[あらすじ] 快盗ブラック★タイガー(2000/タイ)
太平洋戦争後しばらく、雨が降りしきる中、一人の女性があずまや(この辺ではサーラーと呼ばれるらしい)へ向かっていた。彼女の名はラムプイ(ステラ・マールギー)。鞄を降ろし、ハンカチを取り出したところ、一枚の写真が滑り落ちた。写真の主は幼なじみのダム(チャッチャイ・ガムーサン)。 そのころダムは盗賊「ブラック・タイガー」として仲間のマヘスワン(スパコン・ギッスワーン)とともに裏切り者のアジトを襲っていた。襲撃後、約束の場所へと急いだダムだったが、しかしラムプイはもうそこにはいなかった…。 114分。
タイ映画として初めてカンヌ映画祭に出品された作品(「ある視点」部門)。ウォン・カーウァイはこの映画を「トムヤム(クーン)・ウェスタン!」と評した。恋人たちの甘いロマンスがココナッツミルク、残虐なアクションシーンが辛いスープ、鮮やかな色彩が香菜というところだろう(海老は主人公のダムかな)。
極彩色の画面は監督によると「クールでヨーロッパっぽい匂いのする」今の流行に挑戦したものらしい。黄色い太陽などの書き割りはタイの伝統演劇「リケイ」のスタイルを取り入れたものだそうだ。(パンフレットより)
何でも昔のタイでは本作品のようなごった煮映画が沢山作られていたそうだ。もし、それらが今後日本に上陸するならば(しないだろうけど)、マカロニ(スパゲッティ)ウェスタンに次ぐ、西部劇の新たなジャンルになる、かもしれない。
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