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ALPACAさんのあらすじ: 更新順

★4JAZZ SEEN カメラが聴いたジャズ(2001/独)50年代にパシフィックやコンテンポラリーからリリースされたジャズLPのジャケット写真を手がけブルーノートと一線を画する西海岸ジャズのイメージ作りに多大な貢献を事で知られるフォトグラファー、ウイリアム・クラストンの伝記映画。彼自身が語る過去。チェット・ベイカー、アート・ファーマーの思い出。「彼が私の人生を変えた」と語るスウィンギンロンドンのアイコン、デヴィッド・ベイリーからジョン・フランケンハイマー、デニス・ホッパー。元スーパーモデルにして愛妻ペギー・モフィット。。そうそう、ヘルムート・ニュートンとの写真を被写体をめぐる会話などなど。貴重な映像と言葉。そして何といっても彼の写真だ。 [投票]
★5クルシメさん(1997/日)愛する人ができると、相手を傷つけたくなる心の病を持つ女ユキ(新井亜樹 )と、身体にある秘密を隠し持つ少女カズエ(唯野未歩子)。二人が出会い、ほのかな愛情が芽生えたことから起こる悲劇…。というか、喜劇というか。何でも有り。劇団大人計画で、あまりに壮絶な個性を発揮して、今は演劇活動を休止されている井口昇監督が、新井亜樹の魅力を余すことなく映像化!ひろしま映像展’98グランプリ&演技賞。らしいです。ウッソオ。。 [投票]
★5アゲイン AGAIN(1984/日)日本で唯一真のハードボイルドを書ける作家矢作俊彦が、187作の日活映画を集め、そこから、100作27時間のダイジェストを作り、9時間、7時間と、身を削ぐようにして選び抜かれた37本。そこから脚本を作り、「エースのジョー」宍戸錠が案内役となって、かつての対戦相手を追い求めるという斬新な日活アクション映画版「ザッツ・エンターティメント」。その矢作俊彦の思いの熱さに痺れ。日活映画の水準の高さに慄く。今の日本映画に到底見つけることが出来ないモノでぎゅうぎゅうに詰まっている映画だ。[投票(1)]
★4オーバー・ザ・ムーン(1999/米)1969年、人類が初めて月に降りたころ。ウッドストックが開かれたころ。パールダイアン・レインは、家族で避暑地を訪れた。ブラウスを売る男と恋に落ちるパール。夫の母、子供たち、そして夫との関係は。彼女は何を選ぶことになるのか。テレビ画面に映る月を歩く人が美しくも儚い。[投票]
★5トラック29(1989/英)優れたい医師でよき夫は、実は鉄道オタクで、マゾの嗜好がある。またよき妻のリンダは過去にレイプされて妊娠したことがある。ある日、その子供のいない夫婦のもとへ、「息子だ」と名乗る男が現れて。。ニコラス・ローグが最もアブラの乗っていた時期に撮った畢生に一作。[投票]
★4100%の女の子(1983/日)原作は村上春樹「カンガルー日和」所収の「四月のある晴れた朝の100パーセントの女の子に出会うことについて」。その90%原作のまま。ある晴れたカンガルー日和の朝、原宿の裏通りですれ違った100%の女の子に関する宿命的で切ない物語り。/16ミリ/パートカラー/11分/音楽 佐野元春「君をさがしている(朝が来るまで)」 [投票]
★3パン屋襲撃(1982/日)実は「パン屋襲撃」という原作は存在してない。(初版から変更なければ)「夢であいましょう」所収の「パン」と続編(?)「パン屋再襲撃」からとったタイトル。そして、原作「パン」の95%の文章が、そのままこの映画のナレーションに使われている。/ある日虚無な空腹をかかえた僕と相棒がパン屋を襲撃する。そのパン屋に居合わせた女(原作ではオバサン。映画は当然室井滋)。ワグナー好きのパン屋の主人との行き詰る攻防!/音楽LESTER YOUNG「LOVE ME OR LEAVE ME」/16ミリ/カラー/16分[投票]
