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[あらすじ] 白痴(1946/仏)

病気の療養を終え帰国した、純粋無垢な性格の持ち主ムイシュキン公爵(ジェラール・フィリップ)は、そこで出会った美しい娘ナスターシャに心惹かれる。しかしナスターシャは地元大地主トーツキイの愛人で、なにやらいわくありげな匂いが。転がるように堕ちて行くナスターシャを何とか助けたいと思うムイシュキンだが…。ドストエフスキーの同名小説をロシア出身の監督が映画化。『星のない国』に続くジェラール・フィリップ主演2作目。
秦野さくら

当初、主役級のスタッフはマドレーヌ・ロバンソン、ジャン=ルイ・バロー、ピエール・ブラッスールの名が挙がっていたが、予算の都合上不可能に。代わってエドウィッジと新人だったジェラールが決まった。この映画の撮影時、ジェラールは昼はイムシュキン公爵、夜は舞台『カリギュラ』の悪魔役と、善と悪のニ役を同時に演じながら精神の平衡を保っていたという。「白痴」は、役者を志した当初からいつかはやってみたいとのちの回想録で話している。そして、この映画は、彼に生涯役者で有りつづけたいと決意させるものとなった。

(評価:★4)

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