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[あらすじ] メリー(1931/独)

夜間に叫び声が聞こえ、ブラウン(近くの劇場で公演中の舞台の座長)夫妻は2階から通りを見た。警官、人々が集まって、騒がしい。やがて向かいのミラー夫人の下宿屋で、女優のメリーが同業のエレン(劇場支配人ムーアの妻でもある)を殺害したらしいと分かる。火掻き棒、血染めの服、ブランデーの瓶と死体とメリー。メリーは茫然自失で何も答えない。エレン以外は誰も来ていない、とミラー夫人。メリーは殺人犯人として捕まる。裁判でもメリーは「何も覚えていない」と繰り返すのみ。 (まだまだ続きます)
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そして陪審員評議が始まる。有罪票が殆んどだ。無票の数人は、「犯行当時は意識が無く、責任能力欠如で、罪に問えない」と主張するが、「そんな人は、また無意識で犯行を重ねるんじゃないか」と反論され、有罪へ変更する。そんな中に著名な俳優サー・ジョンもいた。彼も無罪を主張したが、ごり押しで有罪にされてしまう。

翌朝ジョンは考える、「陪審員評議は独特の雰囲気があった。今再度思い返してみても、彼女が犯人とは思えない。・・・何か証拠が・・・そうだ、誰も指摘しなかったが、ブランデーの瓶だ。メリーもエレンも空っぽになる迄飲まなかったらしい。では誰が飲んだのだ?」

ジョンはいろいろと調べ、メリーの舞台の座長が近くに住んでいたことを突き止める。そして当日の様子を聞きたいと、ブラウンに連絡を取るのであった。素人探偵サー・ジョンの捜査が始まった。78分。

監督になるべく独へ渡ったヒッチコックの、唯一の独語トーキー作品。自身の「殺人!(‘30:原作は戯曲「サー・ジョン登場」)の再映画化だが、犯行動機を違ったものに変えている。

(評価:★4)

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