★5グライド・イン・ブルー(1973/米)白バイ警官ジョンは、私服警官になることを夢見て毎日相棒のジッパーと交通違反の取締りをしていた。自殺事件をきっかけに、担当刑事のハーブに認められ、捜査の助手に任命される。ハーブ刑事はジョンを気に入るが、実はジョンの恋人がハーブ刑事の女であることがわかる。白バイ警官に戻されたジョンは容疑者を発見し、大追跡の後についに逮捕する。しかし、夢にまで見た刑事の仕事の中に、権力の横暴と人間の強欲を見たジョンは、孤独を見つめ、真実の声を聞く。[投票(1)]
★5ピンポン(2002/日)「卓球でこの星の一等賞になるかんね」というザンギリ頭のペコ。「卓球は人生のひまつぶしでしょ」と呟く笑わないスマイル。スマイルにとって、ペコは子供の頃からのヒーロ。そして、ヒーローは、ピンチのときに、いつだって、駆けつけてくれる。YOU CAN FLY ! I CAN FLY! ぼくのヒーロー。ヒーロー見参。自分のヒーローがどこにいたのか、思い出せ。っつう、登場人物みんながなくし物を探していて、それを見つけることができた見事にハッピーな青春映画。[投票(4)]
★5バタフライ・キス(1995/英)ユーのブラウスの下には、幾つものチェーンとピアスが体を覆う。 殉教者だというユー。神に裁かれたいというユー。ミーは、ユーのことを「なんだかわからないけど」ついていく。そしてユーの役にたちたくなる。ユーは誰かを探して旅をする。ユーが人を殺して、逃げる度に死体は増えていく。ユーはミーから愛されていることに気づかないのか。愛されることを知らないのかもしれない。そもそも、探しているものなどなかったのかもしれない。 そして、どこかでミーはユーと同じになる。 バタフライ・キス。触れるか触れないかの微かなやさしいキス。 あなたの声は神に届いたのかわからないけど、あなたを愛する人とは出会えたようですよ。[投票(1)]
★5さらば冬のかもめ(1973/米)募金箱の40ドルを盗んで除隊となり、8年の刑期が決まった青年水兵を、下士官二人(ニコルソンとオーティス・ヤング)が護送することになった。一週間でポーツマスへ送るだけ。という任務に二人は、時間も資金も余裕があることにほくそ笑んでいたが。次第にこの臆病で小心者でダメな青年にダメな二人は情が移ってくる。初めての酒を飲ませ、実家まで連れて行き、初めての女を抱かせる。次第にダメな三人は連帯感で繋がる。二人に影響された青年も、臆病なところも消え、自己主張ができるようになる頃、刑務所が目の前に近づいてきていた。 なるほどね。の映画公開時コピー 「いつのまにか−− おまえが好きになった!」[投票]
★4自殺サークル(2002/日)注意!最低限書かなければいけないがある意味ではいきなりネタバレなあらすじ何気ない新宿中央線プラットフォームの光景。楽しげに回りと話をしながら、女子高生54人が手を繋ぐ。制服が違う彼女達。黄色い線を越えてきれいに並ぶ。明るい音楽。電車はホームに入ってくる。屈託のない「いっせいのせい」の掛け声。彼女達の足はホームを越える。電車が入るホームに飛び込む彼女達。これは自殺なのか事件なのか。映画はホラーやミステリィの要素を示しながら、次第にそれとは異なる、園子温の作家映画ともいうべき、怒涛?の終焉を迎える。[投票]
★5桂子ですけど(1995/日)この映画は一時間一分一秒で終わる。 あと一週間で22歳の誕生日を迎えるわたし、東京で一人暮らしをしている鈴木桂子。職業、ウェイトレス。彼女が、その大切な日々を一日、一時間、一分一秒を記録する。大切に記録していく。彼女の映画であると同時に、園子温が彼女へ捧げた「女の子映画」。日記映画の金字塔。[投票(3)]
★4アメリカン・サマー・ストーリー(2001/米)伝統的アメリカ映画のヤリタイ男の子と女の子映画。前作「アメリカンパイ」のきちんとした続編。前作から売れた役者たちもきちんと勢揃い。めでたく高校卒業前に童貞を捨てた仲間は、はじめての夏休みは、さらなる欲望のためにビーチハウスを借りる。そこを舞台としたそれぞれの夏。ささやかな笑いに包まれた、やりたい!というエネルギーの巨大さと明るさ。挿入音楽はgreen day などなかなか2001年的にキャッチイで、映画の爽やかさを増す。[投票(1)]
