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水那岐さんのあらすじ: 更新順

★4マクベス(2015/英=米=仏)内戦下のスコットランド。ダンカン王(デヴィッド・シューリス)の軍勢も苦戦を強いられたが、その中にあって王に忠誠を誓う猛将マクベス(ミヒャエル・ファスベンダー)の働きは目覚ましいものがあり、彼はコーダー公の地位を与えられるに至った。だがその前にマクベスの前に現われた魔女たちが、彼を王位を継ぐ者と褒めたたえ、その上で戦友バンクォー(パディ・コンシダイン)を次代の王の父と呼んだことが彼の頭のなかにこびり付いていた。その話を聞いたマクベス夫人(マリオン・コティヤール)は、わが子が早逝した悲しみを振り切るかのように予言の成就に固執し、夫に恐ろしい使命を託す。それはダンカン王の暗殺による王位簒奪の命である。〔113分〕[投票]
★4さざなみ(2015/英)ケイト(シャーロット・ランプリング)とジェフ(トム・コートネイ)の夫婦は、結婚45周年を迎えようとしている。ふたりの間には子供はないが、その絆は揺るぎないものとなっていた。そんなある日のこと、ジェフのもとに手紙が届く。その内容は、かつてジェフの恋人であった登山家カチャの遺体が、事故で呑み込まれてしまった氷河の中から発見されたというものであった。ジェフは過去のことと片づけはするものの、そのことばからこの上ないカチャへの執着を感じ取ったケイトは、無駄とはいえど嫉妬に似た感情を抱き始める。こうして、永遠のものと思われたふたりの関係はあからさまに引き裂かれてゆくのだった。〔95分〕[投票]
★3青年の椅子(1962/日)日東電機社員の高坂(石原裕次郎)は、乗り物と曲がったことが嫌いな好漢だ。そんな彼は得意先を呼んでの大宴会で、酒に溺れて矢部商会の令嬢・美沙子(水谷良重)に絡む畑田商会社長(東野英治郎)を背負い投げにしてしまった。この所業で高坂は湯浅営業部長(宇野重吉)に絞られるが、その上で心意気を褒められる。そして意気投合した畑田から、湯浅の失脚を狙う不届き者に気をつけろと忠告された。一方この事件で男を上げた高坂に惚れこんだタイピスト十三子(芦川いづみ)は、陰謀に加担する大崎(藤村有弘)との婚約を解消した。大崎の仲間で、美沙子に振られた矢部商会の専務・田崎(高橋昌也)は、高坂の厄介払いをも企むのだった。〔93分〕[投票]
★2グランドフィナーレ(2015/伊=仏=スイス=英)英国音楽の権威、フレッド(マイケル・ケイン)はアルプスのホテルで休暇を過ごしていた。そこには王室の使者が再三現われ、女王よりの演奏依頼をもってくるが、頑なに彼はその依頼を蹴るのだった。そんな彼の周りにはセレブが偏在していたが、親友の映画監督ミック(ハーヴェイ・カイテル)との悪ふざけが彼の気持ちを落ち着かせていた。平穏な日々のなか、フレッドの愛娘レナ(レイチェル・ワイズ)が、ミックの子である夫に裏切られたと泣く。その理由を聞くフレッドは、自分がいかに子供を振り返らない音楽馬鹿であったかを思い知る。そして彼らの休暇を終わらせたのが、ミックの愛する女優ブレンダ(ジェーン・フォンダ)の来訪であった。〔124分〕[投票]
★2追憶の森(2015/米)アーサー(マシュー・マコノヒー)はただ意識の命ずるままに、日本の青木ヶ原樹海にやって来た。この自殺の名所を行き先に選んだのは、即ち彼が自殺を望んだからに他ならなかった。深く森に入り込んだアーサーは、そこで弱る体を引きずり出口を求める男、中村工(渡辺謙)に出会う。中村は会社で窓際に配置されたために、安易な逃げ道を選んだことを悔いていた。そんな彼の弱さを見つめて拒否感を抱くアーサーだったが、彼のアーサーをも救ってやりたいと願う心に触れ脱出を手助けしてやろうと決意する。アーサーの語るのは最愛の妻ジョーン(ナオミ・ワッツ)のことだ。自分の浮気で悲しませてしまった彼女は、実は重い病にむしばまれていた。〔111分〕[投票]
