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[あらすじ] 銭形平次(1967/日)

ご存知銭形平次が、岡っ引きになる時を描いたオリジナル脚本。賭場。若い平次(大川橋蔵)がいる。その賭けっぷりの良さに惚れた々と云う八五郎(大辻伺郎)というチンピラ。そして平次をチラチラと見る辰之助(小池朝雄)がいる。役人の手入れ。皆が取っ捕まる。牢屋。八五郎はアニキ々と煩い。辰之助が声を掛ける「平ちゃんじゃないか?」「えっ」「辰之助だよ」「ああー、20年ぶりかー」幼馴染だった。(まだまだ続きます)
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母1人、子1人の辰之助がいじめられているのを、平次はよく助けたものだった。その後辰之助は、引っ越して行った。平次の方はやがて岡っ引きの親父さんも死んで、鳶の頭、政(河野秋武)に引き取られ、その娘のお静(しず:水野久美)と一緒に育った。

血気にはやる所は有るが、正直さ、一本気な性格は、政そして与力の笹野様(大友柳太朗)も認める所だ。

笹野様に牢から出してもらい、帰り道。政は「平次、俺はちょっと用がある。お静と先に帰ってくれ」。・・・それが政を見た最後になった。明朝、政は大川の畔で極楽河岸の遊女(街娼)と心中の形で浮かんでいた。

三ノ輪の親分(遠藤辰雄)「こりゃ、女が男を縛って刺し、その後自分を刺した」と言うが、平次は「いやそれなら、ためらい傷(自殺する時に見られる迷い刺し傷)があるはずだ。それに、片手での縛り目もおかしい」と看破する。笹野様も同意し、殺人事件として探索を命じる。

平次は、育ての親の仇を取りたいと申し出る。部屋に招き笹野様「前に、お前の父から預かった」と、十手、取り縄を平次に渡すのであった。

事件の方は、政が馴染みの材木問屋上州屋(沢村宗之助)から秘かに調査依頼を受けていたことが分かる。それは、「昔の恨みを忘れはしない―千里の虎」という脅迫状が届いていたのだ。

次から次へと上州屋に起こる災難。上州屋に隠された昔の出来事とは?千里の虎の正体は? 辰之助はどう絡んで来るのか? 闇に包まれた真相を平次は解き明かすことが出来るのか? 闇の手は平次にも襲い掛かる。舟木一夫が謎の剣士で登場する、89分。

野村胡堂作「銭形平次捕物控」は1931〜57年「オール読物」に読み切り連載され[全383話、たぶん世界一]、主人公を替えて、沢山のラジオ化(5年間これも日本一)、映画化、TV化等々されている。本作は、映画化としては28作目(ウィキベディアより)で、大川橋蔵主演のTVシリーズ(1966〜84年:全888話ギネス認定済み世界一)の初期の映画化である。888話と言うのは八百八町のもじりか?

尚、映画化当時のTVレギュラーで違うのは、お静:八千草薫、八五郎:佐々十郎、笹野様:神田隆である。(まさか大友御大がTVに出ている訳ないよね(笑))。

(評価:★4)

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