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ALPACAさんのあらすじ: 点数順

★5食神(1996/香港)周は「食神」の名を授かる天才料理人アル。。が、実はあの手この手で創った虚像だったアルねエ。そんな周のところへ、弟子入りを志願してきたトンや悪うい社長によって罠にはめらたネ。それは、仕方ないことアルよ。しかし、周は屋台の女、カレンと出会うネ。そこで、彼女を助けるうちに、真の料理人として目覚めるヨウ。おそいヨ。そして苦しい修行の旅に出た周は、宿命のトンとの対決することになるネ。まっ「香港お笑い系どっちの料理ショウアクション映画」みたいな。アルよ。[投票(6)]
★5パリ、テキサス(1984/独=仏)4年間行方不明だった男がテキサスのパリを向っている砂漠で発見される。彼を迎えにきた弟は、廃人の様になっている兄をロサンゼルスに連れて帰る。男はそこで別れていた息子と再会し、自身の記憶を取り戻し、息子との距離を埋めようと努力し始める。そして、父と息子は、消息を絶っていた母親の行方を探す旅に出るのだった。言葉を失った男が、再び自分の言葉を取り戻すまでの、心の旅をつづったロードムービー。ヴェンダースが、アメリカの砂漠を描くには絶妙なS・シェパードのホンとライ・クーダの音楽を得て、風景で物語を描き、男の探し求めたものの先にあるものを描ききった。 [投票(5)]
★5ピンポン(2002/日)「卓球でこの星の一等賞になるかんね」というザンギリ頭のペコ。「卓球は人生のひまつぶしでしょ」と呟く笑わないスマイル。スマイルにとって、ペコは子供の頃からのヒーロ。そして、ヒーローは、ピンチのときに、いつだって、駆けつけてくれる。YOU CAN FLY ! I CAN FLY! ぼくのヒーロー。ヒーロー見参。自分のヒーローがどこにいたのか、思い出せ。っつう、登場人物みんながなくし物を探していて、それを見つけることができた見事にハッピーな青春映画。[投票(4)]
★5ラルジャン(1983/スイス=仏)原題「ラルジャン」とは「金銭」の意味。 ある少年が使った偽札が、めぐりめぐって、主人公イヴォンに罪を着させられ、投獄される。服役生活の中で、子供の死と妻からの離縁を知らされる。平凡な妻子ある生活から偶然の悪意に翻弄されたイヴォンは牢から出たあと、衝動的な殺人を重ねていくことになり。。 原作はトルストイの「にせ利札」ではあるのだが、映画はその骨格を利用しながら、随所で物語を崩壊させブレッソンの「ラルジャン」として再構築している。 [more][投票(4)]
★5桂子ですけど(1995/日)この映画は一時間一分一秒で終わる。 あと一週間で22歳の誕生日を迎えるわたし、東京で一人暮らしをしている鈴木桂子。職業、ウェイトレス。彼女が、その大切な日々を一日、一時間、一分一秒を記録する。大切に記録していく。彼女の映画であると同時に、園子温が彼女へ捧げた「女の子映画」。日記映画の金字塔。[投票(3)]
★5天使の涙(1995/香港)殺し屋と、その仕事のエージェントをする女は、155週間会わないまま仕事を続けていた。女は会ったことがない殺し屋を想い続ける。期限切れのパイン缶を食べたせいで話ができなくなった青年は、深夜の店に無断で入っては物を売りつける。青年は失恋したばかりの女と知り合い初めての恋をする。殺し屋はかつて会ったのだが、記憶に残っていない金髪の女に出会う。。五人のそれぞれの想いは、香港の雑踏で微妙な捻りをしたまま、物語は進む。そして、155週間たったところで、殺し屋とエージェントが出会い、言葉を交わした。。五人の天使達は、「永遠」を、あるいは「一瞬」を捉えることができたのだろうか。『恋する惑星』第三話?[投票(3)]
★5ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の七日間(1992/米)テレビシリーズ「ツイン・ピークス」劇場公開版として、ローラが殺されるまでの七日間を描く。しかしそれは、TVのように物語を描くことではないため、日本では大いに騒がれたと同時に何も解決されていないという大いなる不評をかったリンチ快心の一作。か?悪の世界に魅入られた娘のローラと同じく悪の領域に入り込んで苦しむ父親の愛憎劇でもあり、死をもって悪と闘う物語とも、救済映画とも。って、わたしのあらすじだとこんなになってしまいますよ! [more][投票(3)]