★3ルーム(2015/米)母親ジョイ(ブリー・ラーソン)はひとり息子のジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)とともに、長きにわたり狭い部屋で毎日を過ごしていた。外界から隔絶されたこの小さな現実世界に、5歳の誕生日までジャックは疑念を挟まなかったのだ。だがその日、ジョイは自らが拉致誘拐された女であり、時々必要なものを差し入れするニック(ショーン・ブリジャース)という男こそが誘拐犯だと息子に教える。混乱するジャックだったが、母の立てた綿密な計画により部屋からの脱出を試み、みごとに成功する。警察の協力で母子は自由を手に入れるが、祖母(ジョーン・アレン)の家での生活は新たな混乱の幕開けとなるのだった。ラーソンはアカデミー主演女優賞を獲得。〔118分〕[投票]
★3スポットライト 世紀のスクープ(2015/米)ボストン・グローブ新聞社に赴任した編集局長バロン(リーヴ・シュレイバー)は、就任そうそう「ゲーガン事件」の見直しを部員に命ずる。それは80人の児童に性的虐待を加えた神父をめぐる醜聞事件であり、カトリックの根強い影響下にあるボストンではタブーと見なされるものだった。上司らの制止のなか、ロビー(マイケル・キートン)ら「スポットライト」チームに事件は任された。さっそく部員マイク(マーク・ラファロ)は原告側の弁護士ガラベディアン(スタンリー・トゥッチ)への質問を試みるが、全く相手にされず途方に暮れる。そんな中クローズアップされた被害者は、虐待者の神父があと13人はいると告げる。アカデミー作品賞、脚本賞受賞。〔128分〕[投票]
★4リリーのすべて(2015/英=独=米)仲睦まじい夫婦のアイナー(エディ・レッドメイン)とゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)は、ともに成長を見込まれる画家同士だった。あるとき、ゲルダは女物のドレスを羽織ってのモデルを夫にしてもらった。それは単にモデルのウラ(アンバー・ハード)が不在であるための応急処置だったのだが、この仕事を境にアイナーの内面に小さな欲求が生まれた。悪戯半分に女装して出かけた舞踏会で、アイナーはその美貌を客たちに褒めそやされ、キスを求められる。そしてアイナーの中の人格リリーは肥大してゆき、奔放に男を求める性情を露呈してゆく。驚き苦悩するゲルダは、アイナーの旧友である画商のハンス(マティアス・スーナールツ)の助力を求めた。〔120分〕[投票]
★3男なら夢をみろ(1959/日)幼い健太郎と夏雄は戦後の焼け跡で義兄弟となった。だが、兄貴分の健太郎が小野寺刑事(滝沢修)に捕まったことがふたりの明暗を分けた…。小野寺の保護下で法律を学ぶ健太郎(葉山良二)は、ふとしたことから暴力団雨宮組の一員となった夏雄(石原裕次郎)と再会する。健太郎は夏雄が悪党ではないことを見抜くが、彼らの間にある大きな溝を認めた。一方、小野寺の娘由紀(芦川いづみ)は、簡単に彼女の唇を奪った夏雄に惹かれてゆくのだった。だが、警察内部と極道との癒着から小野寺は撃たれ、事件は闇に葬られる。次に彼らが再会したとき、健太郎は検察庁の腕利き検事となり、夏雄は雨宮組の代貸となっていた。だが、その間の奇妙な友情は生きていた。〔90分〕[投票]
★4夢がいっぱい暴れん坊(1962/日)銀座のど真ん中に店を構える「レストランジロー」の隣に、高級レストラン「銀座貴族」が開店した。不穏な雲行を感じる皆をよそに、銀座の次郎長こと次郎(小林旭)たちは温泉地で銀座若旦那会を開き、入会を願う暴力団「突風クラブ」の若頭、忠次(郷えい治)にお断りの返事を伝えた。その足で銀座に帰った次郎は、汚い手口での「貴族」の商売を阻止すべく店をカレーショップに改装、見事に客足を奪って社長(内田良平)の鼻をあかした。だが、謎の外国人バンコ(井上昭文)の出資とともに「突風クラブ」の後ろ盾をもつ「貴族」は、次郎の父長五郎(中村是好)らを騙して土地権利書を奪い、店を巻き上げようとする。『東京の暴れん坊』シリーズ第3作。〔85分〕[投票]
