネチア映画祭でオゼッラ(技術貢献)賞受賞/119分 [more] は原作を読み解いての映画における不明点の解析。 [more] (アルシュ)[投票(12)]
証人の椅子(1965/日)★4 S28年11月徳島市で起きた「徳島ラジオ商殺し事件」に取材した開高健『片隅の迷路』を独立プロの山本薩夫が映画化。 徳島市警が遺族らの証言に基づく外部犯捜索に行き詰まったのを受け徳島地検は内部犯説に切り替え捜査を再開、住み込みの少年二人を拘引し重要証言を得て被害者の内妻・富士茂子(奈良岡朋子)を殺人の容疑で逮捕した。検察の執拗な取調べの結果茂子は自白をするが公判では一転、無罪を主張し続けた。しかし裁判所の下した判決は有罪・懲役13年というものであった。これに義憤を感じた茂子の親類浜田流二(福田豊土)は独自の捜査を開始する。 <山本プロ=大映/103分/白黒/スコープ> [more] (町田)[投票(2)]
カリガリ博士(1919/独)★5 ふたりの男が並んで腰をかけている。そこに一人の女がフラフラ歩いてくる。美しいがかなり病んでる。視線も定まっていないし動きも異様。どう見てもアヤシイ。そんな彼女を指し示し、男の一人が話しだす。「実はオレ、彼女の婚約者なんだけどね…。」そして、彼らが体験したオソロシイ話が、何もかもが奇妙に歪む不思議な町の映像とともに再現されていく…。サイレントの古典にしてホラーの原型でもあるという狂気の殺人鬼モノ。夜祭り、見せ物小屋、香具師、眠り男、予言、連続殺人、影、おびえる女、拘束衣、精神病院、心の闇、催眠術、古い文献…。本来はもっと短い作品だったが、検閲を恐れた制作者が上記のシーンとエピローグを付け加えさせたとのこと。ドイツ表現主義について→ [more] (tredair)[投票(16)]
鏡の中にある如く(1961/スウェーデン)★3 北欧の孤島、白夜の季節。おぼろげに光る海から、はしゃぎ声と共に四人の姿が見える。小説家のデヴィッドと、娘カーリンとその弟ミーヌス、そしてカーリンの夫マルティンだ。やがて姉弟はミルクを取りに出掛け、その間、海辺に残って魚網の用意をする男二人。やがてマルティンは、書いたが結局間に合わなかった手紙の内容をデヴィッドに告げる。「友達の精神科医によれば、カーリンが小康状態を長く保つ保証はないんだ…。」その頃、仲良くじゃれあいながら歩く姉弟。カーリン「カッコウの声が聞こえるわ」ミヌース「聞こえないよ」カーリン「ショック療法のせいかしら?…」 [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(3)]
冬の光(1963/スウェーデン)★4 鐘の音もかじかんで聞こえる北欧の冬。日曜の午後。小さな漁村の片田舎の教会で、トーマスは、数日前に引いた風邪を押して、礼拝を行っている。参加者は数えるほどだし、賛美歌も全然揃わない。だが、そのうちの一人、オールドミスの小学校教師マッタの神父に注がれる眼差しだけが少し違う。そして一人咳き込みながらも、なかば機械的に淡々と聖体拝受を行うトーマス。やがて聖餐式は終わり、やれやれと倒れそうになりながら部屋に戻った彼に、漁師である夫ヨーナスを連れて妻カーリンが相談に訪ねてくる。ヨーナスは、中国が原爆開発を行っているのではという最近の報道で、漠然とした絶望感と虚無感にとらわれ、生きる意志を失いつつあるというのだった。 [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(4)]
叫びとささやき(1972/スウェーデン)★5 忠告:この壮絶な命の「悲鳴と跪拝」に耐え得る精神力はおありですか? ―キン、キン、チン、キン…機械的な不協和音…スクリーンを支配するくすんだ朱色…やがてカメラは、すでに死神に憑かれたような、中年女性アグネスのやつれた蒼白の顔を映し出す。朝だ。彼女は目を覚ますと、かすれ濁った呼吸と共に涙を流し水を飲む。そして、おもむろに日記を開き、ペンを走らせる。「姉と妹が、わたしを見舞いに屋敷を訪ねてくれた…」と― [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(11)]