★5続 夕陽のガンマン 地獄の決斗(1966/伊)原題は「いい奴、悪い奴、醜い奴」なのだけど。いい奴って、誰だったのか。いや、三人ともいい奴ともいえるが。賞金稼ぎのジョーイーストウッドが、20万ドルを盗んで死んだ男に関わる。そして彼をとりまく軍隊、賞金稼ぎ、賞金首の男。男たちの欲望が、友情と裏切りの狭間で死闘を繰り広げ。果たして20万ドルは本当にあるのか?という西部劇の王道のような話に。セルジオ・レオーネ、エンニオ・モリコーネにイーストウッドという黄金の三人が組んだ最後の作品が、こんなに癖のある映画になってしまうとは![投票(3)]
★5タンク・ガール(1995/米)イギリスのファッション雑誌に掲載されていた人気オシャレ漫画の映画化。あ、ほとんど実写にアニメがちょびっとね。時は2033年。地球は彗星の衝突により水がなくなり、滅亡状態。世界は「水・電力公社」みたいなところがギュウジッテいる。そこに美女でパンクな酒豪女レベッカロリ・ペティが「タンクガール」として、世界を救うため。。ではないのかもしれないが、何かのために闘う。そのとにかく闘う仲間は、ジェットガールナオミ・ワッツとカンガルーですよ。戦車とジェット機とカンガルーとパンクファッションと、下のような音楽のどれかひとつでもお気に入りでしたら。見るしかないでしょう! [more][投票(2)]
★5ホテル・ニューハンプシャー(1984/米)アーヴィングの『ガープの世界』の中に描かれていた小説が独立して一遍の長編小説となった『ホテル・ニューハンプシャー』の映画化。 ホテル経営が夢の父と母。ゲイの長男。レイプされそうになった長女。姉に恋をしている次男。小人症の次女。難聴の三男。心臓病の祖父。犬。。という家族であるペリー一家。それに、熊、熊使い、熊のぬいぐるみを着た女、売春婦、テロリストのポルノ作家、ミス流産、らが静かな可笑しさと悲劇を幾つも繰り返して紡がれる物語。それら何もかもが、奇妙で素敵なお伽噺として包まれている映画。 [more][投票(2)]
★5ショート・カッツ(1993/米)R・カーヴァーの9の短編小説と一つの詩から、22人(だいたいね)の群像劇として、アルトマン風味で大胆にコラージュをした、カーヴァー原作というより、カーヴァー原案のもはやオリジナル映画。 舞台はカーヴァの南部、東部世界からアルトマンハリウッド的ロサンゼルスへ移し、原作には無い映画的な演じる者、見せる者らを作りだした。そして、単に短編を合わせたのではなく、複雑にそれらの人々と物語が絡み合う。まさに現代のアメリカ郊外に住まう人々の群像劇。冒頭で、害虫駆除のために農薬を散布するヘリがロスを飛び回る。このヘリの旋回で示すものは [more][投票(2)]
★5セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974/仏)公園のベンチで魔術の本を読む図書館員のジュリー。そしてその目の前を通り過ぎていくセリーヌ。サングラスとマフラーを落としたセリーヌとそれを渡そうとするジュリーは、追いかけっこをするようにつかまらない。―セリーヌは寄席小屋に出演している職業的女魔術師であった。という二人の共同生活から始まる映画は魔法のキャンディを口にすることで、二人が作った世界への扉を開ける。 [more][投票(2)]
★5地獄の黙示録(1979/米)<Kinop>さんのオリジナル版あらすじに補完する<特別完全版のあらすじ> 追加された主なシーンは、フランス殖民のエピソード、プレイメイトとのエピソード、カーツ大佐の場面、川くだりのボートの場面。語られる戦争。死とエロスによる戦争の意味。王国。川下りの意味。時代がこの映画を戦争映画として再登場させたのか。まったく違う映画のような印象を与えるこの特別完全版においても、はたして、これらの追加場面、編集直した物語は必要だったのだろうか!と考えながら観させられること必至。まずはトイレに行きましょうね。[投票(2)]