★3俺は地獄の部隊長(1963/日)北支戦線において、最後に残った第3砦は援軍を求め喘いでいた。日本軍駐営地で援助部隊を求める桂木少尉(小林旭)は少数の兵士をまとめ帰投するが、それにまぎれて佐々木少尉(内田良平)が同行した。桂木らが戻ると、難攻不落の要塞と思われた第3砦は発狂した隊長を除けば、わずかに村上上等兵(井上昭文)を残すのみとなっていた。そこで佐々木は桂木をないがしろにし、兵たちの同意を得て部隊長の名を僭称する。佐々木はたったひとりの弟を殺した将校を狙い、復讐のため北支の部隊を渡り歩いていたのだ。一方、佐々木に命じられて斥候に出た村上たちは八路軍の虜囚となり、そこで軍のタイピストを務めたというリカ(朝風みどり)と出会う。〔93分/白黒〕[投票]
★4サウルの息子(2015/ハンガリー)第二次大戦期。ナチスのアウシュヴィッツ収容所に、同朋の死体処理を務めるユダヤ人特殊部隊、ゾンダーコマンドがいた。サウル(ルーリグ・ゲーザ)もそんな呪われた男たちのひとりだ。ガス室に閉じ込められ、為すすべもなく倒れたユダヤ人たちの死体を焼き、彼らの持ち込んだ貴重品を集めるのが彼らの日課だが、サウルは顔も背けず作業に没入していた。だが、彼の息子と思しき少年がここに運び込まれたことで彼の表情は一変する。毒ガスのなかを生き延びた少年は軍医(ジョーテール・シャーンドル)にとどめを刺されたものの、サウルは彼のために聖職者を探して奔走する。息子を正式に埋葬してもらうために。〔107分〕 [more][投票]
★3ディーパンの闘い(2015/仏)スリランカの内戦で家族を失った兵士ディーパン(A・ジェスターサン)は、偽の妻子とともにフランスに流れた。妻ヤリニ(K・スリニバサン)と娘イラヤル(C・ヴィナシタンビ)の正体は、いずれも肉親を失った難民のひとりだ。それは、居住許可を求めるための方便だった。パリ郊外の団地に住処を用意されたディーパンは管理人の仕事を得、イラヤルも小学校へと編入される。だが、その団地は胡散臭い組織の常駐する場だった。ヤリニの家政婦としての勤め先も、ドラッグ密売組織を率いるブラヒム(ヴァンサン・ロティエ)の家庭なのだ。そして団地を故郷のように硝煙の臭いが包み始め、ディーパンは家族のため行動に出る。第68回カンヌ・パルムドール。〔115分〕[投票]
★5キャロル(2015/英=米=仏)1952年。写真家に憧れつつデパートの売り子を勤めるテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスプレゼントを選びに訪れた人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)の美貌と、成熟した気品に魅せられる。そんなテレーズが、玩具宅送を頼んで去ったキャロルのもとに忘れ物の手袋を郵送したのは、ほんの親切心からのことであった。だが、感謝をこめて昼食に誘ってきた彼女を前に、テレーズは恋人リチャード(ジェイク・レイシー)との間では体験できない興奮を味わって戸惑う。そんなある日、すっかり親密になったテレーズを招くキャロルの家に現われたのは、わが子の養育問題で揉めているキャロルの元夫、ハージ(カイル・チャンドラー)だった。〔118分〕[投票(1)]
★4嵐を呼ぶ友情(1959/日)ジャズ界の人気を二分するトランぺッター、岡部(沢本忠雄)と川添(川地民夫)は、趣味趣向さえシンクロする仲の良さだ。恋の相手としてダンサーのマリ子(白木マリ)を選んだのも同じなら、現われた彼女の恋人「流しのアキラ(小林旭)」に喧嘩を挑み、呈良く叩き出されるのも一緒だった。そんな二人が師と仰ぐジャズマスターの旗(宇野重吉)と酒を呑んでいたとき、他者との衝突から喧嘩へとなだれ込むのを救ったのがアキラだったが、旗は彼を罵って追い出す。しかし、旗の家事を引き受ける娘、千秋(浅丘ルリ子)が二人組に語ったことには、アキラは旗の実の息子であり、理由あって反目しあっているというのだ。二人は仲裁に乗り出した。〔95分〕[投票]
