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[あらすじ] 柘榴坂の仇討(2014/日)

江戸末期。彦根藩江戸上屋敷に勤める志村金吾(中井)は撃剣目録の腕前を買われて、殿の御駕籠廻り近習役に抜擢される。殿とは、時の大老 井伊掃部頭直弼<かもんのかみなおすけ>(中村吉右)。そして桜田門外の変。その日は朝から雪だった。襲撃の情報もあったが、井伊は「死ぬのは天命よ」と取り合わない。物頭<ものがしら=役職名>は、家中の者が濡れそぼっていては体裁が良くないと、大きな雨合羽<かっぱ>と刀に柄袋を付けよと命じる。それが運命の分かれ道になった。(まだ続きます)
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襲われた時に、即座の対応が出来なかった。襲撃者の1人は槍持ちから槍を奪い逃走。それを金吾ただ1人が追った。槍を取り戻したものの、ハッと気付き、戻って来ると殿を含め全員が殺害されていた。

1人生き残った金吾。そしてその後両親は自害し果てた。刺客18名の内 自首等を除くと、逃亡中の者は5名。金吾は切腹も許されず、1つでも首を取れと命ぜられる。1年経ち2年経ち、13年が過ぎる。世は明治に代わっていた。5名の内4名は病死等で、残っているのはただ1人、佐橋十兵衛(阿部)。妻(広末)は最初は内職、今は酒場の酌婦で家計を立て、長屋に住みながら、金吾は江戸の町を佐橋を求めて歩き回っていた。一方、その佐橋は車引きに身をやつしていた。119分。

浅田次郎原作。明治に残った徳川武士の始末を描いた短編集「五郎治殿御始末」に収録の同名短編の映画化。<録音>が芸術選奨文部科学大臣賞 映画部門 で受賞している。

(評価:★4)

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