★5ロスト・ハイウェイ(1997/米)人気ジャズ・ミュージシャンのフレッドは、妻レネエの浮気を疑っていて、夫婦仲がぎくしゃくしていた。ある日、彼らのもとへ一本のビデオテープが届けられた。差出人は不明。それは彼らの家の外観を写したものだったが、次にきたテープには、ベッドに寝ている二人が写っていた。だれかが侵入したに違いない。だが、いつ、どうやって? そして新たなテープには、レネエの切り刻まれた死体と、血を浴びて顔を歪めたフレッドの姿が。解けない謎が、いくつも、いくつも、どこまでも、どもまでも、いつまでも、いつまでも。。やめないで。。[投票(2)]
★5熊座の淡き星影(1965/伊=仏)ギルシャ悲劇のエレクトラとオレステスの伝説を題材に、米人の妻となったサンドラは、幼い時に父を亡くしていた。その姉と弟との関係。また、父親の謎の死を絡めたミステリィとなっているが、後期作品に一貫として流れる貴族の滅びの美学は、この作品が転帰となった。 [more][投票(2)]
★5マリア・ブラウンの結婚(1979/独) 結婚して一日で出征し、終戦後も帰らぬ夫へルマンを思いながら、マリアは占領軍のバーで働くようになる。そしてそこで出会った黒人兵ビルと愛し合うようになる。戦時中と戦後のドイツが見事に描写される。当時のニュージャーマンシネマの中でも等身大の人間とドイツを描いた。という意味でこれが一番。もっと長生きして欲しかったよ。ファスビンダー様。[投票(2)]
★5アゲイン AGAIN(1984/日)日本で唯一真のハードボイルドを書ける作家矢作俊彦が、187作の日活映画を集め、そこから、100作27時間のダイジェストを作り、9時間、7時間と、身を削ぐようにして選び抜かれた37本。そこから脚本を作り、「エースのジョー」宍戸錠が案内役となって、かつての対戦相手を追い求めるという斬新な日活アクション映画版「ザッツ・エンターティメント」。その矢作俊彦の思いの熱さに痺れ。日活映画の水準の高さに慄く。今の日本映画に到底見つけることが出来ないモノでぎゅうぎゅうに詰まっている映画だ。[投票(1)]
★5グライド・イン・ブルー(1973/米)白バイ警官ジョンは、私服警官になることを夢見て毎日相棒のジッパーと交通違反の取締りをしていた。自殺事件をきっかけに、担当刑事のハーブに認められ、捜査の助手に任命される。ハーブ刑事はジョンを気に入るが、実はジョンの恋人がハーブ刑事の女であることがわかる。白バイ警官に戻されたジョンは容疑者を発見し、大追跡の後についに逮捕する。しかし、夢にまで見た刑事の仕事の中に、権力の横暴と人間の強欲を見たジョンは、孤独を見つめ、真実の声を聞く。[投票(1)]
★5バタフライ・キス(1995/英)ユーのブラウスの下には、幾つものチェーンとピアスが体を覆う。 殉教者だというユー。神に裁かれたいというユー。ミーは、ユーのことを「なんだかわからないけど」ついていく。そしてユーの役にたちたくなる。ユーは誰かを探して旅をする。ユーが人を殺して、逃げる度に死体は増えていく。ユーはミーから愛されていることに気づかないのか。愛されることを知らないのかもしれない。そもそも、探しているものなどなかったのかもしれない。 そして、どこかでミーはユーと同じになる。 バタフライ・キス。触れるか触れないかの微かなやさしいキス。 あなたの声は神に届いたのかわからないけど、あなたを愛する人とは出会えたようですよ。[投票(1)]
★5マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)必要ない、まったくの蛇足で、TVシリーズとして作成されたパイロット版のあらすじを以下の解説に。そして、あまりに、これは『ツイン・ピークス』を彷彿させる導入。TVシリーズで観たいよ。と思わすもののABCに断られ、映画という形に編集されて正解だった。のか。。 [more][投票(1)]