★4浅草の灯 踊子物語(1964/日)オペラの花咲き誇る大正の浅草。日本座の役者山下(二谷英明)は乱暴者ながら、座長の佐々木(芦田伸介)から絶対の信頼を寄せられる好漢だった。だが山下は、佐々木の妻マリエ(山岡久乃)が女優たちをパトロンに抱かせていることに反感を募らせていた。心ならずもそんな運命に晒され、看板女優の紅子(朝風みどり)が泣いていることも知らず、麗子(吉永小百合)という新人が日本座の扉をくぐる。彼女の清冽な美貌に心を奪われ、その身を守ろうとする山下を、彼を慕う射的屋のお竜(奈良岡朋子)は危ぶむ。しかし意に介さぬ山下は、オペラ狂の青年ポカ長(浜田光夫)に麗子の護衛を頼むのだった。『浅草の灯』3度目の映画化。〔91分〕[投票]
★1地球に落ちてきた男(1976/英=米)謎の男トーマス・ジェローム・ニュートン(デヴィッド・ボウイ)。彼は友人の大学教授(リップ・トーン)とともに弁護士オリヴァー(バック・ヘンリー)のもとを訪れ、自身の発明品を売るための協力を依頼する。その発明は、地球の科学水準をはるかに超えるものであった。豪邸に住まい、ベルガールのメリールウ(キャンディ・クラーク)と愛撫し合う日々をおくるトーマスの真の顔は、遙かな星よりやってきた異星人だったのだ。彼は、干ばつに苦しむ惑星で待つ家族たちのもとへ水を届ける船を建造せねばならなかった。だが、トーマスの帰還を阻もうとする勢力が動き始める。〔140分〕[投票(1)]
★4機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア(2015/日)暗殺された革命指導者の血をひくキャスバル(池田秀一)とアルテイシア(潘めぐみ)は、側近ジンバ(茶風林)とともにスペイン在住の大物テアボロ(巻島康一)を頼り身を寄せていた。その条件は兄妹をテアボロの子供として扱うことだったが、欲を出したジンバは汎地球企業アナハイム社との取引を試み、政権簒奪者ザビ一族の怒りを買って襲撃を受けた。危険に晒されたキャスバルたちに、ザビ家への恭順を示すべくそのひざ元への移住案が示される。一方、ジンバの子ランバ(喜山茂雄)は酒場の用心棒として燻っていたが、ザビ家のドズル(三宅健太)に新兵器のテスト操縦士としてスカウトされる。それはモビルスーツと呼ばれるものだった。〔58分〕[投票]
★4機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015/日)宇宙移民の時代。地球からもっとも遠いコロニー、ムンゾ自治共和国に反乱の機運が高まろうとしていた。その中で指導者ジオン・ダイクン(津田英三)は謎の死を遂げ、側室アストライア(恒松あゆみ)と遺児のキャスバル(田中真弓)、アルテイシア(潘めぐみ)は当惑するが、ダイクンの協力者デギン・ザビ(浦山迅)はこれを地球連邦の暗殺と断じ、更なる反連邦の空気を煽ることで政権簒奪を目論む。このザビ家の陰謀を攻撃するラル一族は逆に潰されるが、その長男ランバ・ラル(喜山茂雄)はキャスバルら兄妹をザビ家に利用されるのを潔しとせず、ある作戦を実行に移す。…一年戦争の英雄シャア(池田秀一)の少年時代の物語。〔62分〕[投票]
★2裁かれるは善人のみ(2014/露)モスクワより離れた入江の街に、自動車修理工のコーリャ(アレクセイ・セレブリャコフ)は仕事場を構えている。ともに住んでいるのは一人息子のロマ(セルゲイ・ポホダーエフ)と若い後妻のリリア(エレナ・リャドワ)であり、問題といえば義母に馴染まないロマの意固地さくらいだった。しかし、コーリャの仕事場をヴァディム市長(ロマン・マディアノフ)が収用しようとしていることが目下のコーリャの不満だった。彼は訴訟のため、旧友である弁護士のディーマ(ウラジーミル・ウドヴィチェンコフ)を呼び市長の悪事を暴かせる。これを黙っていることと引き換えにコーリャの土地より手を引け、とディーマは脅すが、それで引き下がる市長ではなかった。〔140分〕[投票]