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malさんのお気に入りあらすじ

叫びとささやき(1972/スウェーデン)★5 忠告:この壮絶な命の「悲鳴と跪拝」に耐え得る精神力はおありですか? ―キン、キン、チン、キン…機械的な不協和音…スクリーンを支配するくすんだ朱色…やがてカメラは、すでに死神に憑かれたような、中年女性アグネスのやつれた蒼白の顔を映し出す。朝だ。彼女は目を覚ますと、かすれ濁った呼吸と共に涙を流し水を飲む。そして、おもむろに日記を開き、ペンを走らせる。「姉と妹が、わたしを見舞いに屋敷を訪ねてくれた…」と― [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(11)]
陽炎座(1981/日)★4 大正時代の東京。病院へ見舞いに行く途中だという品子と石段で出会った劇作家の松崎は、その後も何度か偶然としてはできすぎの出会いを重ね恋におちる。 やがて、その品子は自分のパトロンである玉脇の後妻だと知り、また、やはり石段で遭遇したイネが、すでにその時は死んでいたはずの玉脇の先妻であることも知る。 品子の恋文に導かれて金沢へ向かった松崎は、和田というアナーキストに出会い、人形を通して裏返しの世界を教えられる…。 じゅうぶんエンターテイメントだと思っていた『ツィゴイネルワイゼン』を難解だ芸術だと評された清順が(やや立腹し)「本当に難解で芸術的な作品を撮ってやる!」と挑んだという説もある139分。 (tredair)[投票(2)]
デス・マシーン(1995/英)★4 近未来、兵器開発企業チャンク社では、新任の女性社長ケイル(エリ・プージェ)が社長就任早々、社会から非難を浴びている研究事業の問題に取りかかるが、彼女は社の重役達がその研究主任であるダンテ(ブラッド・ダーリフ)を恐れていることに気付く・・・。『エイリアン2』などにも参加していたイギリスのSFXアーティスト、スティーブン・ノリントン初監督作。ちなみに、登場人物のネーミングは必笑もの。 [more] (HW)[投票(3)]
十二人の怒れる男(1957/米)★4 以下の解説に挙げるものは、あらすじではありません。(TMさんの簡潔かつ印象的なあらすじで「十二分に」尽きているかと思います。)以下は十二人の「怒れる男」の簡潔な人物紹介で、一度本作をご覧になった方を想定して書いています。未見の方は、十二人の個性を発見しながら観ていくのも楽しみの一つだと思いますのでご覧にならないほうがよいかと思います。必要最小限の情報を除いて、なるべく主観的な判断を挟まないように書いています。(とはいえ、決めつけと偏見が介在してしまうのは避けられませんが…)事実関係の誤認がありましたら、お知らせいただけると幸いです。 [more] (グラント・リー・バッファロー)[投票(18)]
シルビーの帰郷(1987/カナダ)★4 「祖父は平原に生まれた。世界中がそんな平原だと思っていた。だが、ある日山の存在を知り、山の虜になった。そんな祖父は、山に囲まれた湖の上を走る汽車に乗ったまま沈んでしまった」―その湖近くの、とある北米の田舎町の実家へ、父を知らない赤毛のルーシーとルシールの姉妹は母に連れられ向かう。母は二人の子を祖母に残し、空色の車に乗ったまま、祖父の眠る湖に沈んでしまう。やがて、時は経ち、祖母も亡くなり、今は大叔母二人に育てられている姉妹。どこか町にも家にも学校にも馴染めず、二人だけの世界を築いているようだ。そこへ、放浪癖のある叔母シルビーが何十年ぶりかに帰郷した。この女性、そこそこ美人なんだけど、ちょっと全身にまとうオーラが…なんだかちょっとヘン? [more] (muffler&silencer[消音装置])[投票(3)]