★5タンク・ガール(1995/米)イギリスのファッション雑誌に掲載されていた人気オシャレ漫画の映画化。あ、ほとんど実写にアニメがちょびっとね。時は2033年。地球は彗星の衝突により水がなくなり、滅亡状態。世界は「水・電力公社」みたいなところがギュウジッテいる。そこに美女でパンクな酒豪女レベッカロリ・ペティが「タンクガール」として、世界を救うため。。ではないのかもしれないが、何かのために闘う。そのとにかく闘う仲間は、ジェットガールナオミ・ワッツとカンガルーですよ。戦車とジェット機とカンガルーとパンクファッションと、下のような音楽のどれかひとつでもお気に入りでしたら。見るしかないでしょう! [more][投票(2)]
★5マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)必要ない、まったくの蛇足で、TVシリーズとして作成されたパイロット版のあらすじを以下の解説に。そして、あまりに、これは『ツイン・ピークス』を彷彿させる導入。TVシリーズで観たいよ。と思わすもののABCに断られ、映画という形に編集されて正解だった。のか。。 [more][投票(1)]
★4日の名残り(1993/英=米)今はアメリカ人に仕える執事が休暇をとり、昔の女中頭を訪ねに行くところから彼の回想として始まる。執事頭としての生き様。ナチス側のドイツの公爵に仕える彼。父でもある執事への仕事としての冷徹な姿勢と父親への情。女中頭への思いは二人の職務をとる。二人の相手に思いを出すことができない思い合いの演技の応酬。彼女は彼を待つことができず、彼の友達と結婚をして去っていく。そして、もう一度共に働かないかと食堂で会う、歳老いた二人の静かで壮絶な会話。静かであるほど濃厚な男と女。『ハワーズ・エンド』と同じ監督と二人の主演俳優で映画化をしたのは、まるで『ハワーズ・エンド』と対でこの時代のイギリスを描きたかったかのよう。[投票]
★5ヌードの夜(1993/日)代行屋の村木のもとを訪れる運命の女、名美。東京案内の依頼だったが、村木は名美が殺してしまうヤクザ行方の死体処理から始まるトラブルの渦中に入りこまれる。。ようでいて、次第に自ら名美を救うため、そのトラブルの中に入ってしまう村木。今回も男たちに虐げられ翻弄される薄幸な名美。その女に惹かれざるをえない村木。永遠に繰り返される哀しき純愛。[投票]
★1サテリコン(1970/伊)詩人ペトロニウスが書いた西洋最古の小説「サテュリコン」を基にした作られた『甘い生活』につづくローマ三部作の二本目。未だ神話の神々が生き、暴君ネロが君臨するローマの享楽的に生きる人々を描く/金髪青年エンコルピオは、親友アシルトに美少年ジトーネを連れて行かれてしまう。ジトーネを戻すために訪れたローマの酒池肉林。鞭打ち。少年狩り。勇者と決闘。美女を賭ける。性的不能。妖術僧。無常な死/という通した全体の物語はあるのだが捉え難い。断片的な幾つもの細かなエピソード自体を堪能できればいいかのような構成。そして、これがフェリーニ映画であるという宣言映画。[投票(4)]
★3フェリーニのローマ(1972/伊)ローマ三部作と言われる最後の一本/少年時代学校で学ぶローマ「演劇」「遺跡のスライド写真」「映画」/少年から青年のローマ。上京した彼にとって新鮮な都会のローマ。そしてローマで暮らす/30年後、映画監督となっているローマ。何もかもセットで撮ってしまう彼/戦時中のローマ。見世物小屋、空襲、防空壕/現代の地下鉄工事現場。遺跡を発掘するが、中にはフレスコ画。しかし、外気に触れたとたん、フレスコ画はたちまち消えてしまった/昔は娼館で愛を買ったという話/教会ファッション・ショー/再び映画監督としてローマの撮影/暴走族がローマの遺跡を走り回る■ フェリーのローマに対する心象風景であり、なによりも、ローマへの愛の映画。[投票(2)]