裸の大将(1958/日)★5 ボ、ボクは山下清(小林桂樹)っていうんだな。ボクは頭が悪いんだけどそれは何でかって言うと生まれる時に頭が悪かったからなんだな。学校でからかわれるので小学校も5年で辞めたんだな。それで何だかボクみたいな人がたくさんいる「学園」てところに入ったんだけど春になるとつい飛び出していってしまうんだな。そ、それでいろんな場所を放浪して回っておっ母さん(三益愛子)も死んだって嘘ついてまでゴハンを恵んでもらうんだな。でもボクの言うことはちょうど今戦争中の日本では結構浮くらしいんだな。な、何でなんだろうな。[92分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu)[投票(10)]
欲望のあいまいな対象(1977/仏=スペイン)★4 「コンチータという名の女」に夢中になり、さんざんふりまわされる老紳士、ワチウ。金品をプレゼントしたり家族に援助したり家を買い与えたりととにかく尽くし、国境をも越えて彼女を追いかける。けれども、マチウの懸命の努力にも関わらず、「コンチータという名の女」は彼をさんざん挑発しつつも最終的には彼を徹底的に拒絶し続ける…。ブニュエル曰わく「欲望のあいまいな対象とは女性でも性でも精神でもなく、彼の欲求不満である。それが彼の欲望をより刺激するのだ。」この映画は(ブニュエルによると徹底的に計算しつくしたらしい)配役の妙味に最大のおもしろさがあるので、よーく注意して見てください。104分。 (tredair)[投票(6)]
アンダルシアの犬(1928/仏)★5 くわえ煙草のひとりの男(ルイス・ブニュエル)が剃刀を研ぐ場面からはじまる、悪夢のようなイメージ連鎖の数々。シュールで不可思議な世界を堪能する魅惑の17分、モノクロ。ブニュエルとダリが一緒にクリスマスを過ごしていた時に、ダリが「昨夜、掌をうようよしている蟻の夢を見たんだ。」と語り、ブニュエルが「何だって? 私は誰かの眼球を切った夢を見たんだ。」と応えたことから企画が始まったとのこと。何の討論もなく仲良く6日間で書きあげたというシナリオは「頭に浮かぶ第一番目のイメージを拾いあげ、反対に、文明や教育から連想されるものすべてを機械的に排除しつつ完成されたもの。」であるらしい。 (tredair)[投票(9)]
シュート!(1994/日)★2 おっす。オレの名前は田仲俊彦(ナカイ君)。掛高1年生。俺は久保さん(キムタク)に憧れてここのサッカー部に入ったんだ。けど、久保さんが病気で休んでるのをいい事に、神谷(草薙君)っていうヤナヤローが先輩面してボールすら触らせないんだ。ひどいよな?そうしたら不良娘の遠藤(水野美紀)が勝手に挑戦状を叩きつけて試合する事になっちゃって…。大量にリードされて正直あきらめかけたその時、中学の戦友、健二(故・森くん)と和広(シンゴママ)が「サッカーがしたいんですぅ…」(←違うマンガ)ばりに強引にフィールドイン。俺は信じてたぜ!さあ!勝負だ神谷!(まだまだ続く) (注:吾郎ちゃん、存在薄です。かなり後半、馬堀くん役でファールして怪我、退場。) (ピロちゃんきゅ〜)[投票(11)]
硝子の塔(1993/米)★2 はいはい、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!さぁさぁ、ここに用意したのは天下御免のシャロンストーン!ストーンといやぁ、誰もが知ってるスペシャリストの女優さんだぁ!え、知らない?ばか言っちゃいけねえよ。あれだよ?マイケルダグラスを虜にした女だよ?あいたたた、スタローンの間違いよ。ってなわけで、さぁ!さぁ!さぁ!今日の出し物は掘り出しモンだ。ストーンの私生活が色んな角度で覗けるってんだからお宝モンだぁね。天下の女優さんがオフロ場であんなこんなどころか、男の部屋でおぅおうおぅ、言っちゃぁいけねえ。そこが商売ってもんよ。さぁ、1週間覗きぱなしで350円。どうでいどうでい! (ピロちゃんきゅ〜)[投票(14)]